蘇州刺繍村に行ってみた! | 駱駝の蘇州便利手帳

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江蘇省蘇州市周辺に特化した情報をお伝えしてます。
オシャレやグルメは載せてませんw 情報の過信☆厳禁!!

7月末に

実姉が蘇州を再訪するにあたり

「ドコか行きたいトコロはある?」

との問いに、返された回答が

「ココーっ!!」

   ↓

蘇州呉中区鎮湖鎮繍品一条街

苏州吴中区镇湖镇绣物品一条街

 

通称:「蘇州刺繍村」または「蘇州刺繍街」

住所:苏州市镇湖绣品街

http://www.szfwy.cn/zhxpj/index.aspx


刺繍村


うっ(-ω-;)

またマイナーなところを発掘してきやがってぇ・・・・

 

 

でもぉ?

 

 

実は「刺繍村」ってキーワードは

蘇州住人以外からの検索もけっこう入っていて、

案外、お好きな人多いみたいなんデスよねぇ~(^-^)

 

どんなトコロか、期待感ワクワクで

物凄くハードル上げて考えちゃう方も居るようですが

 

蘇州刺繍村は、テーマパーク化されたような

刺繍のデモンストレーションしてるような

観光村ではなくて

 

『蘇州シルク刺繍画』を売る小売店が

通りの両側にびっしり並んでる

問屋街なんですよ(^-^)b

 

 


でも、実際の風景をみないと

 

 

どんなイメージかなかなか

伝わらないと思いますんで(^^;)

 

リクエストに答えるべく

 

どうやって行けるか調べてみたら

苏州火车站(蘇州駅)からバスで1本でしたw

 

・・・・・ってことで、

とりあえず行ってみたー(/≧∇≦)/

 

 

 


<位置情報>
 

まずは、広域地図でご紹介w
1

①蘇州市と②無錫市と③蘇州村で

 

キレイな三角形が描けるような地点です。

2

蘇州駅から測ると、直線で27kmほどでした。

 


蘇州の住人なら、太湖近くの

『太湖湿地公園』の北側の通り・・・・・と言えば判りそうw

刺繍村

 

 

 

 

<交通指南>

この蘇州村へのアクセスは

バスだけ。

路面電車は、だいぶ離れてます><

 

※2018年3月読者情報

快线3号はバス停が南広場に変更されていました!

 

以下、バス停が北乗り場だった頃の過去情報----------

 

 

蘇州駅北広場の西側にある

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長距離バス乗り場(空港バス乗り場)の建物のさらに西

2

 

駅舎西側の「蘇州北臨時停車場」から
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------------------------------------------

 

「快线3号」に乗車 (前乗り・後ろ降り)

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乗車賃は、通常2元、エアコン使用期は+1元です

 

(運ちゃんの頭の上の数字が乗車賃です)
7

 

お釣りなしで現金投入か、交通カードで、どぞっ!
6

 

 

約1時間ほどの行程ですが

乗り換えがナイので楽チンだよー(^-^)

 

おしゃべりしてたら

意外と短く感じるカモですね。
 

快线3号は、だいたい15分間隔で走ってマス。

市街地から虎丘(斜塔で有名)観光地の横を通過。
虎丘

 

 

太湖大道という立派な幹線道路を通って開発区を抜けて

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さらに、のどかな田舎道を走ること30分
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最終地点「太湖湿地公园站」で降りマス。
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<刺繍街の店の分布>

刺繍村では、道路の脇道に入ったトコロにも

刺繍屋は点在しているようなのですが

今回は、メイン道路をご紹介します。

 

「太湖湿地公园」→「绣品街」まで、ザックリ3分割で

お店は、下記のような分布になっていました(・ω・)♪

 

 

大門のある北エリアは、ほぼ全てが刺繍画屋さん
刺繍村

中間地帯も、ほぼ刺繍画屋。ときどきシルク製品屋あり。
刺繍村

 

南エリアは刺繍ナシ。石材・壺・古風家具など
刺繍村

最南端は、湿地公園の駐車場で

商店街も飲食店や雑貨屋ばかり。

 

この住民の生活空間となっているエリアから

散策開始となります。

 

では、バス降車地点である

公衆トイレ前から、ご紹介w
刺繍村  
 

 


<刺繍街を散策♪>

 

では、散策へ(^-^)

・・・・・の前に!

