線維筋痛症の治療方針 | 湯たんぽのブログ

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 さまざまな難病治療にいわゆる代替医療を用いて対処している『湯たんぽ』が日頃考えていること、経験していることを書きます。難病のなかでも、線維筋痛症や慢性疲労症候群の病態や治療を中心に書き込みます。

 新年の公式の診療は5日からの開始でしたが、実質的には2日から診療を開始しておりました。

線維筋痛症に慢性疲労症候群を合併している方の痛みがひどく、SOSの連絡があったのです。

 

 痛みは我慢できるものではありません。

我慢するとさらに増悪する可能性が高く、一段と治りにくくなります。

 

 準備に時間はかかりましたが、綿花を利用したまだらめ式間接灸と気診治療の組み合わせで治療すると痛みは軽減しました。

治療後ある程度時間が経つと再び痛みはでてきますが、痛みが少ない時間が続くと痛みの程度がどんどん軽くなっていきます。

 

 線維筋痛症の痛みは炎症によるものではありません。

従って、消炎鎮痛剤で回復するものではありません。

診察所見からは、筋肉が固く強張っているために筋肉の機能が低下した状態になっていると考えており

ます。

筋肉が縮んで筋肉内の血液の流れが悪くなります。

当然酸素不足になります。

機能が低下した筋肉なので、身体を支えることが難しくなるのです。

身体を動かしても、動かさなくても痛みがでてきます。

 

 検査で異常がなくともこのような筋肉の状態で痛みがでてきます。

このような異常は通常の検査では検出できません。

しかし、丁寧な触診でならば診断できます。

 

 検査にはそれぞれ限界があります。

異常があっても、検査ではその異常がでないことは珍しいことではありません。

触診でしかわからない異常が線維筋痛症などで存在しています。

 

 ちゃんと治療すれば治ります。

筋肉が固く強張った状態を改善させればいいのです。

ただし、強張った筋肉そのものを刺激することはお勧めできません。

それなりの刺激の仕方が必要です。

 

 青山・まだらめクリニック