さて翌朝未明を迎えた。
そもそもここで車中泊をしたのは、ある目的があってな。
雪が朝日に照らされて真っ赤に染まる光景を撮りたかったんじゃよ。
じゃが肝心の雪がこの有様じゃあ、とてもイメージ通りの写真をモノにすることはできぬわい。
と言いつつも、ここまで来たからにゃあ、何かそれらしいものを撮らないと様にならんからのう。
せめて夕べの霧が今朝まで残っていてくれると、また違った光景が撮れたのじゃが…。
しかし今朝は御覧のようにカラカラの晴天じゃ。
さて日の出も近いぞえ。そろそろ移動するとしようか。
来た![]()
朝光が深紅に染まるのはほんの数分じゃからな。
うかうかしているとアッという間に光りは黄色から白くなってしまうんじゃよなあ。
腰が痛いのもこの時だけは忘れて走り回ったわい。
その際の写真は残念ながら例によって公表できんのじゃよ。コンテスト応募用の作品じゃからのう。
できるものならここで公開して皆の衆に評価を仰ぎたいんじゃが残念じゃわい。
早くも太陽は登り切ってしまい、いつもの見慣れた光景が広がったわい。
さて、ちょっと移動してブナ林へ立ち寄ってみるか。
ほほう!
霧氷が出来ているぞえ。本格的な霧氷じゃあないけどな。もっと真白になってくれるといいのじゃがのう。
さて、この辺りで場所を変えてみようと車に戻り、ドアを開けようとしたら・・・
うむむむむ?
何と、またもやスマートキーが反応しない![]()
ま、またバッテリー上がり???
昨日ディーラーまで持ち込んで太鼓判押されたばかりなのに!
とりあえずまたスペアキーを鍵穴に差し込んでドアを開けた。
中へ入ってエンジンスイッチを押してもやはり反応しない。
またもやJAFか・・・?
もう一度スイッチを押してみた。
何と、今度はかかったじゃないかえっ![]()
ググググググググ……
何とも心地よいエンジン音じゃ。
安堵の胸をなでおろしながらふと計器盤を見ると、スマートキーの電池交換のサインが出ているのじゃ。
なるほど原因はこれじゃったのかと察しはついたのじゃが、さてこのまま撮影を続けて車に戻ってきたときに、またエンスト起こしてしまったら厄介じゃのう。これじゃあエンジン停めるのが恐ろしいわい。
今日はこのままおとなしく帰るとするか。またチャンスを待てばいいわい。
・・・などとブツブツつぶやきながら帰宅の途に就きましたとサ。
さらば霧氷の森よ。また来るぞえ。

