 

トイレ問題があるので、ココに立ち寄りましたー。

「終点」が太湖湿地公園の駐車場で助かったわ。

 

バス案内所の横に、公衆トイレ(/≧∇≦)/

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大丈夫、ドア付き(≧∇≦)/
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でもぉ、和式タイプー ┐(´∀`)┌
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準備万端となったら、道路へどぞ!

 

 

 

 

 

 

駐車場から左へ進むと・・・・・
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雰囲気の良い農村があるので、

本音はコッチも散策したいトコでしたが
2

 

ピーカンの今日は、気温40度(--)

余分な体力は使えないので断念w

 

 

駐車場に戻り、バス通りを歩いて戻ると・・・・
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刺繍街(刺繍村)の入口に到着しました~(^-^)ノ

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この位置から、

一つ手前のバス停「绣品街」まで

真っすぐに伸びる約2kmの商店街が刺繍村です。

 

一本道なので、迷子になる心配はありません。

お店を覗きながら~、テクテク・テクテク (・ω・)♪
刺繍村

この辺りは、木製・石製の工芸品地帯でぇ
3

6

5

4  

7

刺繍感、ゼローΣ(・ω・)

 

でも、コレはコレで、見ごたえある

大変立派な工芸品ばかりです。

 

引き戸の外から、眺めてるだけで充分な駱駝は

中に入らず、スタスタ北上w

 

 

 

そろそろ1/3くらい歩いたかな?

 

交差点を超えた辺りから

店舗の半分くらいが、刺繍屋になって来ましたw

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たとえば、
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窓際で縫ってる工芸師さんをみつけたり
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比較的安い(200~400元くらい)刺繍画を

 

額ナシで山済みにしてる店があったり
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額装品を展示してたり
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刺繍以外にも古風なオブジェ売ってたりしますw
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イロイロなジャンルのお店が混在する中間エリアには、

シルク画以外に、5軒くらいシルク雑貨の店がありました。
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シルクの衣類
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シルクの飾り
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1つ58元とちょっとお高い気もしますがww

 

本日初の100元な未満シルク製品を

大量発見です(^-^)

 

このお姉さんのつくってる土産物は

出来が良かったw

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この他、1軒だけ

刺繍用シルク糸を売る専門店も発見!

(店主の気合いがすごくて、写真撮れずww)

 

本気でお買いものモードではなく

 

ちょっと来てみたー、という程度の興味なので

この辺が一番面白かったですw

 

 

 

 

さらに北上し、いよいよ刺繍街のメインエリアへ!

 

 

視界に入る、全店舗が刺繍屋になるのは

どうやら大門がある北エリアだけみたいですね。
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このお店では、額装していない刺繍画が

大量にありましたが
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その場で額装して貰えるそうですよ。

混んでなければ、1時間くらいだとか(半信半疑)
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どのお店も、間取りはほぼ同じなのですが
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どこも、直日が差し込まない奥の部屋ほど、

高額で精密画を保管・展示しているようです。

 

興味半分で「観てもイイ?」と聞くと

どうぞ、って言いますがー。

 

出口ふさがれたり、熱心な売り込みがあったりは

まったくないので、ごゆっくりご鑑賞いただけますw


目を養うためにも、奥の部屋へ

勇気の一歩~!(´∀`)b


ちなみに。

取扱店は数少ないのですが

 

洋画バージョンの蘇州画や
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皇帝刺繍で有名な龙包(ろんぱお)の刺繍画

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写真撮り忘れたケド、

 

