実は先日、3泊4日のアイラ島ソロ旅をしてきました。アイラ島とは、ウイスキーの聖地ともいわれており、ピートを炊いたスモーキーな香りが特徴のウイスキーが多く製造されています。
今回のブログは英語学習とは関係ありませんが、ぜひアイラ島への旅行を検討している方々へのガイドとなれば幸いです。当方学生のため、かなりケチって行きました。おそらく以下は最安値の方法です。
〇行き方
主に二つあります。
①グラスゴー空港(GLA)からバスと船を駆使してたどり着く方法
②グラスゴー空港(GLA)からアイラ空港に行く方法
②の方が圧倒的に楽です。飛行時間は約45分。ただし、往復の料金は約3万円となかなか高額です。①は計5時間。。。
以下は①での行き方を説明します。
1.空港に到着したら、空港出てすぐのairport expressというバスに乗り込み、センターにあるBunchanan Bus stationに向かいます。このバスは事前予約の必要はありません。
2.そのバスステーションから出発するCambeltown行のバスに乗ります。3時間越えの長旅です。このバスはCityLinkという会社が運航しています。かならず事前にWebで往復のチケットを取りましょう!
こちらでチケットの予約ができます。Bunchanan Bus stationからKennacraigという港で降ります。終点ではないので、寝過ごさないように気を付けてください。バスは船着き場のほぼ目の前に止まります。
3.Kennacraigに到着したら、アイラ島に行くフェリーに乗りましょう。Port AskaigとPort Ellenに行く便がありましたが、僕はPort Askaig行にしました。
こちらも必ず事前にWebで往復のチケットを取りましょう。
https://ticketing.calmac.co.uk/B2C-Calmac/#/auth/welcoming
こちら↑でチケットが購入できます。
こちら↑でタイムテーブルが確認できます。
船の旅は約2時間。船はかなり豪華でレストランなんかも入っています。
4.アイラ島に到着です。
〇行き方に関する注意点
・船は強風やシステムダウンなどで度々運休になります。最悪運休になっても良いように旅行の日程には余裕を持たせてください。特に冬期は天気が悪いことが多いです。”一日の中で四季がある”と言われるほど、天気が変わりやすく、風も強く、寒いです。
・Kennacraigの港にはしっかりと風雨が防げる待合室があり、スタッフが常駐しています。
・港には時間に余裕をもって到着しましょう。
・Kennacraigまで来て船が欠航になった場合は僕もどうしたらいいのか分かりません。Kennacraigは本当に港しかなく、近くに宿泊施設などはほぼありません。まずは、待合室のスタッフに助けを求めましょう。Tarbertという市が少し大きい市でここまで戻れれば宿泊施設が見つかるかもしれません。そこに戻るバスがあるかもしれませんし、タクシーが手配できるかもしれません。ちなみにUberは使えません。
・冬期は16時くらいには暗くなり、17時には真っ暗です。本当に真っ暗です。
港の待合室↓
〇宿泊施設について
私は今回Port Askaig Hotelというところに泊まりました。
理由としては、
1.port askaigの港のほぼ目の前
2.宿泊費が島内ではかなり安い方
3.かなりボリューミーな朝ご飯が付いてくる(朝から酒を飲むのでありがたい)
といった感じです。部屋は綺麗とは言えず、シャワーも水圧が弱く、決して素晴らしいとは言えませんが、僕にとっては十分です。立地と食事を考えればまぁいいでしょう。
〇島内の回り方
主に4種類あります。
①徒歩
②レンタサイクル
③バス
④タクシー
⑤グラスゴーからレンタカー
②は冬期はそもそもレンタサイクルがオープンしていないです。冬期は基本的に天気が悪く、風も強いためです。夏場はいいのかもしれませんが、あまりガンガン移動はできませんね。
③ボウモア(アイラで一番大きい都市)に泊まればある程度有効かもしれませんが、port askaigは例えばラフロイグに行くのにボウモアでの乗り換えが必要だったり、その接続も悪かったりで使えませんでした。また稀に運休になることもあるらしいです。
⑤一番安くて一番便利ですが、アイラ島で実際に飲めないのは痛い。
ということで僕が選択したのは①と④の組み合わせ。
アイラ島には蒸留所がいくつか固まっているエリアがあり、エリアごとに分けて上手く計画を立てて回るのが良いです。
・北東部に位置するカリラ、アードナッホー、ブナハーブンのエリア(port askaigから近い順に南から)
・南部に位置するポートエレン、(Portintruan)、ラフロイグ、ラガブーリン、アードベッグのエリア(左から順に)
・西部に位置するキルホーマン、ブルックラディのエリア(左から順に)
の3つがあります。
ここでエリアについて注意点を補足。
・port askaigからカリラは徒歩30分程度ですが、カリラからアードナッホー及びブナハーブンは徒歩ではいけません。アードナッホー・ブナハーブン間は徒歩30分です。
・南部エリアはいずれも徒歩圏内です。ただし、ポートエレンからラフロイグは徒歩45分と少し気合いがいります。なお、 Portintruan蒸留所は現在建設中で、現時点では建物の骨組みだけが観察できました。
・西部エリアは徒歩では無理です。
以下は僕のスケジュールです
1日目
ホテルからカリラ蒸留所まで歩く→カリラでbasicなツアー
2日目
