マセラティクーペの魅力についていろいろと書いたが、もちろんダメな所や気をつけないといけない事もある。

むしろそういった所が多いのがイタリア車であり、マセラティクーペも例外ではない。

今回はマセラティクーペのネガティブな部分についてまとめたいと思う。

【ネガティブポイント①】パーツ代

今や程度を無視すれば100万円台から買えるマセラティクーペだが、もともとは1000万円以上する車だ。
それがこんなにも安く売られている理由の大半は高額なパーツ代だと思う。

まだ納車1年で大きなトラブルや車検を経験していないが、巷ではパーツ代はフェラーリ並、いやそれ以上だとか、何かあれば軽く数十万円吹っ飛ぶとか言われている。

特に電子制御マニュアルトランスミッション「カンビオコルサ」は鬼門で、乗り方次第だが15000km~20000キロ程度でクラッチ交換をしなければならず、その費用は70万円前後と強烈だ。関連パーツも一緒にとなれば100万円超えもあり得る。

クラッチ以外でもパーツはもともと高額な上、デビューから約20年経っているので、パーツ自体が少なくなり更に値上がりしているようだ。

1年点検で交換したクラッチペダルのパットも
もともと15000円だったが、40000円近くした。
もちろん純正のゴムでアルミとかでもない。
ゴム1個に40000円。
さすがはマセラティだ。

まあマセラティクーペは6MTが少ないため、クラッチペダルのパットはそもそも数が少ないからというのもあるのだろう。
海外含めいろいろ探しともらってやっと見つけてもらった。

メンテナンスのためのお金を貯めておき、なおかつトラブル時にすぐに動かせるお金を50万円くらいは用意しておかないと、にっちもさっちもいかず、手放すしかないという状況に陥ってしまうかもしれない。

【ネガティブポイント②】その他の維持費

パーツ代も強烈だが、燃費もまた然りだ。
調子に乗ってブィンブィンするとみるみる
ゲージが下がっていく。
僕は気にしないと心に誓っているので計算したことはないが、平均リッター4kmくらいか。


もちろんハイオクで80Lくらい入るから、今だと1回の給油で確実に諭吉さんが1人いなくなる。

おそらくセカンドカーとして購入される方が多いと思うが、毎日結構乗るよという方のガス代はちょっと想像したくないレベルだ。

年1回来る自動車税も4.2Lの大排気量のため約76000円、登録から13年以上たっていれば約87000円かかるし、保険も車両保険に入ろうとすれば月数万円の出費は覚悟しなければならない。

【ネガティブポイント③】クオリティ

ビトルボマセラティ(特にデトマソ期)の悲惨なクオリティについては至るところで語り尽くされている。

メンテしてなかったり、ノウハウのないショップに預けてたりという場合もあると思うが、あるオーナーさんから新車で買ったギブリのドアパネル外したらタバコの吸殻が出てきたなんて話も聞いてるし、僕自身もギブリを乗って少なからずクオリティの低さは経験した。

ビトルボマセラティに乗るとなんともいえない緊張感がある。

贅沢で妖艶なインテリアに囲まれているというのもあるが、何か異常がないか水温計や電圧と常ににらめっこ状態だし、繊細かつ危ういパーツが多く、慎重に扱わないとすぐ壊れてしまいそうな気がするからだ。

それに比べるとマセラティクーペは変な緊張感なく乗れる。普通に乗れる。

フェラーリ傘下となり、フェラーリの設備、クオリティコントロールによって格段に信頼性が上がったからだろう。

そうは言ってもイタリア車、日本車やドイツ車と比べればやっぱりいろいろある。

ちょっと分かりにくいが樹脂パーツは漏れ無くベタベタする。
まだそんなに酷くないのでちょっとベタっとするくらいだが、進行すると手に黒い何が付くらしい。
その手でレザー部分でも触っちゃったら最悪である。

ハンドルのエンブレム回りも浮いてきている。
他のクーペでも見たことがあるのでこれも持病のようだ。
ダッシュボードあたりからはビリビリ、ジリジリ音が流れる。
ある程度走るとピタッと止むのがまたイタリア車あるあるだ。

日本の高温多湿な気候のせいもあるだろうが、おおらかなイタリアンクオリティは、マセラティクーペの時代も健在のようだ。



いろいろとネガティブポイントを書いたが「それがどうした?」と言える人にとってはとても魅力的な車だ。

今、中古車サイトには20台ほどあるが、程度が良いものはどんどん減っていくだろうし、おそらく今が底値で今後
多少値上がりしていくと思う。

マイクーペも大切に維持していかねば。