♪鐘が鳴ります寒山寺 ①観光前の予習編 | 駱駝の蘇州便利手帳

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江蘇省蘇州市周辺に特化した情報をお伝えしてます。
オシャレやグルメは載せてませんw 情報の過信☆厳禁!!

最近、観光系案内を残していなかったので

リアル友から、リクエスト来ましたー(´∀`)

 

タイムリーだったので、久々に本気モード。

駱駝アテンドバージョンで楽しんで来て下さいね❤

 

 

本日のお散歩先は

「♪鐘がなります寒山寺」(´∀`)

日本人的には

蘇州を代表する観光地です!(≧∇≦)

 

昨年の2017年12月から

・寒山寺が恵民休閑卡の景点に加わり

・隣の楓橋風景区が園林卡の景点に加わり

 

住人にとっても、お散歩レベルで

立ち寄りやすくなった寒山寺ですが。

 

「なんとな~く観光」された方が多いようで

えーっ、ソコ観なかったの? もったいなーい(`・ω・´)

と思うこと多し・・・・・

 

より楽しく、濃く、観光していただく為に

見所を、駱駝なりに熱くご紹介!

 

o(*゚▽゚*)o れっつらごー!

 

注)いつものザックリまとめ記事ですー

歴史的な検証や史実の精査してませーん!

詳しい人が書いた記事をネットで調べ

マトメだダケなので、年号とかイロイロ

正しくない部分あったら、ごめんなさーい(-∀-)ゞてへっ

 

 

寒山寺(かんざんじ、拼音Hánshānsì

 

中国江蘇省蘇州市姑蘇区にある臨済宗のお寺。

世界遺産の京杭運河のほとりに立っていて

蘇州市内の世界遺産群となった仏教寺院です。

 

古い時代の門前写真(現在の入り口付近)

 

1000年を超える歴史の中で5回も焼失し

現在の建物は清代末(1911年)のもの。

だから、意外と新しいんです!

 

でもね。

寒山寺と日本を結ぶエニシを調べると

けっこうな数のエピソードがワンサカとww

 

上手くまとめられるかしらん?

と心配するレベルです~(^^;)

 

特に歴史に興味なくても

コレ、読んでから行くと、絶対に楽しさ倍増!

 

日本人目線で。

日本語の観光ガイドがいなくても

楽しめるように説明置いとくので

頑張って読んでねん ヾ(´▽`)ノ

 

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①寒山寺キーワード

「空海(弘法大師)」「鑑真」「玄奘(三蔵法師)」

なんと!

日本仏教界の大スターが揃い踏み Σ(・ω・ノ)ノ

実は、この3人が逗留した、唯一の場所である寒山寺。

 

特に空海さんは、映画の影響で

近年盛り上がってマシタよね♪

画像元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/%E7%A9%BA%E6%B5%B7%E2%80%95KU-KAI%E2%80%95%E3%80%80%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%8D%E7%8E%8B%E5%A6%83%E3%81%AE%E8%AC%8E/361111/

 

空海さんってば、中国に渡った後

3000人を超えるとされた弟子の中で

新入りなのに、たった2年で超絶出世(≧∇≦)

あっさりと中国での修行を終えて

日本へ帰国するんですが。

 

その途中で寒山寺に立ち寄っていて

「ありがたい教え」の最新版を聞こうと

寺をあげての大歓迎されたようです(^-^)b

 

<キーワードにまつわる見所>

近年、新たに設けられた『弘法殿』には

「空海」「鑑真」「玄奘」の3像が奉納されています。

日本語の説明もあります。

日本人なら、ぜひお立ち寄り下さい!

 

 

 

 

②寒山寺キーワード

「大釣鐘」と「日中友好の鐘」

2つの鐘と「除夜の鐘」

 

その昔。

寒山寺には大小2つの鐘がありました。

「倭寇(日本人)に盗まれた」

とされる話が伝わっていて

それを知った永平寺派の「山田寒山」という坊さんが

話が本当ならば、お返ししたい、との一念で。

全国を行脚して探し回りました。

 

 ←名古屋人だがね

画像元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E5%AF%92%E5%B1%B1

 

後に親交のあった伊藤博文ら

政界・文人らも加わっての大捜索でしたが

結局見つからず。

1986年に新しい鐘を寄進しました。

 

鐘には銘文が鋳されているそうです。

「姑蘇寒山寺、歴劫年久、唐時鐘声、空於張継詩中伝耳。

嘗聞寺鐘転入我邦、今失所在、

山田寒山捜索尽力、而遂不能得焉。

乃将新鋳一鐘齋往懸之。          伊藤博文」

 

この鐘の受け入れなどで

日本との交流が深まり、池田市友好協会の発案で

1979年に初めて西暦大晦日に「除夜の鐘」を鳴らし

現在まで続く、蘇州の一大イベントになっています。

 

