タイに出稼ぎに行っていたサザエ姉さん夫婦がカンボジアに戻ってきました。

というか、戻らざるを得ませんでした。

 

雇い主はいい加減な人物で、闇カジノで作った負債から逃げようとして、警察から逃げ回っていたり。

ただ、タイ警察も本気で逮捕しようとは考えてないんですね。

オーナー、昼間はどこかに行って、夜は自宅に帰っていても逮捕されないのですから。

昼間の暇つぶしのごとき訪問捜査だけなんです。

 

警察の緩さや酷さは、タイもカンボジアもほぼ同じ。

姉さん夫婦、これまで4,5回、逮捕されています。

 

でも、それは不法滞在の言いがかり。

「見逃してほしかったら、○○バーツ、払え!」が警官の目的。

定期的にやってきては、カンボジア人労働者を強請るのです。

 

ただ最近は長引くコロナ禍で給与が減っていて、見逃し代を払ってまで滞在継続する価値はない、と。

 

 

今月初めに、国境で3週間の足止めを命じられた姉さん夫婦。

ここからはカンボジアの腐敗ネタになります。

 

政府はコロナ対策で命じる2週間なり3週間の隔離は無料、としています。

でも実態は違うのです。

 

国境から隔離施設への移動は、軍のトラックしか許されません。

それが1人10ドルとか徴収されるんですよ。

本来はもちろん、無料です。

 

隔離施設の滞在費も食費も無料のはずですが、ここでも軍と警察が代わる代わる来訪。

滞在費を要求されるのです。

 

タイで稼いだカネを持っているから、かなり払えるだろうと見られているんでしょうね。

或いは、家族に送金してるはずだから、家族はカネを持っているだろうと。

 

2週間が過ぎて、今朝になって指示が変わり、各出身地の隔離施設へ移動せよ、と。

その移動も、軍のトラックしか許されていません。

それが1人20ドルの要求だったそうです。

シェムリアップからコンポントムまで。

 

拒否する選択肢はないんです。

欧米旅行者向けの高級バス「ジャイアント・アイビス」プノンペン行きよりも高価な、軍用トラックの荷台。

 

困った姉さん、義母に支援要請してきました。

義母も困って、嫁ちゃんに電話してきて、嫁ちゃんの怒りが爆発!

 

そういう不正が大嫌いな嫁ちゃん(と私)ですから。

「どうしても払うというなら、ワカメに出させなさいよ、両親なんだから。バイトしてるでしょ!」

と嫁ちゃん、私に相談せずに要求を突っぱねました。

 

コンポントムには4か所に隔離施設があります。

おそらくそこでもまた、賄賂要求が続くのでしょう。

 

私腹を肥やせるチャンスは逃さない、警察、軍人。

あ~ぁ、嫌な国だ!

 

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