あまりにも苛烈なバックラッシュが続いたため、皆さん、ブレーキ調整とかどうやってんの?と気になって検索したところ、興味深い記事に遭遇。なんでも、レベルワインダーの位置によってバックラッシュのしやすさが変化する、という。なるほどー、と早速フィードで試してみました。すると、確かにレベルワインダーが真ん中あたりにある時は、ラインの出がスムーズで、バックラッシュしにくい傾向が。


つまりはこういうことで。



レベルワインダーが端に寄ってる状態でキャストすると、ラインが直線に放出されるときは摩擦がほぼ0ですが、逆のスプールの端目へ向かうに連れ摩擦抵抗が増える、と。図で便宜上その値を10と設定しました。つまりは、スプールは一定速度で回転しているのにレベルワインダーでの摩擦値は0から10を行ったり来たりしている。特に10の時にはラインの放出速度が鈍化するため、バックラッシュしやすい、と。


一方

センターの時はスプールの端まで行っても摩擦値は5のため、10に比べればラインの放出速度は落ちず、安定したライン放出がおこなわれるのでバックラッシュしにくい、と。


まぁ、なるほどねぇ、とは思いましたが、実際フィールドでやってみると、いちいちレベルワインダーをセンターに合わせるのはめんどくさい( ´△何より釣りのリズムってヤツがねぇと、そこでふと思い出した。ダイワのTWSだったらどうなのよ?ということで、T3SVPEを巻いて、フィールドでいざキャスト!


で、最初の数投はやはりバックラッシュに悩む…TWSでもダメ?と諦めかけたのですが、ブレーキ調整と投げ方、すなわち急加速させないキャストを心掛けるとあーら不思議、さっぱり全くバックラッシュしなくなったではありませんか!(゚Д゚飛距離にそれほど違いを感じられないものの、ラインの放出もスムーズに感じられます。


つまり


TWSの広いところにラインが出てくるとレベルワインダーとラインの角度が穏やかになるため、レベルワインダーとの摩擦抵抗が減る、と、まぁそもそもTWSで謳われた機能がしっかり役立っているというのを実感できます。それならもっと飛距離も伸びて良さそうですが、むしろルアーの重量と空気抵抗で失速しているようなので、リールのせいだけではなさそう。


さて、ここまで書いて、かつ図まで描いて気が付いた。写真で話は済んだのではないか、と!(Д`)


まず普通のレベルワインダー代表で、スピードスプール。



そしてT3SV



どちらの写真もレベルワインダーを左に寄せてます。そんなに差がない?ように見えますが、スピードスプールの方はフロロ14lb、ラインのコシのせいでスプール上のライン放出点が後ろにズレてるので、そこを加算すると結構な角度が付くことが分かります。そしてそれだけではないことが、撮影中に判明。スピードスプールからラインを引き出す時に、引き出されるラインが巻かれたラインに擦れてズゴゴゴという手応えが!(゚Д゚つまりはライン放出時にライン同士が擦れて摩擦になっている、ということ。しかもそれは下手すっとレベルワインダー通過時の摩擦より大きいかもしらん。これはラインの放出速度を落とす以前に、そもそもPEラインにとってよろしくない、ということに。となると、ダイワのTWSって思った以上に優れたシステムってことが言えるのか。ムムゥ