農民画風の刺繍画や、双面刺繍や

墨絵画風の刺繍画も発見w

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シルク布団屋の2階に

たくさん置いてあったので

 

てっきり、ポピュラーな作品だと

思ってたんですケド

ぜんぜん、違ってましたー(^^;)

 

 

コチラは、刺繍画で一番安かった

青磁・壺シリーズ 140元(額装込み)
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       ↑
でもコレ、機械画なんだよねー。

額装してないのは、1枚50-60元、と言ってました。

(まったく同じモノが、金門市場の裏のシルク市場で

 40元で買えるけど、種類はココのが多かったw)

と言う訳で。

 

 

①気に入ったモノなら、

800元以上でも構わないわっ!

とか

ステキな刺繍画を、ぜひ見たいぞー(^-^)

・・・・・・と思ったそこのアナタ!

 

ぜひ、沢山の作品から~

お気に入りの1品を探す旅に、お出かけ下さい❤

 

ちなみに、売れ筋は1500~2500元前後。

サイズは絵の部分が50cm×50cm以上で

日本の住宅事情では、だいぶ大きめカナ?

 

 

 

②帰国前の土産物探し~(^-^)

 

予算300元以下で、バラマキ系あるかな?

・・・・・・と思ったそこのアナタ!

 

残念、売ってません!!(;▽;)

 

駱駝は刺繍街の西半分のお店を

30軒ほどしか覗いておりませんが

安価なシルク製品を見つけられませんでした。

 

無駄足になる可能性大です(・Д・)

 

 

 

 

<散策後の総まとめ>

ざっくり見て回った刺繍村ですが

 

作品点数が膨大すぎる!

そして、出来栄えがピンキリすぎる! (^^;)

 

駱駝の勝手な感想ですがー

200-500元代の作品に限定すると

 

正直、シルク布団屋の2階のシルク製品(雑貨)にある

刺繍画の方が、出来栄えが良く思えました。

 

しかし、ソレを超えた価格帯では、事情が変わりマス。

 

おぉ、細工がいい!(* ̄▽ ̄)コレいくらー?

3400元だよー(←適正価格)

もっと小さいのないですかー?

コレが一番小さいよーヾ(;´▽`)

 

何回、このやり取りをしたか。

それくらい、小さい作品が売ってません!

そして素敵なものは、価格がアヒャーですww

 

私感覚、広い壁があるオウチでないと、

ステキに飾れないサイズが、メインな気がします。

 

 

 

でも、お好きなのでぇσ(*^-^*)

 

眼の保養❤・・・・楽しい時間でした。

 

 

 

 

駱駝的結論!

 

 

体調を崩すような猛暑の時期

買うかどうかも迷ってる姉には

過酷な散策をお勧めできず

今回は訪問を諦めて貰いましたが

 

もーっと気候の良い時期でしたら

足を伸ばしても、イイかなって思いました。

姉ーちゃん、別の季節にリベンジしよーぜーw

もし夏場に行くなら

水1リットルは持って行ってね^^;

 

 

 

最後に。

このエリアにあるとされていた刺繍博物館は

広場全体的に人気がなく

ベニア板貼られたり、工事中だったり・・・・

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営業を確認できませんでしたっ(--)私、おつー

 

 

 

 

 


 

--------------おまけ---------------------

 

■蘇州刺繍/苏州刺绣(シルク刺繍)とは?

