星状神経節ブロックを続けていた線維筋痛症の患者さんの話 | 湯たんぽのブログ

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 さまざまな難病治療にいわゆる代替医療を用いて対処している『湯たんぽ』が日頃考えていること、経験していることを書きます。難病のなかでも、線維筋痛症や慢性疲労症候群の病態や治療を中心に書き込みます。

 線維筋痛症はその詳細が不明な疾患とされております。

そのため効果的な治療法(薬物)がない、と誤解されております。

実際には筋肉が強張って身体を支えるのが難しい状態なのです。

この筋肉の異常な状態を改善させれば治ります。

当クリニックではこのような治療方針で治療しております。

かつては線維筋痛症の治癒率は35%でしたが、最近では約50%まで治癒率が改善してきております。

 

 筋肉の強張りを改善させる西洋医学的な手段としては、麻酔科医師が行う神経節ブロックは有効な手段であります。

本日の初診の線維筋痛症の患者さんは数ヶ月に渡り、星状神経節ブロックを受けてきましたが、著効しておりませんでした。

身体を温め、首のスジの綿花を利用した、まだらめ式間接灸を行ったところ全身の痛みが軽減してきました。

星状神経節ブロックを受けた時には身体がスッキリした感じは出てこなかったけれども、お灸した後では頭がスッキリして身体が軽くなったように感じるとのことでした。

何しろ初診時にお試しの形での治療です。

この効果がどの程度の期間持続するのはは、まだ判りません。

また、星状神経節ブロックを否定するものでもありません。

 

 かつて湯たんぽは麻酔科の医師を仲がよく、ペインクリニックにも誘われたことがありました。

そのような経験があるので、ペインクリニックの領域には関心がありました。

しかし、このような臨床経験を考えると、本日の初診の患者さんにとっては神経節そのものの刺激ではなく、筋肉の刺激がより効果的なのではないか?と考えております。

局所に注射するよりは、綿花を利用したまだらめ式間接灸の方が刺激できる範囲が広く、より効果的なのでは?と考えております。

 

 星状神経節ブロックと当クリニックで行っている治療法の決定的な差は、自分でできる治療法か?やってもらう治療法か?という点にあります。

線維筋痛症のような難病は治療の頻度がものをいいます。

ある程度頻回の刺激をできれば治癒します。

自分で治療できれば治療の頻度が最高に高められます。

 

 星状神経節ブロックで効果が思わしくない線維筋痛症の患者さんがいたら、ご連絡ください。メッセージをください。

当クリニックの治療法が本当に優れているのか、検討できれば幸いです。

 

 本日初診の患者さんについては、追加で書き込むつもりです。

 

青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所