8月の月間MVPは受賞できませんでしたが、今朝も好投を見せてくれた大谷選手。
球数と打順を踏まえて、あと1イニングいくのか?外野を守らせるのか?など考えるのも楽しいです。
でも個人的には、大谷選手はクローザーに転向すべきではないか、と前から考えています。
理由①リスクヘッジ
大谷選手が俗に言う「リアル二刀流」で出場した場合。
指名打者解除となるため、投手大谷が降板すると、外野でも守らせない限りは打者大谷も降板状態に。
先発投手で7回くらいまで毎度、投げてくれれば許容範囲かもしれませんが、
あの悪夢のヤンキース戦のように、早々に降板してしまったら、救援投手たちが以降、打席に入ることに。
野手のベンチ入り人数も少ないMLBでは、これがチームにとって大きなリスクであることも確か。
大谷選手がクローザーだったら、どうでしょう?
7,8回あたりの打順までは指名打者。
試合の状況次第で、勝てそうなときだけ、6回あたりからブルペンでウォームアップ。
(それができるのも指名打者だから)
9回だけでなく、打順次第では8回表からマウンドに。
8回裏は打者で出てもOKでしょ、この場合は。今と同じことなので。
自分の打棒や好走塁でチームがリードしているときだけ、自分で最後を締めくくる。
格好よくないですか?
理由②サイヤング賞も狙える
前に書きましたが、今季のような投手としての起用法では、サイヤング賞は至難の業。
MLBでローテーションの柱となるような投手は、中4日で先発。
年間で200イニングは投げないと、エース級として認められません。
今季、今日の時点で107イニングですね、大谷選手は。
中5日とか6日ですから、イニング数では他チームのエースにどうしても見劣りします。
もし防御率が同程度なら、イニング数が多い投手の評価が高くなりますから。
でもクローザーなら?
これも前に書きましたが、クローザーがサイヤング賞に輝いた例はあります。
もちろん、規定投球回数に満たないわけですが。
理由③全力で楽しんで欲しい
①②とも関連するのですが、大谷選手は6月くらいから、省エネ投球にモデルチェンジしています。
スタミナのロスを減らすため。
少しでも長いイニング、マウンドに残るために、です。
4回くらいまではストレートは95マイルほどに抑えて、
カットボールとスライダー主体の、打たせて取るピッチングです。
最大の武器であるスプリットも、4回くらいまではほとんど使いません。
でも、スコアリングポジションまでランナーが進んでしまったときは、ギアチェンジ。
100マイルのストレートとスプリットを組み合わせて、三振を取りにいくわけです。
(このギアチェンジができるだけでも凄いことで、多くの識者がすでに褒めてますね)
打順と投球数から考えて、これが最後のイニング、というときは、走者なしでも全力投球。
100マイルは真ん中付近にいっても、そうそう打たれはしません。
大谷選手は、許されるならば、最初から全力投球したいはず。
MLBの強打者たちと、真っ向勝負がしたいはずなんです。
彼の過去の言動から考えても。
オールスターゲームでは1イニング限定だったので、いきなり100マイル、投げてましたよね。
それならクローザーとしての1イニングでも、同じことができるんじゃないかと。
そしてクローザーとして目覚ましい活躍をしたならば、サイヤング賞も十分に可能性があります。
もちろん、先発投手とクローザーでは準備が違うので、そのルーティンは考えないといけませんが。
アイディアマンとしても知られる名将マドン監督のこと。
来季以降のクローザー転向、頭の中にあると思うんですよね。