(前回のつづきです)
招待客や家族が踊り騒ぎ続けるなか、
そこから逃げ出した私は、この大音量のなかでも
スヤスヤ眠っている愛娘の寝顔を見ながら、
その肝っ玉?の大きさに感心していました。
と、突然ダンス音楽がストップ?!
そして静寂。
明らかに曲の途中だったので、何かあったな? と。
階下に降りていってみると、
バンドはもう、撤収を始めています。
私の家族がひと固まりになって座り、会話もせず
みな何やら深刻そうな表情。
離れたテーブルにポツンと、もう1グループ。
その中には、デキあがったマスオさんの姿。
きけばマスオさんの仕事仲間らしく、
他のゲストはみな、家路についたよう。
現場は嫁ちゃんも見ていなかったそうですが、
話を総合すると・・・・
バンドの責任者が、「そろそろ終わりたい」と言い、
マスオさんが「まだ早すぎる!」と。
(注:バンドの招聘は姉さん夫婦の担当)
その言い合いのなか、どちらかが胸ぐらを掴んだので
ケンカになってしまったそう。
で、一生一度の、かわいい妹の晴れ舞台を
台無しにしてくれた! と義長兄がキレて、
マスオさんとケンカになってしまったのだ、と。
(注: カンボジアでは婚礼でトラブルがあると
その夫婦に災いが起きる、と言われているそう)
実はマスオさん、少々酒癖が悪くて・・・・
以前にも一度、酔っぱらい状態で
嫁ちゃんと大ゲンカになったことが・・・・
大家族の中に「婿入り」状態なためか、
普段は口数も少なく、存在感の薄いマスオさん。
そのストレスの反動なのか、
酔った時 と 賭けトランプの時 は
人格が変わったかのように
大声で饒舌になるのです。
ところで・・・
お気づきの読者様もいらっしゃるでしょう。
実はカンボジア、お酒の席でのケンカは頻繁で、
そのために今回、事前に警察に行って
20$支払って招待し、警備係をお願いした、
以前そう書きましたよね。
まさか身内がしでかすとは、思いませんでしたが。
じゃあ、このケンカのとき、
その警官はどうしていたのか???
実はトラブルが起きる数十分も前に、
デキあがって早々に帰宅してしまった、ですと。
さすが、ド腐れなカンボジア警察・・・・(唖然
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