先日、オーディションで若い知り合いの俳優と一緒になって、トイレで少し話したときに。
「もっと頑張らなきゃいけない」
って、かれがじぶんをなんども鼓舞(こぶ)していたんですね。
本人は若いながらも、ドラマにもけっこう出ている俳優で。
今思えば、気を削(そ)ぐような意地悪なことを言って、悪かったなぁと思うんですけど。
でもそれって、ぼくもそう思ってきたし、きっとこれからもそうだから。
それでつい、聞いてしまったんですね。
「いったい、なにを頑張ればいいのかな?」
ぎゃくにそのことについて、ぼくがノーアイディアだと思われたかもしれないけど。
かれは非常に向上心が高く、いつもじぶんを追い詰めていて。
じぶん自身の理想とはほど遠い現実に身を置いていると、ついこんなはずじゃない、とじぶんを責(せ)めてしまう。
だれにでもありますよね。
いったい、おれはなにをやっているんだ、と。
でも意外と、じゃあどうすればいいのか、という具体的な、つぎの行動に移すひとは少なくて。
それで、質問したんだけど。
結局、根性論というか、全体的な答えを返してくれて。
もしかしたら、気分を害したかもしれないけど。
でもそういうやる気、だけでいけるのは現在(いま)だけで。
やっているひとは若いうちから、そんなのはいずれ通用しなくなるから、ともう具体的なつぎの手を打っている。
結局は俳優を含め、現場のだれもがなにかのオタクでありプロフェッショナルであり、職人だから。
業界やその現場から逆算して、必要なモノをじぶんに投資していかなければいけない。
かくいうじぶんだって、他人よりずば抜けているとは思っていない。
ただ、いろいろ口にするけどじっさいに行動するひとは意外と少ないから。
それで、助かっている。