--散策いや徘徊--


6時間半のフライト・時差・慣れない気候・通じない言葉

海外旅行には開放感とともにストレスも付きまとう。

そんな疲れ果ててるはずのオレらだが

夜中の1時(日本時間3時)にも関わらず買い物に出かけることにした。


なんたって石鹸もシャンプーも無い

いや、石鹸は申し訳程度にはあるんだが

小さくなった石鹸を幾重にも重ねてくっつけたものでまるでミルフィーユのようになっている。

とてもじゃないが使う気になれない。


それになんといってもインディ君は手ぶらでここまで来ている。

生活用品が無ければどうにもならん。


と、いう事で荷物を置きとりあえず深夜の徘徊を開始する事にした。


「近所にセブンイレブンがあったはず・・・」


と、インディ君の談に従いそこまで向かうが

残念ながらその7-11は見事につぶれていて公衆電話と7-11のロゴだけが寂しく残っていた。


仕方が無いのでふらふらとコンビニ探しの散策


やはり、歩く先々でたくさんの視線を感じる。


しかし、この国の人達は夜更かしだな。

こんな夜中に照明も無いような暗がりで一体何をしているのだろう?


当然のごとくすべての人間が不審者にしか見えない。

いや、実際不審者だろ!?

夜中に照明もない暗がりで座って何もしないなんて
日本だったら全員職質確定な雰囲気出しまくりじゃねーか!


とにかくひたすらに目を合わせないように早足で歩き続ける。

こんなに暑いのになぜだか自然と早足に・・・

だって、止まったら殺られそうなんだもん!


明るい照明を探し、夜中のヤワラーをしばらくウロウロすると

なんとか7-11を発見する事ができた。

さすがにコンビニは安心wビールと水を買い込む。

ビールは35バーツ。水は7バーツ程度だった。

100円でビールが呑めるってのは日本じゃ中々経験できない。

こりゃ嬉しいもんだw


さあ、夜も遅い宿に戻って疲れを取ろう。

オレらは再びてくてくと歩き始めた。


歩き始めて30分程度たった。

おかしい・・・宿に着かない・・・

つか、こんな道通ってなくね?


迷ったかな?

迷ったな


みんなでそうつぶやいた。

さっきまでは通りに人もいたのだがここいらは人影もまばらだ。



店の外の仏像までもがオレらを睨みつける


人影が無ければ無いでそれは不安。

物陰から誰か飛び出してきやしないかと全身是センサーと化し早足で歩く。

汗をじっとりとかきながらひたすらにホテルへを目指す。


それから30分程過ぎた後、なんとかホテルへと帰ってきた。

時計を見ると、3時だった。

ぬるくなったビールをあけ一口呑むとベランダへ出てみた。


  

ホテル10階からの眺めはなかな素敵だ              いくらなんでも柵が低すぎ!いつでも死ねます。


熱風が頬を叩きつけ改めて思う。

ああ、ここはタイなんだな。

  

朝の画像                                どう考えても柵低すぎ。腰より低かった。

夜中まで徘徊してたとて9時には全員集合の約束。

凹んでるベッドから抜け出し朝のシャワーで目を覚まそう。

便座の無いトイレを横目に蛇口をひねる。

ちょろちょろと水が溢れだす。おかしいな?と思いさらにひねる。水の勢いは変らないorz

どうやら仕様のようだ。

微妙に覚めぬ目とヌットリともたれぎみの頭を抱え部屋の外へ出ると

そこはやっぱり牢獄のようだった。


   
カツーンカツーンと看守のブーツの音が聞こえてきそう       そんな看守の詰め所。各フロアにあった。


エレベーターに乗り込み、ひとまず仮釈放の身になったオレら。

さあ、娑婆空気を満喫するとしようか。

--ほあっ!らん♪ぽーーん!--


30分ほどするとタクシーは怪しげな駅へとたどり着いた。


なんだろう・・・真っ暗な中にぽつんとある怪しげな駅


どうやらホアランポーンという駅らしい。

東京で言えば上野駅にあたるのだろうか?怪しげな下町ムードがいっぱいだ。

正直、小心者のオレにはこええ!!


バンコク発上陸を記念して一枚。

我々の後ろに転がる足などは死体ではなく、

暑さをしのぐ為屋外で寝るというアイディアを思いついた天才達。

多すぎ!


