慢性疲労症候群合併線維筋痛症の患者さんの話 | 湯たんぽのブログ

湯たんぽのブログ

 さまざまな難病治療にいわゆる代替医療を用いて対処している『湯たんぽ』が日頃考えていること、経験していることを書きます。難病のなかでも、線維筋痛症や慢性疲労症候群の病態や治療を中心に書き込みます。

 56歳の女性の話です。
初診時よりも2年前から全身の痛みと疲労倦怠感があり、いろいろな病院で検査を受けたけれども異常なし。
自分自身で線維筋痛症を疑って受診されたのでした。

触診では圧痛点が18カ所中、18カ所で陽性で線維筋痛症と診断できます。
疲労倦怠感も著しく、疲労倦怠感の指標であるperformanse status は7でした。
これでは日常生活すらままならない状況です。
ちなみにJFIQ は70点を超えておりました。 

身体は冷えきっておりましたので、湯たんぽで十分に身体を加熱することをお勧めしました。
その後から治療にはいったのですが、これだけ痛み・疲労倦怠感が強いと刺絡と気診治療の組合わせでは、治療の頻度が少ないために改善まで時間がかかると考え、初めから2ワクで灸治療と気診治療の組合わせを勧めました。

 始めは週一の頻度でしたが、2ヶ月目から2週間に一度の治療頻度になりました。
半年経ったところで、PS 3、JFIQ 40点以下となったところで満足できる状態になったということで、治療終了となりました。

 寒くなっている時期にこの程度ならば、なんとかこの冬は越せるでしょう。
自分自身である程度お灸ができるようになったのが、自信をもたらしたようです。

 お灸ができると治療の頻度が高くなり、治療効果があがりやすいのです。

 青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://www.dr-madarame.com