コロナ後遺症の患者さんの治療 | 湯たんぽのブログ

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 さまざまな難病治療にいわゆる代替医療を用いて対処している『湯たんぽ』が日頃考えていること、経験していることを書きます。難病のなかでも、線維筋痛症や慢性疲労症候群の病態や治療を中心に書き込みます。

 コロナ後遺症になって1年半経過した患者さんが受診しております。

コロナ後遺症で有名な医師・慢性疲労症候群で有名な医師の治療を受けておりましたが、改善しておりません。

それだけ手強い患者さんです。

 

 診察すると手が冷たく、本人はむしろ熱く感じております。

お腹や四肢も冷たくなっておりますが、自覚的には冷えは感じてないのです。

微熱が続いており、消炎鎮痛剤を頻回に使う生活をしておりました。

 

 微熱は身体が冷えているから出てきます。

ほとんどの医療機関では微熱程度でも、消炎鎮痛剤で冷やす治療をすることが一般的です。ご存じない方も多いかもしれませんが、冷やす・温めるで考えると消炎鎮痛剤は冷やす治療なのです。

 

 慢性疲労症候群やコロナ後遺症では冷えているから微熱が出てきております。

前述のように、消炎鎮痛剤そのものが身体を冷やす働きがあります。

本来ならば身体を温めなければいけないのに、冷やすものですから治りません。

 

 本人は嫌がりましたが、湯たんぽを身体にあてがうと快適に感じます。こうしてようやくご自身が冷えていることに納得していただきました。

 

 ここ数日は気温が低いので湯たんぽは使いやすいですが、連休終盤には夏日になりそうです。

昨日の書き込みのように対処していただきたいものです。

 

 この患者さんはすでに綿花を利用した、まだらめ式間接灸を覚えていただいております。

首は左右に曲がらない状態でしたが首のスジの灸で改善し、代用するツボ刺激を繰り返していただいております。

初診時には正面から30度程度しか首が回旋できませんでしたが、今はほぼ90度まで回旋できるようになりました。

 

 まだ後頚部や背中のこりがひどく、喜べるほどの状況ではありません。しかし、治療直後にはこりが改善します。

本当にこりがひどい患者さんは、この湯たんぽが真剣に治療しても治療直後でも改善していないこともあります。

まだ治療効果は長持ちはしておりませんが、治療には反応する状態です。

繰り返していればやがてこりは解消すると考えております。

 

 冷えとこりの改善が大切だと考えております。

筋肉のこりは薬物治療では治りません。

程度の軽いこりは治るかもしれませんが、この患者さんのような著しいこりは薬物治療では改善しません。

物理的な刺激が効果的です。

 

 こりの改善にはある種のコツがあります。

こっている筋肉そのものを直接刺激するようなやり方は、後々に苦しい思いをする可能性が高いので、お勧めできません。

 

 青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所