空気清浄器の選び方 | 駱駝の蘇州便利手帳

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駱駝は某外資系家電メーカーの営業さんだった頃。

毎週末、家電量販店で販売応援をしていました。


具体的に?

やまだこじまえでぃおんぎがすびっくかめらじょーしん・・・



来店されるお客様の多くが

「どのメーカーが良いのか」

「どの機種が良いのか」

という尋ねられ方をされマスが、


「それを決めるのはお客様です。

でも、より満足感を上げるために

確認したいことがゴザイます。」

というのが、駱駝の決まり文句でした。


なぜなら・・・・

絶対ハズせない機能や優先すべき項目が、

人それぞれで意見が異なるからです。


一般的に、自宅で一番長く居る部屋は寝室です。

しかし、一番活動が多い(埃っぽい)のはリビングです。


コタツの有無、布団の上げ下ろしでも環境は変わります。

世帯構成の年齢でも大きく変わります。


だから、求めるニーズは千差万別



ズレるほど、満足度が低くなるので

「○○で買った▽▽は良くなかった」

と言われないように、努めていました。



んで、今回のお話は・・・・・・空気清浄器!

タイムリーかなぁ、と思ってね。


最近、PM2.5がまた話題になり始め

慌てて購入を考えてる方も多いかと思いますので

選び方のコツをUPしておきます。



まず最初にどこに置きたいのかを決めて下さい。

それが決まったら、機種選びを始めましょう(・ω・)♪


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■適用床面積での選び方


設置場所のスペースに制限がなければ(予算の許す限り)

空清機を置く場所の床面積よりも

大きな部屋に対応した機種を買いましょう。


例)8畳の部屋に10畳用を置いた場合

センサーが反応してから止まるまでの時間が長い。

およそ15-30分間大きな音で唸り、消費電力もMAX。


例)8畳の部屋に20畳用を置いた場合

センサーが反応してから止まるまでの時間が短い。

およそ5-10分程度で清音状態になり、消費電力も少ない。



■センサーでの選び方

センサーはより多い、敏感なモノを選びましょう


例)シングルセンサーは、匂いが広がって

臭いと思う頃にやっと動き出します。


例)ダブル、トリプルセンサーは、匂いが広がる前に

すぐ集気を始めるので、臭いがしなくなるのも早いです。

また、人間が感知できない匂いにも反応します。



ランニングコストでの選び方 ←最も重要!


高い機種でも、安い機種でも、

フィルターという消耗品が発生します。

コレが安くないのです。


だから、なるべくフィルター寿命が長く

交換時の費用が少なくなるような機種がオススメです。


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<ランニングコストの試算>

コレが、どのくらい重要かというと・・・・例え話をします。


Aさんは今年、思い立って空清機を買うことにしました。

「空気が気になるケド

 あまり高いのは要らないわ。」


有名メーカーの特売品、1万円の機種を購入。

シングルセンサーの12畳用。

フィルター寿命は1年で4500円です。


しかし、予想外なことが!

実はフィルター寿命は、短くなることがあります。


・家族の中に、1日2本以上煙草を吸う方がいる

 (ヘビースモーカーな場合はさらに短縮!)

・幹線道路沿いや土埃の多い環境で窓をよく開ける


この環境では、フィルター寿命は約半分です。

コレをこまめに替えたとすれば、


◆初期投資1万円+フィルター交換×5回 

  3年間で、トータル3万2500円の出費


※3年目の交換後、半年後にまた出費です^^;


使い勝手の感想は、煙草を吸う人が

部屋に気軽に持って行けるサイズで便利です。

でも、あまり効果を実感できず、いつも唸ってて、

動いたときはテレビの音量を上げていたそうです。



Bさんも同じ頃に空清機を買いました。

子供がいるので、少し高い機種で3万円。

24畳用のトリプルセンサー・プラズマクラスター付き

フィルター寿命は6年で、7500円です。


煙草を吸う方が居たのでフィルターは半分の寿命。


◆初期投資3万円+フィルター交換×1回 

  3年間で、トータル3万7500円の出費


※3年目の交換後、また3年間使用できます^0^


使い勝手の感想は、たまに唸ってる程度。

機械が大きく、設置場所が限られるのと

掃除のときに動かすのが大変なところが難点だそうです。


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気が付きましたか?

3年、5年というスパンで見ると、

トータルの出費が微妙な機種があるんです!


1年~7年フィルターの差額は

寿命が7倍でも、価格は2倍程度です。


個々の家庭で起こりうる寿命短縮も考慮した

ランニングコストの算出は面倒ですが

満足度に直結するので、必ず行ってください!