中国4大刺繍がひとつに数えられているのが

「広州の粤繍」、「四川の蜀繍」、「湖南の湘繍」

そして、「江蘇の蘇繍」 デス(^-^)b
刺繍

 

約3000年前に始まったとみられる刺繍文化ですが

江蘇省では、約2500年前の春秋時代のこと。

呉の国(現在の蘇州市)は、

水運の要所としてだけでなく、文芸文化に花が咲き

養蚕業と絹織物を土壌として刺繍画が大流行しました。
刺繍

 

この頃には、多くの

『有名職人・人気工芸師』も輩出しています。

人気浮世絵画家的な、位置づけかな~(・ω・)

 

刺繍画は、イロイロな地方に伝わり

一部では独自性が加わって発達しました。

 

その中でも、蘇繍は、その色の鮮やかさ、

描写に優れていると評価され

皇帝献上品に数多くの作品を残しているそうです。

 

皇帝が着る龙包(ろんぱお)
刺繍
 

 

しかし、時代の流れや戦争などの影響で

工芸士が育たず、技術が一時途絶えてしまします。

 

コレを復活させようと積極的に取り組んだ結果、

1949年以降、工芸師は7万人超まで増えたそうですが

ただ増えただけでなく、

伝統技法にも、革新的な変化が見られます。

 

元々、伝えられていた18種類の針法に加えて

・・・・・例えば、双面刺繍(両面刺繍)

刺繍

 

乱針繍など
刺繍

 

 

新たな技法が生み出されたそうです。

 

このような作品を手掛けられる

熟練の蘇繍工芸師さんは、

髪の毛の1/10ほどの細い糸

100種類以上の色、を使いわけられるそうです。

 

これにより、繊細なグラデーション表現を可能にし

遠目では、一瞬、写真や油絵と見間違うほどだとか。

刺繍
いい画像なくて、百度検索で適当に拾ってきたーw
 

この芸術レベルの作品は、

どちらかと言えば、刺繍村ではなく

市内姑苏区の『蘇州刺繍研究所』でご覧いただけます。

刺繍

 

 

『蘇州刺繍研究所/苏州刺绣研究所』 

苏州市姑苏区景徳路262号
刺绣
 

この研究所は、世界遺産登録されている

『環秀山庄/环秀山庄』の中にあるのですが
刺繍

 

初代館長は刺繍大師でもある工芸士だそうで

研究所の見学コースでは、実際にアートレベルを

作成している工芸士さんの様子を観られます。

 

2階の作業工房
刺繍

 

 

1階のギャラリー(購入も可能)
刺繍

 

ただし、研究所の作品は

上級作品が多いので

額に入ってる刺繍画は

一番小さいサイズで1400元でした。

 

なかなか手が出ない

でも、欲しくなる出来栄えで

 

もし買うなら

本帰国前の自分用ですねw(^^;)

 

 

 

とりあえず、たくさん見ると

なぜか判るようになります。

 

このレベルだと***元なのねぇと

価格相場もある程度予測できるし

なにより、絵画は見てて楽しいですw

 

遠く、時間もかかる

刺繍村にお出かけになる前に

気軽に立ち寄れる「環秀山庄」への

お立ち寄りをお勧めしておきますw

 

ボラレてるのかどうか、判るようになるよー

 

 

本帰国前に購入する本気の記念品。

中国刺繍は、そんな価格帯のお品で~す(^-^)ノ

 

 

刺繍村に行っても、100元未満の刺繍画は

発見できないと思います。

 

もしあれば・・・・・ 

それは機械刺繍ですね~。

 

額装込み、200元以下は

すべて機械が縫った作品ですw
刺绣  

手縫いは、

小さな写真立てサイズで200元超え

出来栄え次第では、軽く400元超~w

 

B5程度の大きさで

縫い方もザックリな刺繍の作品もあったけど

見たまんま、ヘタでした( ▽|||)

 

むしろ自分で縫いたいレベルww

刺绣

 

タオバオで刺繍キットで売ってないかみたら

上の風景がを58元~売ってたわーw (^^;)

 
淘宝から借りましたーw


・・・・と言う訳で。

普段、駱駝がご紹介している市場とは違って

やっすいモノがぜんぜん売ってないのでぇww

 

沢山の作品の中から、絵画を買いたい。

素敵な作品を、たくさん見て回りたい。

 

そんな人向け情報でしたw (-ω-)

 

 

 

 

でわでわw