前回ちょっと触れたんですが、

4/13は居候ちゃん2号の誕生日。

 

親族も集まって、小さなケーキを用意。

さぁ! お祝い・・・・とそのとき、いきなりの停電。ゲッソリ

 

数十分後、ようやく電気が戻り、

ロウソクの炎を吹き消して・・・・(下の画像)

 

と、まさに次の瞬間、事件が!

 

 

愛娘2号を抱きかかえていた嫁ちゃんの足に、

犬がいきなり噛みついたのです!!

 

正月恒例料理であるダックのグリルをつまみに

それまで宴会をしていたんです。

 

ダックは小骨等が多くて、食べづらいのが難点。

人々は骨などの食えない部分を

周囲に投げ捨てながら飲むんですね。

(この汚らしさ、カンボジアの嫌いな点のひとつです)

 

それを目当てに、犬たちが集まってくるわけです。

我が家の犬だけでなく、匂いに惹かれ近所の犬までも。

 

突然、犬同士のケンカが始まった、と思ったら

嫁ちゃんの足にガブリ!!

 

ウチのクロか、隣家の犬か、どちらかの仕業。

クッキリと歯型が残り、出血もしている嫁ちゃんの足。

 

カンボジアで犬に咬まれた場合、怖いのは狂犬病。

他にも犬は病原菌を持っていることがあり、

犬に咬まれたあとも特段の処置をせずにいて、

結局2週間以上、カルメッテに入院したという

近隣住民の例もあるので、油断は禁物なのです。

 

 

目つきの変な野犬、ではなかったとはいえ、

すぐに私が手持ちの抗生物質を塗り、

カツオ君が医者を呼びに走りました。

 

駆けつけて来た医者は、飲み薬をくれたうえで、

翌日から3回にわけて、注射することに。

 

ところが翌日、嫁ちゃんが医師を訪ねていくと

「今日から3日間は正月休み」だと・・・・(唖然

 

狂犬病なら、速やかに注射すれば

かなり発症を抑えられるはずですが・・・・

医者は「どうせ狂犬病じゃないな」と軽く考えたよう。

 

 

ところが日々の服薬、2度の注射にもかかわらず、

2週間経過してもまだ、

咬まれた場所が膿んで腫れている嫁ちゃん。

 

身体全体にも高熱が出るような事態になり、

心配になった嫁ちゃん、別の病院に。

いわゆるセカンド・オピニオンですね。

 

狂犬病用ではない、犬に咬まれたとき用の注射もあるそう。

ところが先に別の注射をすでに2回打っているので

今すぐに別の注射は打てない、と。

 

 

ちなみに咬んだ犬は特定できませんでしたが、

「人を咬むことを覚えた犬は、また同じことをする」

ということで、殺処分するのが原則だそうです。

 

咬んだのはクロか、隣家の犬なのか・・・・

 

黒い犬、というだけで白黒つけられずにいたのですが、

最近クロはどこか具合が悪かったのか、

じっとしていることが多く、食が細くなっていました。

 

もしかして、何かのウイルスのせいだった?

 

そんな話を嫁ちゃんとしていた翌朝、

クロが車にはねられて死んでしまいました。

 

突然の出来事でした。

 

まさか、犬にとって「序列が上」の嫁ちゃんを

咬んでしまったことに責任を感じて

「飛び込み自殺」したわけではないでしょうけれど、

タイミングがタイミングなので・・・・

 

その2日後、また病院に行ったら、医師が

「咬んだ犬を処分したほうがいいですね」と。

 

ウチだけでなく、近隣で立て続けに他にも2軒、

犬に咬まれる「事件」が起きているのだそう。

 

「もう、処分の必要はなくなっています。」

 

そして嫁ちゃんはしばらくの間、

毎日病院通いするよう指示されました。

 

 

ちなみに日本なら愛犬の供養でもするところですが、

ここはカンボジア。

 

クロの亡骸は「食用」として四男が売りに行き、

5$で四男の友人に買い取られました。

 

そして何と、その日は四男の友人が7人集まり、

我が家で昼間から宴会を始めました。

その5$でビールを買い込んで。

 

ツマミは当然、クロのグリルです。

やせ細ってきていたとはいえ、

8名でも食べきれないボリュームに。

 

さすがに嫁ちゃんは「食べる気にならない」と。

でもカツオ君やタラちゃんは

喜んで四男らと舌鼓を打っていました。

 

飼い犬に対する、価値観が相当違うんですね。

 

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