佐藤さんとなぜ現在のレーサーはBB下がりが70mmほどなのかという話になった。

 

佐藤さんが30年ほど前にチネリの人から聞いたという話。
イタリアとフランスの男性の平均身長は175cm、平均股下長は85cmで、
フレームサイズは560mmほどがジオメトリーの基本となる。
大きいサイズはシート長とトップ長を伸ばし、小さいサイズはシート長とトップ長を短くする。

 

 

 

そしてその身長の人がバイクの上で前傾姿勢をとった時、
乗り手と自転車の合成重心の位置は、BBの真上あたりに来るが、BB下がりを70mmほどにしたとき、
合成重心の高さは乗り手が直立したときの重心の高さとほぼ同じぐらいになる。
これは日常の重心の高さ感覚で自転車を操れることを狙っているからと言う。

 

 

 

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確かにBB下りは70mmがロードバイクの基本となっていて、サイズが大きくても小さくてもほぼ不変だ。
小さいサイズでも大きいサイズでも70mmというBB下りは大きく変わらない。

 

 

ワタシは身体がでかいので合成重心が高くなるので、BB位置を下げたいが、
175mmのクランクを使う為、73mm程度が限界。太いタイヤを入れるなら75mmかなと思う。
それ以上BB位置を下げるとペダルが地面にヒットしやすくなるし、フレームのウィップも出やすくなる。

 

 

アマンダの千葉さんは女性が乗る小さいサイズのロードバイクは、
クランクが短いので下での安定感を狙って80mm程度までBB下りを下げるという。

 

 

700Cのホイールを使うバイクでBB下りが70mmと言うのは、ペダル位置のほぼ下限でもあり、
合成重心の上でも自然で扱いやすい位置なのだろう。

 

 

 

やっぱり700Cのホイールを使うロードバイクは560mm前後のサイズが一番バランスが良いんだよな。
ワタシの身長だとホイールサイズは、直径が40mm以上大きい700Aサイズを使えば
バランスの良いロードバイクになるのかもしれない。

 

 

 

昔は身長によってホイールサイズを変えられるようになっていたが、
今はUCIの規定によりレーサーのホイールサイズは700Cに規定されてしまった。
おかげで他のホイールサイズはリムがあってもタイヤが手に入らない。

 

 

大きいホイールサイズのロードバイクに乗ってみたいと思う今日この頃である。