3年前から標記のために治療している患者さんの話です。
某大学病院と並行して治療しておりました。
当初はリンパ球が少なく、どんな治療をしても反応しにくいだろうという状況から、自律神経免疫治療と気診治療の組み合わせで治療を続けました。治療開始してから約3ヶ月でリンパ球が2,000個を超えました。
この時点で抗がん剤治療が始めていただきました。
某大学病院呼吸器科では寛解する可能性はほぼゼロとされておりましたが、1年半の治療で寛解しました。
その後も定期点検のようなつもりで、時々受診なさっておりました。
先週いらっしゃった時には顔がむくんでおりました。
頬が膨らんでいるのがすぐにわかりました。
仕事の関係でストレスが続いていたようです。
知らないうちに歯を食いしばる時間が長くなったようです。
顎関節の筋肉である咬筋は著しいこりを呈しておりました。
同時に内側翼突筋・側頭筋も著しいこりが観察されました。
これだけ広範囲にこりがありますので、手首のあるツボを刺激しました。刺激の手段としては綿花を利用した、まだらめ式間接灸です。
みるみるうちに頬のむくみが改善していくではありませんか!
本人とご家族同伴でしたので、確認していただきました。
自宅でもこのツボ刺激を繰り返していただくことと約束しました。
このツボは約60年前に発見されましたが、その後の検討が不十分のまま放置されておりました。
当初は季肋部の厚痛を改善させるとして発表されましたが、”湯たんぽ”がいくつかの活用法を発見しております。
今回の発見もこの延長上にあります。
頬のむくみがこれほど目立つ患者さんがいなかったため、このような効果に気づかなかったものと思います。
ツボ刺激の効果は判定が難しいことなのかもしれません。