ニ胡(胡弓)の持ち帰り方法 | 駱駝の蘇州便利手帳

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蘇州で二胡(胡弓)を習い始める方

意外と少なくありません。

 

注)イメージ写真ですww

 

でも、国外への持ち出し手続きがやや複雑で

「帰国する時に、困るらしいよ~?」と

聞かされて、習う前から悩む人も

多い印象がありマス。

 

そんな、悩める乙女に

ぜひ、読んでいただきたい (´艸`)

 

少し前に、本帰国となった方から

「2通りの方法で二胡を持ち帰り成功しました!」

と情報が寄せられましたので

記録として残しますね(^-^)

 

<二胡とは>

胡琴とも呼ばれることのある

中国の伝統楽器のことです。

日本にも似た形状の胡弓がありますが

演奏法がまるきり違う楽器なんですよね。

 

蘇州大学に通っていた頃

午後に(任意参加の)二胡クラブがあって

友達に見せて貰い、初めて知ったんですが( ̄∇+ ̄)

 

バイオリンのように楽器と弓を離すことが出来ず

一体化しているという特徴がありマス。

教室を覗いたら

「2本の弦の間を通る弓を

押したり、引いたりして

途切れないように音を出すのが

とても難しいんだよぉ~^^」と教えてくれて

初心者さんがギコギコやっておりました。

 

エリアによって、少々形が異なるようですが

 

蘇州で見かけるのは

この六角形のタイプが多いかな?

 

見ての通り、ニシキヘビの皮が使われているため

「ワシントン条約」にひっかかるんですよねー

 

----------豆知識----------------

ワシントン条約(CITES)

「絶滅のおそれのある野生動植物・種の

国際取引に関する条約」

二胡のニシキヘビの皮は、

動植物のリスト「付属書II」の当該。

許可なく国際間の移動がNGでーす!

--------------------------------

 

 

 

この二胡を中国で購入し

帰国時に日本まで持ち帰る場合は

中国→国外への持ち出しの手続きが必要となります。

 

2004年7月より厳格化されたため

下記の手続きが必須となりました。

 

すでに帰国している人に

「なにも検査されず、言われることもなかったよー」

と言われるカモですが。

 

空港でピックアップ検査にひっかかれば

書類を見せる必要があります。

できなければ、当然、没収です。

 

 

 

<2018年現在の手続き>

蘇州→上海空港→日本の空港のケースでは

 

①二胡の正規販売店で

『蟒皮乐器收藏证』を発行して貰い

証明証の裏面にある固有のナンバーを

当該楽器の皮のある筒の部分に

刻印してもらいます。

裏面の画像元:http://www.qqzhi.com/article/9898089/

 

これは、購入時にお願いしておくと

慌てず済むよ、とのコトですが

もし中古で譲り受けた場合など

持っていない方は、正規販売店でご相談下さい。

なお、カード発行・刻印は有料です。

 

 

以下、持ち帰りされた方にご承諾いただき

モーメンツより転記させていただきました(≧∇≦)

   ↓

■【二胡を持ち帰りたい日本の方へ】■-------------

私は所有する二胡が2つあったので

実験的に2つの方法で日本に持ち帰りました。

参考までに。

 

①自分の手荷物で持ち帰る。

一応二胡を買った店で

収蔵証のナンバーを二胡本体に刻印してくれましたが

浦东机场でも静岡空港でも

誰も何も言いませんでした。

 

②引っ越し屋さんに頼む。

自分でもできますが

上海の国家瀕危物種進出口管理弁公室というところに

パスポートのコピー、収蔵証、レシートの3つを提出すると

輸出証明書を出してくれます。

私の場合は手続きも引っ越し屋さんに頼み

船便で送りました。

 

《結論》

自分で手荷物で持ち帰るのが1番楽

ですが、日本の税関で個人使用の為かとか

収蔵証を持ってるかなどを聞かれることもあるようです。

------------------------------------------------

 

 

 

 

日本二胡振興会のHPによれば

http://www.jerhu.com/nikonitsuite.htm

 

二胡に対する手続が、頻繁に変更になる特性から

必ず持ち帰り時点で、関係省庁への確認が必須

・・・・・・とありました。

 

中国アルアルですねぇ~( ̄∇+ ̄)

 

さっそく調べてみたら

■上海の日本領事館HPの関連資料は↓コチラ

http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/procedure/new070529-j.html

 

------------------内容転写---------------------

1.申請機関:国家瀕危物種進出口管理弁公室上海弁事処
  所在地:上海市武夷路 461 弄1号楼 506 室
  TEL:021-5238-2658


2.申請時間:月曜~金曜 13:30~17:00

3.必要書類:
(1)旅券(パスポート)のコピー
(2)専用標識(二胡収蔵証)のコピー(申請者の名前を記入する)
(3)領収書のコピー
(4)原材料(ニシキヘビの皮)の原産地証明書
(5)輸出許可証申請表(www.cites.gov.cnからダウンロード)
(6)申請理由報告書(任意様式、中文又は英文、簡単なもので可)
(7)二胡

4.必要期間:申請後 10 日以内

5.その他:
(1)手数料 200人民元
(2)1人につき2個まで
(3)上記情報は当館が当年5月25日に調査したものであり

   予告なく変更される可能性があります。

   また、より詳細な情報が必要な場合には

   申請機関あて直接ご確認願います。

-----------------------------------------------

 

と申請場所の詳細情報をGETできましたw

 

あと、大筋では2007年から2018年まで

変更はないようですー^^

 

でも、油断大敵!

もし手続きにモレがあったら。

日本側で没収されます(´・ω・`)←された人知ってる

 

どうやら最初に買うとき(譲ってもらうとき)に

カード№と刻印をちゃんとしたら

なんとかなるようですよ~

 

 

 

 

ちなみにー。

正規販売店のリストは

ネット検索では発見できませんでしたが^^;

 

持ち帰った方の話では

「观前街の(西側エリアの)景徳路辺りには

 その昔、二胡の製造工場があったそうで

 二胡を売っている楽器店が集まっています。

 

 たぶん、どのお店でも

 『蟒皮乐器收藏证』の手続きが

 出来ると思いますよ~」との事でした。

 

 

 

 

■友人ご紹介のお店■

百度のMAP検索は、「苏州市天华乐器批发部」

周囲の目標物は『城隍庙(寺)』

 

最寄駅は地下鉄4号線「察院场站」

1号aまたは1号bから地上へ

 

 

仮に1号bの出口から出たとすると

Uターンして、最寄の交差点へ

 

T字路を景徳路側へ左折

 

しばらく進むと『城隍庙(寺)』がありマス。

 

お寺の黄色い壁を背にして立つと

正面は南になります。

 

お寺からさらに景徳路を西側に進み

細い路地に挟まれた、特徴のある洋風建築物と

横断歩道のある交差点(信号機ナシ)を

 

 

渡って南側の細い路地へ

 

路地を奥に進むと、2分ほどで

 

『ニ胡批发部』と書いてある

間口の狭いお店を

見つけることが出来ると思います。

 

「苏州市天华乐器批发部」

苏州市景徳路新春巷57号邊门

電話:0512-8999-7961

 

店主の翁志浩さんは、蘇州弁のみ

奥さんは蘇州弁と普通語でしか会話できませんが

息子さんは、近畿大学に留学経験があるので

日本語が話せるそうでーす!安心してねー( ̄∇+ ̄)

 

情報、ありがとうございました!

 

 

でわでわw