霜月・師走・睦月、美しき祖国。 | カンボジア的スローライフ

カンボジア的スローライフ

スローダウンしてみると見えてくるものがある。ありふれた日常のささやかな出来事。人生って、そんなささやかな暮らしの一つ一つが集まったもの。だから、その一つ一つを大切に暮らすことができたらいい。マンゴーがたわわに実る国、カンボジアからの発信。

こともあろうに、めでたき新春の台風第一号の「ソナムー」とともにプノンペンに舞い戻ってきた私(笑)。カンボジアのあの大好きな青い大きな空はお迎えしてくれなかったけれど、さすが北朝鮮の「松」という意味をもつという「ソナムー」、思いがけない意表を突いた?この台風の影響で乾季らしくない湿りっぽい感じの空が出迎えてくれていた。

ラジオでは久しぶりのクメール語が「ソナムー」がやってきているから、異常低温に注意するようにと伝えている・・・・・・・・・・とは言え、日中は30度越え、朝晩でも23,4度はあるらしい(笑)。

6月の帰国時には思いがけない涼しさに風邪をひいて寝込んだ日本、今回は周りの人たちに「もっと寒いよ」と脅かされ、大した冬着もないのにと、覚悟して行ったにも関わらず、風邪ひとつひかぬ金太郎ぶり(笑)。

南国などに住みながら、もともとはまだ肌寒い3月生まれで、夏よりも冬が好きだった元来の自分を束の間取り戻したかのよう、カンボジアのことなどすっかり忘れて(笑)、生まれ育った日本で暮らした2ヶ月間。季節が流れゆくのを感じられる2ヶ月間も日本にいたのは、11年ぶりのこと。

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落ち葉踏みながら歩く晩秋も、霜を踏みながら歩く初冬も、春を待つ木々のふくらみも、冬に実る夏ミカンも、日々変わりゆく季節の中にある祖国は、離れがたいほどに美しかった。

カンボジア的スローライフ

おやっ、なにかちょっと違うものを出しちまったような気もするけれど(笑)、大地に霜が降り、この太腹にも霜が降り(笑)、本当に名残惜しい祖国滞在となった2ヶ月間。

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自宅から、出先から、幾度となく眺めた霊峰富士山も、

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大晦日の夕暮れに見た工場の煙突の上の夕焼けも、

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日本を離れる日の夕暮れどきの空の色も、忘れないよ・・・・と言いながら、

日本にいたときに「カンボジア的スローライフ」なんてほっぽり出して、暮らしていたカンボジアのことをすっかり忘れてしまっていたように、カンボジアに戻ってきたら、日本のことを、生まれ育った祖国のことを忘れてしまうんだよな(笑)。まぁ、仕方ない、過去でなく、未来でもなく、そのときそのときで精いっぱい生きてるからってことにしておこう(←そうやって、いつもそのときそのときで精いっぱいで、本当にいつもなにも積み重ねられない人、笑)。

そして、初めてこの国に降り立った外国人のような顔をして、また一歩、また一歩と歩いてみよう(←いまだ一歩?、笑)。