久しぶりのホテル宿泊で入浴もできたし下着もさっぱりとし、心身ともに癒されたわしゃあ、老骨は老骨なりに活力がみなぎり、張り切って出発したもんじゃ。
今日は昇仙峡ラインを通って昇仙峡へ行ってみようと思ってな。
昇仙峡への道はなかなか趣のある道路でな、道幅は少し狭いところもあるが、きちんとアスファルト舗装されているし、その割には起伏もあり、川沿いの林の中を通り抜けながら、右に左にハンドルを切って行くのも楽しいもんじゃ。
昇仙峡へ近づくにしたがって、だんだんと雑誌で見かけるような雰囲気になってきたようじゃ。
あちこちにむき出しになった岩肌に木々がぶら下がった風景は水墨画でもよく見かけるのう。
昇仙峡の入り口に土産物屋や食堂などが立ち並んでいたので、その中の一つに声をかけて、帰りに昼食を摂りに寄る約束で車を停めさせてもらい、昇仙峡に通じる階段を下りて行ったわい。
カメラ一式と三脚を担いで長い階段を降りるのはなかなか骨が折れる作業じゃぞえ。
それでもだんだん水音が近づいてくると、この老骨にも「写真力」がみなぎってくるもんじゃ。
この滝が昇仙峡のシンボル的な存在の仙娥滝じゃな。
ここからさらに奥へは何十キロと道が続くらしいのじゃが、あいにくまたぽつりぽつりと雨が降り出したこともあって、この先は年寄りはここで断念することにしたわい。
また階段を上って引き返したのじゃが、何度も立ち止まりながら体を休め、やっと食堂へたどり着いたときにはもうへとへとじゃ。
つづく