ホテルからタクシーに乗りラフロイグ蒸留所で降りる→ラフロイグでbasicなツアー
→ラガブーリン→アードベッグと歩き、アードベッグでタクシーに乗りホテルに帰る
3日目
朝にPort Askaig Post officeでボトルをイングランドの家まで送る
→ホテルをチェックアウト→ホテルからタクシーでIslay Woolen Millという織物屋さんに寄ってもらい、アイラ産マフラーを購入→タクシーでブルックラディ蒸留所へ→テイスティングツアーに参加
→ブルックラディから港までタクシーで帰る。→その日の昼過ぎの船でKennacraigまで帰る
〇島内の回り方の注意点
・タクシーは必ず事前に予約しましょう。Uberはもちろんありません。今回は僕が使用したタクシー会社の連絡先を貼っておきます。すごく良い人でした。メールで頑張ってアポを取るしかありませんが、今はChatGPTに書くのをお願いしても良いでしょう。
・レンタサイクルを利用する場合も事前に予約必須です。
・バスを利用する場合も事前にタイムテーブルを調べ、接続がうまくいくかなどしっかり確認しましょう。
・特に冬期はオフシーズンでいくつかのタクシー会社がやっていないこともあり、島内で突然タクシーを呼ぶということは ほぼ不可能だと考えておくとよいと思います。必ず事前予約しましょう。
・蒸留所のツアーも事前に予約していきましょう。また、船の欠航などで日程が潰れることも考えて、何日かに分けてツアーを分散させると良いと思います。
・蒸留所が空いているかどうかしっかり確認しましょう。
〇おすすめのツアー
どの蒸留所のどのツアーも素晴らしかったですが、中でもおすすめできるのはブルックラデ蒸留所のwarehouse tasting experienceというツアー。たった40ポンドで樽出しクラシックラディ、樽出しポートシャーロット、樽出しオクトモア14年が飲め、小瓶に詰めて持って帰ることもできます。これら3つのバレルは今後絶対ボトリングされることはないとスタッフが断言していました。間違いなくここだけの経験です。
個人的には、テイスティングツアーはほどほどに、製造過程を学べる一番basicなツアーを多めにとることをお勧めします。ここは本当に好みですが。樽出しオクトモアなどという明確に何か飲みたいものがあれば別ですが、基本的には蒸留所のバーで全て試飲できます。
〇その他
・port askaigにはport askaig storeという基本的な食料品などが買える小さなスーパーがあります。郵便局と一緒の建物です。ただ、少し割高です。僕の場合は、節約のために、GLAまではバックパック一つですが、シティセンターでスーパーに行き、野菜やフルーツ、ツナ缶などを買い、忍ばせておいた折り畳みバッグに入れてアイラ島までもっていきました。この作戦は大正解。
・以下は現地のタクシードライバーの方の話です。ポートエレンは最近稼働を再開したということもあり、ツアーがあります。しかし、200ポンド(約4万円)と高額で、内容は基本的には過去のボトルの試飲とのことです。新しいボトルはまだ完成しておらず、ニューポットの味見はできるそうです。また、蒸留所内にはショップやバーなどビジター向けの設備は全くないとのことです。200ポンドという金額はほとんど昔のボトルの試飲のための金額と言えます。ポートエレンにすごく思い入れのある方にはいいのかもしれませんが、基本的にはあまりお勧めできないとのことでした。
・Islay woolen millはBrave heart やロブロイといった映画向けの製品も制作している有名なところのようです。すごく小さなお店兼工場ですが、lovelyな雰囲気で一見の価値はあります。
・ラフロイグとラガブーリンには仕込み水が出てくる水道が外にあり、飲んでみたい人は水筒や空いたペットボトルをもっていってもいいかもしれません。
・ボトルを郵送する際の包装には事前にこういったものを購入しておくのが良いです。
・基本的にはアイラ島は二人以上で行くことをおすすめします。理由は、
①ホテル代や特にタクシー代の負担が一人の場合大きい。
②特にバスと船を使い船が欠航した場合、Kennacraigで放置される、あるいはアイラ島から帰れないといったことが起きた時に心強い。
③二人以上いればレンタカーで行っても初日は僕が運転、2日目は友達が運転、というようにうまく役割分担ができる。レンタカー移動が一番便利で安いし、仮にトラブルが起きても最悪車中泊できます。これは大きい。
・質問は是非コメント欄に
〇終わりに
以上、アイラ島完全ガイドでした。まだ完全というには説明不足な点もあると思います。不明点等ぜひコメント欄で気軽に質問いただければと思います。その都度編集していきます。
実は最終日、風が強く船が出航する直前まで運行するのかどうかわかりませんでした。これはかなりひやひやしました。今でももし仮に船が止まっていたら、、、と考えるとゾッとします。その時はブルックラディ蒸留所のツアーで仲良くなったイギリス人ご夫婦にそのことを相談し、もし何かあったら必ず助けるからと言われ、連絡先も交換できました。これがかなり心の支えになりました。
アイラ島旅行を通じて、英語が話せて本当に良かったと感じました。イギリス人ご夫婦に助けていただいたり、タクシードライバーや蒸留所のスタッフの方から興味深いお話を伺えたり、スタッフの方にお願いして特別にピートやサンプルボトルをいただいたり、、、正直、今までで一番英語が話せて良かったと実感する経験でした。
ぜひ、みなさんもケンブリッジ英検受験を考えてみてはいかがでしょうか!!!(無理やり英語学習につなげる)))