この除夜の鐘イベントを毎年楽しみにしておられた

お偉い坊さんが、2017年12月にご逝去されました。

 

復興と友好の象徴「性空和尚」様の

ご冥福をお祈り申し上げます

お亡くなりニュース(深度苏州

https://mp.weixin.qq.com/s?__biz=MzAxMjAxMjgzOA==&mid=2650536079&idx=3&sn=312f72d953b24ef7a591051caceffbc4&chksm=83b704c6b4c08dd0cb6d4d803f1641cab83f320a92c829588019c7bd55082f7ee45dacdba479&mpshare=1&scene=1&srcid=12150p8k9tcAKj773LbZi2er&pass_ticket=EIi8skwleOdf8OfgWrNNVdF%2BZiiwv8%2BZmCvufthEL7Q3w03VA3w9iUf8ADwFAEO3#rd

 

ニュースによれば。

政府に復興再建を取り付け

布教と様々な団体への働きかけなどを行い

同時に修行・運営を確立させるなど

現在の寒山寺のありようは

彼なくしてはあり得ない、と高く評価されており

人物的にも人民に信望の厚い方だったようです。

 

<キーワードにまつわる見所>

1. 大雄殿の108tの大鐘(2005年完成)

2. 巨大な大鐘堂の壁パネルと

  在りし日の性空和尚様のお姿

3. 晦日の除夜の鐘イベント

4. 大雄宝殿の右側の日中友好の鐘

 

大鐘

小鐘

 

 

 

 

③寒山寺&楓橋風景区キーワード

張継」「楓橋夜泊」

 

日本の高校生が漢詩で習う

月落烏啼霜満天 江楓漁火對愁眠 
  姑蘇城外寒山寺 夜半鐘聲到客船

 

「張継」がコレを寒山寺の付近の

船の上で詠んだ、と伝わっています。

中国では、大流行した漢詩なので

著名・有名人が、書の題材として書き残したものが

寒山寺のそこかしこに飾られています。

 

寒山寺に隣接する楓橋風景区には

張継が見ただろう、街並みが再現されていて

楓橋のそばには、張継像もあります。

 

また、楓橋のたもとには

唯一現存する、古関(鉄鈴関)も残っています。

この2つは『寒山寺五古』のうちの2つ。

規模が小さいのですが、ぜひご覧下さい。

 

<キーワードにまつわる見所>

1. 楓橋風景区の『張継像』と『枫桥』

2. 船に乗って夜泊体験

3. 寒山寺大鐘エリアの大石碑

4. 漢詩の作者名から著名人探しw

 

 

 

 

⑤寒山寺&楓橋風景区キーワード

『寒山寺五古』

 

寒山寺の5つの古いもの探しですw

コレを見ずして、なんとやら。

1. 古寺(寒山寺)

2. 古橋(楓橋、江村橋)

3. 古関(鉄鈴関)

4. 古鎮(楓橋古鎮)

5. 古運河(京杭大運河)

 

<キーワードにまつわる見所>

5つのうち

無料エリア

2.古桥の江村橋

5.古運河の2つがありマス。

 

寒山寺の境内(入場料20元)が

1.古寺

 

楓橋風景区(入場料25元)に

3. 古関(鉄鈴関)

4. 古鎮(楓橋古鎮)の2つがありマス。

※この後、楓橋風景区へ

無料で入る方法を残しますので

参考にどうぞ(^-^)b

 

 

 

 

④楓橋風景区キーワード

「李香蘭」「蘇州夜曲」「支那の夜」

 

■ブログ内記事

訃報:蘇州夜曲の李香蘭さん

 

李香蘭(山口淑子)さんが

昭和15年公開の邦画「支那の夜」で

挿入歌「蘇州夜曲」を歌い、絶賛されました。

 

詞:西条八十 曲:服部良一 唄:渡辺はま子/李香蘭
1.君がみ胸に抱かれて聞くは 夢の船唄鳥の唄
 水の蘇州の花散る春を 惜しむか柳がすすりなく
2.花を浮かべて流れる水の 明日の行方は知らねども
 今宵映した二人の姿 消えてくれるないつまでも
3.髪にかざろか口づけしよか 君が手折りし桃の花
 涙ぐむよなおぼろの月に 鐘が鳴ります寒山寺

 

歌詞を見ると、蘇州の春ですねぇo(*゚▽゚*)o

蘇州夜曲は楓橋夜泊」の漢詩の情景から

得たインスピレーションを歌詞にしたとされていて

漢詩からは、船上から見た景色を

挿入歌からは、川岸から見た風景を想像させますね!

