アンダーザテーブルが慣例化してしまっているこの国。
わかりやすい例は、交通の取り締まりをしている警官。
たとえば友好橋の西側には日中、いつも警官の姿があります。
過積載している乗合タクシーを取り締まる立場なのですが、取り締まってはいませんよ。
過積載しているタクシーは、警官の前に車を寄せて、アンダーザテーブルを握らせて走り去ります。
1回5,000リエルが相場です。度が過ぎるときは10,000リエルです。
それが黙認されることが前提で、この国の物流は成り立っています。
嫁ちゃんとかつてバイト先で同僚だった、貧乏な男性の話。
昨年、彼はお金を借りて、郵便局員の職を「買いました」
本来、日本と同様で公務員試験に合格しなければ、郵便局員になれないのですが。
つまり、採用権限者にアンダーザテーブルを渡せば、職に就けてしまうわけです。
そして僅か半年間で、新規ビジネスを始めるのに十分な蓄えを作った彼。
今ではそのビジネスが軌道に乗ってホクホクだそうです。
EMSを受け取るときに、訳の分からない税金だの配達料だのを徴収されますよね。
そういった「副収入」が、本給250ドル/月の何倍もあるのだそうです。