他職場で工具の紛失があり、その対策として職場で使う工具を全て形跡管理せよと出向会社の本社から命令が下った。

形跡管理とは工具の形をボード等に表記して何の工具なのか分かるように管理する事。

 

ワタシも手持ち工具箱の中は、ある程度は形跡管理をしているけど、やっているフリしているだけ。

 

 

自工具は一作業ごとに確認しているし、不要な工具は放置しないようにしている。

全ての工具で形跡管理を行うのは保管スペースと時間のムダと思う。

 

ワタシたちはあと数年で居なくなるから、ヌルっとやっていれば良いけど、ずっと残る若手社員がカワイソウだ。

本社が作業の実態を知らずに机上の対策を押し付けると時間も手間もお金もかかるんだけどね。

 

塗装工程の車両も笑っているように見える。

 

 

まあ、工具は手足の延長なので大切にしないと。

 

 

工具繋がりで言うと、工房の工具ケースの中にも使わない工具が増えてきた。

 

 

専用工具はパーツが使われなくなると、当然その工具も使われなくなる。

まだ汎用性がある工具なら残るかもしれないが、特殊な工具は死に筋だ。

 

例えば「DURA10」のスプロケ回しなどは、チェーン規格が10ピッチと特殊なので、DURA10スプロケ以外は外すことが出来ない。

 

 

すでにオブジェと化している。

 

ボスフリー抜きや、コッタレスクランクはメーカー別の特殊工具が必要で、使っている限りは工具は必要になる。

それらの旧世代工具はビンテージバイク界では生きていくだろう。

 

これは1990年代にキャノンデールで使われたCODAブランドのBB用ツールだが、これから使うとはとても思えない。

 

 

自分が使っているパーツの特殊工具ならまだ必要だが、もう使うか分からない死に筋パーツはそろそろ処分時だろうね。

 

これは何の工具だっけ?

 

 

いかん、すでに工具の存在すら怪しくなっている。

これも忘却の工具箱に入りそう(汗;。