通称:上海ガニこと『大閘蟹(ダーザーシエ)』
江蘇省では、秋の味覚の代表格で
毎年、カニ渋滞がおきるほど人気で
日本人も『カニ接待』で毎週食べる人も(^^;)
その上海カニが
2018年は高騰するらしい。
その真相はいかに??
4月13日:苏州微生活のニュースによると
太湖の水質改善の一貫で
太湖の養殖網を撤去せよとの
大号令がかかったらしい。
でも太湖って、↓こんなサイズだべ?
ホントに全部の網を回収保障するのー?
つか、近年の藍藻(あおこ)の爆発的な増殖って
・・・・そんなに深刻だっけぇ~?(´・ω・`)
あっかーん!!∑( ̄ロ ̄|||)
http://www.qstheory.cn/zs/201310/t20131031_284806.htm
いつの間に∑( ̄ロ ̄|||)
2012年の再来かよっ∑( ̄ロ ̄|||)
また水道水が、アレの味になるんかよ∑( ̄ロ ̄|||)
勘弁してくれよぉ~∑( ̄ロ ̄|||)
※蘇州新区の水道の水源がこの湖です
最近の住人は知らないと思うケド。
アオコが増えると、ロクな事がないんだよぉ~(;ω;)
だってアオコって、どんな細かいフィルターでも
コソッと通過しちゃうので、水道水が
カビの味と、匂いになるんですよー(¯―¯٥)
※昭和の時代に、日本でも琵琶湖がこんなんで
大阪の水道水が酷かったらしいケドさ。
記者は政府のホットラインからは
明確な回答が得られないとしながらも
網の撤去&保証金の申請を迫られている
養殖業者に突撃取材していて
養殖屋のオッチャンの話では
太湖のカニ養殖には3形態あって
①湖に柵を設け、水中の網の中で育てる
②浅瀬や干拓地で囲って育てる
③堤防で切り離し、内池で育てる
このうち、堤防の内側(池)は
現状、養殖してても大丈夫なんだって!
画像元:https://article.pchome.net/content-1754927-3.html
結論。
NGくらってる業者の数だけ
カニの出荷量が減る。
たぶん、ものすごーく減る。
でも、なくならないと思う~(-ω-)
でも。
太湖蟹ファンとしては
由々しき問題ですね。
ちなみにー。
駱駝家は年に1回
陽澄湖のカニ村に行くのですが
太湖のカニは、あまり食べる機会がありません。
陽澄湖/阳澄湖(やんちゃんふー・yáng chéng hú)
だって上海ガニわさ。
阳澄湖産が最高級のブランド蟹。
殆どが贈答品で
他方、太湖産は安くて美味しい
スーパーマーケットで買える庶民の味。
自分で買うヤツ、のイメージです。
自分で買って茹でないので
中国人たちの「太湖のが美味しい!」
「いや、やっぱ陽澄湖だろ!!」
の論争についてゆけませんww
カニが減ったら
値段が高くなるの法則ですが。
太湖をキレイにしたら
きっと、もっと美味しいカニを育てられるよね。
そう信じて。
蘇州の人民は
「今年はガマンする」そうデス。(´∀`;)
------------追記---------------
太湖の規制は、最初
ダイオキシン汚染かとオモタです。
2016年秋ごろに、太湖の2社から
香港向けに出荷された上海ガニから
基準値の5倍を超えるダイオキシンが検出され
日本でも大騒ぎとなった事で
記憶に留めている方も多いと思いますが。
画像元:ANNニュース
上海ガニから「ダイオキシン」 日本に輸出なし(16/11/03)
この直後、蘇州市の調査が入り、
中国語ニュースでは出荷元の2社を実名公表。
2社とも、養殖網が同じ小規模の湾内にあって
汚染源は近くの工場(煙突)由来であったと突き止め
太湖全体の汚染ではない事を強調していました。
※工場は操業停止させられ、排気に
フィルターつけるまで稼動禁止になったらしいよー
ダイオキシンの正体は
炭素・水素・酸素・塩素の化合物。
200種類以上あるけど、一部のみ
人体に対して「強い毒性」があって有害なんです。
もちろん、即死するようなモノではナイです。
焼却場周辺で、大量死とか、起きてないっしょ?
でも、水に溶けにくく、油に溶けやすい特徴なので
体内に入ったなら痩せてる人より
デブ ふくよかな人の脂肪に
蓄積されやすいと言われています。
※駱駝、書いてて「痩せよう」と思た(><)
このダイオキシン汚染は
何かを燃やすと出ちゃうので
ゴミ焼却場とか、工場の周辺など
日本でも比較的よく耳にする公害。
なので、定期的に
煙突周辺を測定して管理する必要がありマス。
実は、駱駝。
最初に就職した先が
環境計量測定をする会社だったので
よく現場に出て測定助手をしていましたが
ずーっと同じ数値で出るものではなく
濃い日もあれば薄い日も・・・・という感じで
汚染方角も風次第~(^^;)でした
なお、香港では、出荷元が特定された事と
汚染が小規模の湾内のみであった事や
その後の全品抜き取り検査で未検出だった事をうけて
いち早く流通を正常に戻していたのですが。
日本では流通回復を報道することなく
延々、汚染報道していましたね。
中国でも、検査結果に疑心暗鬼な人が多く
「風評被害」は水源の異なる
陽澄湖産のカニへも向けられ
昨年は、カニ渋滞が起きなかったらしいです。
以上。
最近来たフレッシュさん向け
事件おさらい記事でしたw