知人にその存在を聞いたのは、何年か前。
本業ではなく『趣味で』絶品ラーメンを提供してくださる【日本国立プノンペン温泉】
常連様から、「有名にしないでくれ~~‼」という悲鳴が聞こえてきそうですが、、、
店主様からお許しをいただいております。
食材を無駄にしたくない、というお気持ちが強い店主様なので、微力ながらお役に立てれば。
本当に特別なお店、唯一無二のお店です。
特別な理由①マニアの極み
まずラーメンに関してのマニアックぶりが、とにかく半端ないです。
オリジナルのレシピは3桁に。
そのなかから、厳選したものがメニューとなっています。
日本各地のご当地ラーメンを再現、そこに独自のアレンジも加わっています。
気になった味のラーメンを食べたときには、塩分計など使って研究。
それを再現されているのです。
そのうえ、日本だけでなく中国各地のラーメンまでも!
日本のご当地ラーメン、このお店では「ラーメン」と呼ばず『南京そば』と呼びます。
メニューが冊子状態(‼)で、うんちくも書かれています。
これもラーメン好きにはたまらない、こだわりっぷり。
メニューで超ビックリしたのが、「ニュータンタンメン」。
この名称にピンとくる日本人は、そう多くないはず。
普通の担担麵とは全くの別物ですからね。
川崎市と、長野県上田市にしか、提供している店がないはず。
全国的な知名度はありません。
それを研究し、メニュー化されているのですから、感服するしかないでしょう?
特別な理由②営業時間
店主様は本業は別にお持ちで、ラーメン屋は完全に『趣味』の域。
数は作れないので、限られたお客様に味わっていただければOKという方針なんですね。
営業時間は現在、火曜と水曜が19時から翌2時。
木曜と金曜が21時から翌2時。
土日、月曜は定休日です。
これまで私が食べに行けなかった、最大の理由はこれです。
また、お店は174St.にある【The Pub】のキッチンを間借り。
常連の年配白人客たちがカウンター席でビールを飲んでいる横で、おひとりで調理・接客・会計すべてこなします。
開店時間になると、上画像の小さな看板?が、BARのドアに貼られます。
【日本国立プノンペン温泉】の文字はどこにもありません。
1本南の178St.に、【The Bar】という店もありますので、お間違えの無いよう。
特別な理由③ご理解いただけるお客様限定
可能な限り、お一人様で入店されるようご配慮ください。
たとえばご夫婦で違う種類のラーメンをご注文された場合、同時には提供されません。
必ず1杯ずつ、調理しないと完成度が落ちてしまうから、だそうです。
とても印象的だったお言葉なのですが、お店で出すラーメンについて
『自分の娘を送り出すような気持ちで、一杯ずつ丁寧に、一生懸命気持ちと愛情を込め完成させる』と。
ですから、この店の特殊性についてご理解の上、待つことも厭わないお客様だけ、でお願い申し上げます。
私が言うのも変ですが。
特別な理由④朝採りの無農薬野菜をふんだんに
ご自身が普段から、野菜をたくさん食べていらっしゃる店主様。
カンボジア暮らしではどうしても野菜不足になりがちなので、トッピングは野菜多め。
この無農薬野菜がまた、美味しいんですよ!
数あるメニューのなかでご自身が『最高峰』とおっしゃる、津軽地方の煮干しラーメン。
これを食べないわけにはいきません。
特別にトッピング多めでご提供いただきました。
画像でわかりにくいですが、青梗菜の他に、生のオクラ。さらにミニトマトのスライス⁉
トマトラーメン、はありますけど、醤油ラーメンのトッピングにトマトは、ラーメンの食べ歩きが趣味だった私でも未経験。
でも、これが合うんですよ。
この煮干しラーメン、スープが甘さ強め、しょっぱさ控えめなんですね。
だからトマトのほのかな酸味が実にいい感じになります。
そしてトマトもオクラも、柔らかい!
カンボジアの野菜って、ナスもそうですけど表皮が固いですよね。
また、チャーシューではなくて、味付で煮込んだ鶏肉が、骨ごとドーン!と載っています。
もちろん、スープは絶品!
一滴も残さず、完飲させていただきました。
無上の幸福感、ありがとうございました。
リピは絶対ですけど、次回また煮干しラーメンにするか、他のメニューにするか、今から悩ましいです。