-Transfer-


空港で8時間。

こんなに長い事待たされるのははじめてだ。

安いツアーに乗り換えはつき物だが8時間ともなるとどうやって時間潰したもんだか・・・

まずはビールを呑まねばならぬとふらーりふらりと空港探索。

無駄に広いぞチャンギ空港

これなら朝まで時間潰せるかもわからん。

などと思ってぶらぶらしてたらターミナルの端っこにセブンイレブン発見!


どこにでもあるいい気分

セブンといえばCherry じゃないか

「オイ、Cherryバイトしてこいよ」

同行者のCherryは35歳にして深夜のコンビニバイト(セブンイレブン)が長い

もう何年やってるかはわからんがとにかくかなりのベテランだ

「この旅にすべてを賭ける」などと意味不明の言葉を発して

35歳にして借金してまでサーフボードを買ってきたりもするキャメルスタジオ 店長でもある


びっくりするほど似合ってない デコが広いのは仕様


「まさかシンガポールに来てまでセブンとは・・」

彼はゲンナリとした顔していたが他人の事は気にしない


まずはビールだビール

シンガポールのビールはどんなのあるのかのぅ

と、はしゃいで店入ったがオレは日本円しかもってないorz

だが、オレだって成長したんだぜ

去年の旅行で英語の重要性を身にしみて英語漬けで勉強してたんだぜ

よし、オレの英語を見よ!

などとレジにのねえちゃんい向かって

"Can I use Japanese yen?"

なんて話しかけてみる

おお、さすが英語漬け!すらすら言葉が出てくるじゃねえか!やるな任天堂!

それに対して店員のねえちゃんも

"~~~~ change ok?"

と応戦してきやがる

しかし、まったく聞き取れないorz

しかたがないので「ん?」って顔をしたらもう一度

"~~~~ change ok?"と大きな声で言ってくる

こうなっちゃうとなんとなくもう一回はきけない・・・

意外と気がちっちゃいのだよ、オレってば・・・

"ok?"とか言ってるって事はきっと日本円は使えるんだろう、多分、ね

おそるおそるビールを持ってレジにて千円札を出せば、おお、なんとか使えるでないか

そしてお釣りはシンガポールドルで戻ってきた

ああ、なるほど

きっと姉ちゃんは「お釣りはドルになるけどok?」ってきいてたんだな


兎にも角にもビールは入手できた

適当なベンチに座ってかんぱ~い

日本でもシンガポールでもこうやって夜は更けていく

そして、目的地バリの事は頭の端に追いやられていく

世界中どこへ行っても、やってる事は情けないほど変わらない

重要なことは後回し、まずは目の前のビールなのだ


だから3話も書いててまだバリにつかないのだ


英語が苦手な大人のDSトレーニング もっとえいご漬け
¥3,100
Amazon.co.jp

-不安のわけ-


ボウズがぼうず (以下ハゲ)は不安そうに何度も日程表を確認していた。

それもそのはず彼は今回のメンバーの中で唯一の初海外旅行なのだ。

それどころか飛行機も初めてだというのだから不安になるのも仕方がない。

さらにハゲには旅行の幹事という重大な責務があった。

万が一バリに行こうとしてパリについた日には3月の旅行の二の舞になりかねない。


3月のハゲ


エアチケットと日程表を交互に見ながらウロウロと落ち着かない。

そんな姿を見ていたオレもなんだか不安になってきた。

果たしてシンガポール経由で無事バリ島へと辿りつけるのだろうか?

ハゲを知らない人は「バリとパリって洒落ですかw」と笑うかもしれない。

だが、ハゲはやる男なのだ!!

自宅から徒歩5分の場所で行方不明になったり、うっかり自分の指を落としたりする男だ。

バリとパリを間違ってもなんら不思議ではない。

もちろん


髪もない

しかしながらそんな不安をよそに飛行機は無事に日本を発った。

おお、ハゲもやればできるじゃねーか!


そして数時間後の夜中の1時にシンガポール空港へと我々は到着した。

さあ、ここから飛行機を乗り換え一路バリへ向けて出発だ!

と、勢いづいたものの次のフライトは8時間後orz

家をでてから12時間・・・バリまでの道のりは遠い

- 嵐もあけて -


旅行へと発つ前々日にヒデストロイヤー からメールが入った。

「明日まじで飛行機やばいかも」

彼が単身仕事をしている中国には何年かぶりの大型台風WIPHA が接近していた。

バリ旅行のために休みをとったのに日本へ帰ってこれないとはさぞかし無念であろう。

それにしても旅行の前日に帰国というスケジュールに問題があると思うが・・・


次の日、ヒデストロイヤーなど知らぬ存ぜぬと日本は晴天だった。

9月も終わりというのに燦燦と降り注ぐ太陽に辟易しながら仕事をこなし

さて明日の前夜祭とビール片手にスタジオ へ集合した。

どうせ、イヤでも明日から一緒だというのに男だらけで雁首並べて酒を呑む。


今回の旅行のいいだしっぺであるA2 はいつも以上に饒舌だ。

過去バリに2ヶ月ほど滞在した経験を持つ彼が今回の旅の現地コーディネーターだ。

今回一緒に行くどのメンバーよりもバリの楽しさを知る彼は

まるでそこが故郷であるかのようにバリを誇らしげに語る。

そんなバリ話に耳を傾けていると、ヒデストロイヤーがスタジオに現れた。

どうやら飛行機は飛んだらしい。

これでメンバー全員そろった。

それだけの理由で、旅行が始まる前に数ケースのビールが空になった。


当日、バリ行きのフライトが夕方の為全員が午前中仕事へ出た。

明らかに昨晩やりすぎてしまった重い体をひっさげ黙々と仕事をこなす。

そして正午すぎ夕べと同じメンバーがまたスタジオへ集まった。

ヒトリ足りないのは仕様


男6人狭い車に乗り込みついに出発!

サーフボード4枚に旅行の荷物、さらには男6人とまさに地獄絵図な車内だが

これから思う楽しさを思えばそんなこたぁささいな事!

日も傾き、夕焼けに美しきバリを思い浮かべながら車は進む。

ああ、楽しみだなぁ


そして成田空港へ到着

もうできあがってる!!!


早い!早いよ!まだ飛行機飛んでもいねーし!!


こんなんが日本の評判を落とすんだと思う



早くも泥酔な幕開けで想像以上にグダグダ感たっぷりな今回の旅行。

男6人30過ぎてのハイテンションではじまったそんな中

たった一人テンションをあげきれず不安な面持ちのやつ がいた。