「プラッ・アティット通りのあたり」 | カンボジア的スローライフ

カンボジア的スローライフ

スローダウンしてみると見えてくるものがある。ありふれた日常のささやかな出来事。人生って、そんなささやかな暮らしの一つ一つが集まったもの。だから、その一つ一つを大切に暮らすことができたらいい。マンゴーがたわわに実る国、カンボジアからの発信。

路地フェチな私は、旅先でお気に入りの路地があると、変質者のごとく(笑)、何度も何度も行ったり来たりする。

リバーサイドに沿ってカーブしているプラッ・アティット通りは路地というには少し大きいストリートだけれど、そこから派生する路地も含めて、とても好きな道。

そこには観光に来た外国人の行き来も多いけれど、庶民の暮らしもちゃんと息づいていて、おしゃれなお店とともに道ばたや路地のあちこちにそういう市井の人々の暮らしをかいま見ることができる。



その小ささがとても好きなイスラムご飯のお店「ロティ・マタバ」があるのもこの通りだ。人気があるからって大きくなったり、チェーン展開なんてしない感じのこだわりがいい。



変わらぬお店のたたずまいにうれしくなる。私はイスラム教でもないけれど、でも結構イスラムの感じが好き。



マタバはロティの中に具を入れて包んだもの?ロティはカンボジアでもあるけれど、ちょっと脂ギッシュな生地の焼いたもの。お砂糖やミルクがけが美味しくて好き。



お店はいつも混んでいてにぎわっている。商売繁盛だ。

このあたりの路地を歩くと道ばたには出店がいっぱいあるし、とっても楽しめる。迷うほどの大きさもないのがまたいい。選択肢は多すぎない方がやっぱり満足いく選択をできるのだ。



ちょっと甘そうで手は出せないけれど、見ているだけでも楽しいタイのスイーツ達。



地元の人たちがお買い物にきているタイ製品の小さなスーパー、とっても面白い。アロマなグッズもあるし、お惣菜から調味料、お菓子まで、雑多な感じで楽しい。



夜はこじんまりとしたバーも多い。どれもなんとなく風情がある。古びたケンタッキーおじさんがいるとか(笑)。



ふかしたての蒸しパン屋さん。茶色のがとっても美味しそうだったけれど、食後だったので、諦めたので、ちょっと未練(笑)。こういうのがね、いつしか防腐材入りの袋入りになって長く保管できて味気なくなってしまうことなく、こうして埃かぶりつつほっかほっかでいつまでも売られているのがもうたまらなくいい。

あとはプラッ・アティットという通りの名前、クメール語のプレア・アティット(太陽)と一つの母音の発音を除いては同じなところが妙に親近感。道はカーブしていてお店もそれに沿ってカーブしている。

またこの変わり変わらぬ通りとその付近を探検に来たいと思った。