慢性疲労症候群は治りにくい病気の代表でもあります。
かつて薬物治療で治療していた時代には、まぐれで改善したとしか思えない程度の治癒率でした。
その後東京女子医科大学附属青山自然医療研究所を作っていただき、どんな治療でも構わないので、治すことを目的に治療するようにとの命令を受けました。
そこで自律神経免疫治療と気診治療の組み合わせで治療を始めました。安保先生や福田先生と共同研究をした時代です。
薬物治療では歯が立たなかった病気、癌や慢性疲労症候群・線維筋痛症が治せるようになりました。
100%ではありませんでしたが、それまでは不治とされていた病気が容易にとは言いませんがある程度の確率で治癒することがわかりました。
初めて癌の患者さんの癌が消えた時には感激しました。
2センチ程度の比較的小さな乳癌でしたが、どうしても手術がイヤとおっしゃる方でした。
治療効果が思わしくない場合にはイヤでも手術は考慮してくださるようにお願いしてから治療を始めました。
患者さんも非常に熱心に取り組んでくださいました。
治療開始して1ヶ月は腫瘍に関しては、顕著な変化はありませんでした。全般に体調は良くなってきておりました。
治療開始して3ヶ月を過ぎた頃から腫瘍の形が変わってきました。
当初は腫瘍の表面が固く、ゴツゴツしておりましたがゴツゴツがなくなり、表面がつるりとしたようになってきました。
さらに当初は機雷のようなゴツゴツした突起のようなものが触知しておりましたが、それが消失して表面がつるりとなり、さらに時間が経つと球形だったのが厚みが薄くなってきました。
口の中で飴を舐めていると薄くなるのと同じように腫瘍が小さくなってきました。
やがて腫瘍が触れなくなってきました。
その頃に以前から通院していた乳腺の専門医の検査では腫瘍が消失したと連絡がありました。
慢性疲労症候群の薬物治療で改善した方は何例も経験しておりました。自律神経免疫治療と気診治療の組み合わせに治療法を変えると、改善するスピードが違うのに驚きました。
単純な薬物治療での効果は極めてゆっくりとしたものでした。
簡単にいうと月単位でようやく改善するイメージでした。
治療法を変えた場合には週単位で改善がみられました。
さらに自分で自宅でも自己治療すると、急速に改善することも判明してきました。
線維筋痛症は薬物治療では全く歯が立ちませんでした。
唯一使い捨てカイロを1日に30個以上使った方が治った経験がありました。
そこで湯たんぽを使い始めることに繋がったのです。
線維筋痛症に関しては身体の冷えを改善させると痛みが急速に軽減してくるのです。
中等症程度の線維筋痛症では冷えの改善が極めて重要なことが判明しました。
刺絡よりも綿花を利用した、まだらめ式間接灸と気診治療の組み合わせが効果的であることが判明しました。
問題は自律神経免疫治療を実践する医師がほとんど居なくなってきた事です。