「もし、はぐれたらホアランポーン集合で」

「ん?ほあら・・・なんだって?」

「ホアランポーン」

そう言ってインディ君は歩き始めた。


タイの言葉に慣れてないせいかホアランポーンがまったく覚えられない。

考えてみればタイの言葉なんて

チャモアペット・チョーチャモアンチャンプア・ゲッソンリット くらいしか知らない。

疲れもあり、耳から入ったホアランポーンなどと聞き慣れぬ言葉は頭の中にとどまらない。


とにかくはぐれないようにしなきゃ・・・


不安な気持ちでいっぱいになりトボトボとインディ君の後を歩く。

真っ暗な道に座る人がいる。

照明も無い屋台らしきところに座り、甘い煙を吐き出しながらこちらを睨むように見る男性。

わけのわからぬ言葉で耳元まで近づき話しかけてくる女性。

とにかく体中のセンサーを敏感にしながら周囲を気にして歩き続ける。

すべての人が犯罪者にしか見えない!

歩く先々に視線を感じる・・・


そんなに観光客が珍しいのか?

まさか、全員がオレを狙ってるんじゃ!?


人とすれ違うたびに後ろを振り返り、襲って来ないかドキドキ・・・

今思えば、住人よりもオレの方がはるかに怪しいw


そうやってドッキンコドッキンコしながら15分ほど歩くと

あの悪名高きジュライホテル のそばにある台北旅社に着いた。

入り口には歓迎の文字                       とても歓迎されてるとは思えないorz


入り口の扉も無いホテルのカウンターにてインディ君が交渉を始める。

どうやら一人250バーツという事らしい。(日本円で約750円)

さすがバックパッカーだけあってこういった宿には詳しい。


なんにしても寝床さえ確保すれば安心だ。

部屋に閉じこもってしまえば襲われることもあるまい。

旅行だが引きこもり万歳だ!w

(実際には部屋の鍵はかかりが悪く日本人女性がレイプされたなどの話も・・・)

エレベーターホールは真っ暗


とにかく荷物を置いてとりあえず一休みしよう。
長旅で疲れただよ・・・

そう思って入った部屋は

 

牢獄ですか?                    


便座ねーしorz

時間はもう夜中の1時。

何はともあれ過酷なタイ旅行は最初の夜をむかえた。


--やっと入国!--


あれほどうるさかったガキ共も飛行機が飛び立つと静かに眠りはじめた。

こうなれば大人も子供関係ない。やっと空の旅を満喫できる。


オレはこの時ために読まずにとっておいた本をカバンから取り出した。

ぺらぺらとページをめくる。目の前にはキリンラガー。ヘッドフォンからはクラシック。

本をゆっくりと読むなんざいつ以来だろう・・・幸せな時間だ。


ふむ、マークトウェイン号の操舵室に入る事は可能なのか。知らなかった。

ほう、キャストと仲良くなるにはこうすればいいのね。

うーん、知らなかった事が多いな。中々勉強になる本だ。ディズニーリゾート150の秘密


ほとなくしてオレは眠りに落ちた。

そして、その眠りは到着までさめることはなかった・・・

機内食食ってねーよorz


目が覚めるそこはタイ、スワンナプーム空港だった。

  

オレの想像してたタイとはだいぶ違う                   ずいぶんときれいだ


機内から出るとさすが灼熱の国むあっとした熱気が・・・ない!

寒い寒い寒い!!なんだこのエアコンの効きようは!!

こんなとこにいたら風邪ひいちまうがな!早く外に行こう!

しかし、なんだ、、、広い広い広い!なんだこの空港は!

歩けど歩けど終わりが見えない!なんと果てしなき長い道のり!

なんでもこのスワンナプーム空港 オープンしたてらしい。

なるほど、どうりできれいなわけだ。



長い長い道のりを経て、出国審査を済まし空港の外に出ると

そこは間違いなく灼熱の国タイだった。


つか、暑すぎ!夜中だってのになんでこんな暑いの!!


とりあえず時刻は深夜0時をまわっている。タクシーに乗り込んで宿を目指そう。

しかし、宿はまだ決まっていない。

ひとまず宿がありそうなところという事でヤワラート方面を目指すことにした。


タクシーはものすごい勢いで走りだし、空港は見る見る遠ざかっていった。

メーターを見ると140km/h!客が乗ってる事わかってんのか?この運ちゃん。


タイの高速道路から見る町並みはオレが想像していたそれとは大きく違い、ずいぶんと都会だった

ガンガンとでかいビルが立ち並びギラギラとネオンが光っている。


タイについてはじめに思った事

効きすぎのエアコン、暑すぎな気候、速すぎるタクシー、ばかみたいに高いビル

どうやら、なんにつけても極端な国らしい・・・