先日の台風19号は各地に甚大な被害を及ぼしたが、ワタシたちの愛するVIAも例外では無かった。
その顛末はFBに書いてあるので読んで欲しい。
https://www.facebook.com/VIA.saitama
VIAは居心地のいいカフェだったけど閉店でワタシ達サイクリストは居場所を失ってしまった。
VIAママも再開の道を模索すると言うので、我々はそれを見守るしかない。
VIAママから展示自転車2台は震災遺児支援の「自転車操業活動」で活用して欲しいと言ってくれたので、日曜日の朝に引き取りに行く。
VIAの自転車を積み込みを見られると自転車泥棒と思わそうなので、
誰からも見られないように朝早くに到着(笑)
駐車場周辺は泥が浮いているが、VIA周辺はキレイになっていた。
入り口に置いてあったVIA自転車二台を回収する。
白壁の中程で色が変わっているので、きっとここまで水が来たのだろう。
VIAが無くなってしまったので、もうここに来ないと思う。
家に帰宅し回収したVIA自転車を確認すると、まだ泥が残り、水が滴っている。
青いSEKINE号をバラすとフレームの中からかなりの水が出てきた。
幸いまだサビは出てないので、サビが出る前に全ばらしする。
SEKINE号にはブルックスB-17が付いていたが、水に浸かって型崩れしてしまった。
完全に乾き切ると革の表面に細かいヒビが入り革の風合いが変わってしまう。
まずは濡れたタオルで残った泥や汚れを取り、ブルックスオイルを塗って、ストラップで縛って型崩れを取る。
革の繊維が乾いた状態で荷重をかけると繊維が切れて破れてしまうので、革の潤いが戻るまでは乗れない。
でもオイルはどんどん吸い込まれていくので、手遅れじゃないだろう。
金属パーツは外してクリーニングし、スプレーオイルを塗布する。
ハブやHPは内部のグリースが入っているので直ぐにバラさなくても大丈夫。フリーホイールは回らなかったが、スプレーオイルを入れたら問題なく回るようになった。
とにかくスチールパーツにサビが出る前に救い出せてよかった。
SEKINEのフレームは70年代の中級スポルティーフ(快走車)用フレームで、ハイテンションスチール製だが、よく見るとBBにオイル注入口があったり、フォーククラウンが丸肩でメッキ仕様だったり、細かい意匠に味があって面白い。
毛糸が巻かれていたクリーム色のMIYATA号もフレーム内部に水が入っていたが、フレームに傷は少なくメッキもキレイで状態は悪くない。
このフレームはVIAが復活したときの展示用に使える。
パーツはどうにでもなるので、フレームとホイールは保管しておこうか。
まあ、ワタシたちに出来ることはお手伝いし、あとはVIAの復活を待つだけ。
アイコンの自転車はワタシが作るから早く再オープンして欲しい(涙)