読書の励みに、本を一冊読み終わるごとに書いてみようと思い立つ。
昨日、「有頂天家族」という小説を読み終わった。
森見登美彦という作家の作である。
森見登美彦は最近私が惚れこんでいる作家。
腹の足しにもならない、愚にもつかないものばかり書いているが、
なんとなく“良い”のである。
この「有頂天家族」も他に漏れず、取り立てて役には立たない。
特に得るものもなく、学ぶこともさしてない。
ああ、京都の街並みぐらいはわかるかもしれん。
でも、良い。
清々しく、馬鹿馬鹿しい。
読んだ後に残るのは、なんだかよくわからない満足感。
「面白かった」とつい独りごちたくなる感じ。
いや、森見風にいえば「オモチロイ」と言うべきか。
そんな小説なので、解説も特にすることがないけれど、
無理やりひねり出すとこうなる。
「馬鹿が化かしあって、なんだかどんちゃん騒ぎして、オモチロおかしいお話。」
合う人にはきっと合う。
合わない人には無理に薦める必要もない。
でも、きっと「オモチロイ」から、読んでほしい。
そんな一冊。