 

画像元:百度検索で拾った出所不明

 

<キーワードにまつわる見所>

1. 楓橋風景区の公園

この雰囲気に浸るのにピッタリな場所は

楓橋風景区の川沿いの小道でしょうか。

緑豊かな公園として整備されてて

なかなかのお散歩道です(^-^)b

 

 

 

 

⑥楓橋風景区キーワード

蛇足的なお話ですが・・・・・「寒山寺論争」

 

名前の由来は?寒山寺の位置は?

ガイドブックの説明に、異を唱える学者が居ます。

 

定説では「寒山」と「拾得」という2人の高僧が

住みついて修行したことからその名がついた。

とされていますが・・・・

 

画像元:auction.artron.net

 

近年になり、「寒山」とはこの辺一帯を指す

寂れた村の意味であったとされる説が出て

歴史学者などの実地検証からも有力視されました。

 

「馬に乗って山門を見る」と言われた事から

全盛期の寒山寺はとても広大です。

それを敷地と捉えるか、影響圏と捉えるか・・・・。

 

更には、張継が生きていた時代の川の流れや

張継が科挙の試験を受けた場所。

その土地から蘇州に至る船旅の

常用ルートから割り出すと

杭京運河の、現在の寒山寺の位置とは符合しない

(割り出された地点は太湖ちかく)

との結論に達したそうです。

 

まぁ、私的には由来がどちらでも~

まして、当時の寒山寺の位置が今と違ってても

ぜんぜん気にならないんですがぁ~(´艸`) ←をい!

 

ウンチク程度に

記憶に残していただければ幸いですw

 

でわ、次回の記事では

実際に観光したイメージで

写真でのご案内でーすヾ(´▽`)ノ

 

つづく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

■ブログ内記事

♪鐘が鳴ります寒山寺 ①観光前の予習編

♪鐘が鳴ります寒山寺 ②観光ルート・寒山寺編

♪鐘が鳴ります寒山寺 ③観光ルート・楓橋編

♪鐘が鳴ります寒山寺 ④交通指南

♪鐘が鳴ります寒山寺 ~番外編~

 

 

 

-----------いつもの蛇足--------------------

寒山寺関連の情報収集作業で

見つけ出した、雑多な情報置いておきますw

 

蘇州市には、

同時代の仏教寺院が3つもあって

それゆえ、日本に伝わった仏教の

『聖地=蘇州』とゆわれるのだそうです。

 

その3つのお寺は(-人-)

1. 寒山寺 臨済宗

2. 重元寺 臨済宗

3. 灵岩寺(霊岩寺)浄土宗

 

駱駝は既に1と3に行っています。

でも、阳澄湖(上海ガニで有名な湖)にある

超絶立派なたたずまいの『重元寺』には行ってません。

 

画像元:http://blog.sina.com.cn/s/blog_54d3a0280100vfki.html

塔からの眺め↑↓湖畔に突き出た塔

4箇所に菩薩様おられるらしいッス!

 

赤枠、上が『重元寺』

下が『奕欧来(アウトレットモール)』

 

辺鄙な場所にあるしー。

あまり有名ではないんぢゃない?

なーんて、勝手に決め付けてましたが。

 

先出の性空和尚様の記事を読んでたら

寒山寺と重元寺のボンさんが兼任とあってΣ(・ω・ノ)ノ

「えーっ! 姉妹都市ならぬ兄弟寺だったのねぇ」

とオドロキ・桃の木・山椒の木

ヤッターマンが出てきそうなフレーズ出ちゃったw

 

こりゃ、ぜひとも

3寺院とも完全制覇しなくっちゃ~ダワ!

蘇州の寺。深いわぁ~(・ω・)

 

という事で。

本帰国までにぜひ!

足を運びたいと思いました(´艸`)

 

一緒に行ける人居たら、ぜひ~♪

 

 

 

 

■参考文書

寒山寺公式HP(中国語)

http://loading.hanshansi.org/index.html

日本語

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%92%E5%B1%B1%E5%AF%BA

http://blog.livedoor.jp/aoitorikotori/archives/1584307.html

http://skipio.sakura.ne.jp/11Kounan-china/kounan04Sosyu.htm

http://wanli-san.com/teranishi/2014chengshi/chengshi-36.pdf#search=%27%E8%98%87%E5%B7%9E+%E9%9C%8A%E5%B2%A9%E5%AF%BA%27

https://blogs.yahoo.co.jp/guifu0408/52480594.html?__ysp=6JiH5beeIOWvkuWxseWvuiDpkJgg55uX44G%2B44KM44Gf

http://www.1-em.net/sampo/suzhou/index.htm

https://blog.goo.ne.jp/kimama08/e/09f53215d0db1dda51b5490042cd384d

http://www.iokikai.or.jp/kodai.sosyuu.html

この他、検索で1回引っ掛けたけど、二度と見つからないものたくさんww