朝の通勤でサドルが低く感じて5mm程上げて走り出したら、しばらくしてシートピラーが後ろに傾き出して最後に振動で抜けた。
いきなりサドルが外れたので転倒するかと思ったが、なんとか耐えて前からくる人を驚かさずに済んだ(笑)
それにしても走行中にシートピラーが抜けるなんて。
抜けたシートピラーはかなり短く切った日東のS65というモデル。
ピラーの全長は180mmと短くカットされ、サドルを上げた時、シートピラーはフレームに20mm程度しか入ってなかったようだ(汗;。
以前はサドル高のあるブルックスのスプリング入りNo.67だったので、今より30mmはフレームに入っていたが、しかしサドルを高さの低いブルックス・カンビウムに変更した為、必然的にシートピラーが出ることになった。
最初は25mm程度フレームに入っていたと思われるが、サドル位置を上げて20mm程度しか入ってないのなら抜けるよな(苦笑)
これでシートピラーの限界点が分かった気がする。
帰宅して長い別のシートピラーに交換する。
やっぱりクロモリフレームにつけるならシルバーのシートピラーが良い。
右が今までのS65で、真ん中はW44というNJSマーク入り、左はS83というモデル。
真ん中のW44も短いかと思ったが、50mmはフレームに入るので大丈夫と判断しW44に交換した。
モノの本によるとシートピラーがフレームの中に入る長さで最低必要なのは直径の2倍という。
27.2mmならざっくり55mmくらいで、31.6mmなら65mmくらい。
細いピラーは安全な長さは短くなるが、細いピラーほど長く挿入した方が良い。
日東の27.2mmのピラーにはMAXラインが付いていて、測ってみると65mmあたりに付いている。
だいたい直径の2.5倍くらいなので、ある程度の安全率を取っているのだろう。
他のピラーも確認してみる。
シマノXTRピラーは70mm周辺。
DEDAの31.6mmのカーボンピラーは80mm周辺。
TOMSON エリート(アルミ)は63mm。
70年代カンパニョーロ・レコードにはリミットラインは付いていなかった。
擦れて消えちゃったのか?
80年代の1本止めピラーは55mmにMAXライン。
旧い世代のピラーはだいたい直径の2倍くらいに付いているので、その長さがあれば安全と考えられていたようだ。
現在は直径×2にメーカーなりの安全率を付けているのだろう。
整理すると安全に使う上で必要な挿入長さは直径の2倍あれば大丈夫と思う。
エアロ形状のピラーやシートマストのような被せる系ピラーには当てはまらない。
気をつけなければならないのは、ギリギリの長さでカットすると、サドルを変えたりポジションが変わった事でピラー位置を上げる可能性がある。
軽量化と言ってピラーを切りすぎると痛い目に合うのでご注意を。
まあ余裕を持った長さがあったほうがシートポストにもフレームにも負担は少ないようで。