■フィルター機能重視の選び方


①高性能フィルターを採用した機種

多層構造の場合が多く、ユニット交換となるため

フィルターが高価で交換コストが高くなりがちです。


また、ナノフィルターのような特殊タイプは

高性能マスクのように微細なチリも濾過しますが

掃除機のごみパックと同じで、目詰まりも早く

最高性能での換気がどの程度続くかは

使用者の環境次第と言えます。



②フィルター性能をやや簡素化して

 別の機能で集塵などを補う機種では

静電気で集塵したり、照射で臭いを分解したりします。

なので、フィルター自体の交換コストは低めです。


ですが、煙草のタールなどで起こる機能低下で

交換・掃除できない部分があり、喫煙者の家では

NG機種も!←使えないではなく、もったいないの意


それをカバーできる、一部の機種はお勧めです。

フィルターの一部が洗えたり、最前面のみ交換できたり。

メンテで性能を維持するタイプとも言えます。



③簡易性能で単純フィルターを採用した機種

リーズナブルな価格帯の為、ラインナップされた機種は

機能を落とすことで安くしていますので、性能もソレナリ。

しかし交換時の出費は一番安く済みます。




■ニーズ別の選び方

除去率をUPしたい方は、なるべく高性能機種で

こまめなお掃除と、早めのフィルター交換をしましょう。


ランニング・コストを抑えたい方は、

洗えるフィルターを採用した高性能機種や

前面フィルターと後部フィルターの分離タイプ

フィルターそのものが安い機種を選びましょう。


喫煙者が居る方は、メーカー推奨より早めに

フィルターを交換しなければなりませんので

掃除できる部分、できない部分を把握しましょう。



■デザイン・吹き出し位置、光など


予想外の失敗談もチョイチョイ聞きます。

だから、デザインや重さ・風の角度も重要です。

ウッカリすると、不快な思いをしますよぉ~(-ω-)



縦型は省スペースで置き場を選びません。

しかし、高さゆえ、子供がぶつかると良く倒れますw

横型は、無理に置いたらスンゴイ邪魔ってこともw


横から吸って上に出すタイプ。

3方向から集気して、背面で排気するタイプなどがあります。


パネルの光を消せるタイプ・消せないタイプがあります。


清音モードがあるタイプとないタイプがあります。


加湿器がある・なし、などなど



<失敗談:具体例>

風の角度が原因で、常にテレビの下からワタボコリ!

空清機の上にかかってるカーテンが埃だらけ!

(カーテンで埃が止まって、空清機が吸ってなかった)

座ってるソバに置いたら・・・・風が寒い~(><)

寝室の空清機がやたらと明るくて寝る時に気になる!

清音モードがないので、ときどき音で深夜に目覚める。

加湿器付きなので、冬は特に冷風が・・・・><




■まとめ・・・・機種の価格の違い

・機種の新しさ(新型・旧型)

・対応できる広さ=パワー

・センサーの数

・付加価値的要素(リモコン・プラズマ・イオンなど)

・メーカーネームバリュー(広告費)

・キャンペーン等の有無



■結論!


空調がセントラル・コントロールで窓が開かない家と

全開放可能、出入りの多い家とでは環境が違います。


つまり、ご自分の要望と、家庭環境の確認をされて

より「譲れないポイント」を明確に順位づけすると

消去法で買いたい製品が決まると思います。


換気性能の差は、日本のメーカー品の場合

各社のトップ機種どうしを比較した場合

マズ体感できる差ではありません。


ですが、ニーズの違いに起因する

使い勝手による満足度が、必ず異なってきます。


だから、友人の○○さんが絶賛するのと同じ機種より

自分でちゃんと選んだ方がイイですよん(・ω・)♪



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余談ですが・・・・・・

問い合わせで、神経質なお客がワンサカ電話したのか

メーカーさんの回答が微妙になってきているようで。



駱駝の意見ですが。

ざっくり、ハッキリ言っちゃうとね。


PM2.5は非常に細かいチリです。


しかし、コノやっかいな微細なサイズのホコリを

完全に除去できる機能はありません←完全除菌も無理!


ですが、薄めることは可能です。


より人体に影響の少ないレベルにする。

それが家庭用空清機の限界だと思いますし

高性能機種に求められるニーズです。



予算がある程度決まっていても

特別高性能な大型タイプを1台を買うか

ややパワーダウンした機種を2台買うか


使い方、使用したい部屋数もじっくり考えてみてください。



そして、安い簡易型買うくらいなら

型遅れなどの、性能高い特売品を買いましょう!


もし型遅れの製品を選ぶのなら、フィルターに注意です。


現行品との共通フィルターでない場合や

固有のフィルターの場合は余分にストックが吉です。

※あまり多くストックすると、故障した場合に泣きます。


メーカーは本体の製造中止後、

フィルター含む部品等を7年間しか保持しません。

使用可能年数がロングなフィルターは要注意です!


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少しは参考になりましたでしょうか?


ちなみに駱駝が買ったのは・・・・・DAIKIN220v仕様。

猫の抜け毛には、前面フィルターは必須ww

  ↑

 PM2.5より、猫優先 (^・ω・^)ふふふ


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