衝動 | !END LIFE!

衝動

時折、壁を殴りたいという衝動は誰にしろあると思う。現に私もそうだ。
それを堪えて漸く登ることが出来るのが無感動な大人への道なのだ。

自慢になどならないと判っているが、私は昔その衝動を抑えることが出来なかった。その結果がリスカだ。
先に、これは私の場合であって皆が当て嵌るわけではないので、皆が皆私のような思いで切っていると思い込まないでほしい。
現に私の大切な子もそれに悩み苦しんでいる。貴方の目に映る全てが正義ではないと判っていただきたい。

と、話はずれたが、私にあった衝動は切ることによって抑えられた。というのも、壁が身体へ移行しただけでその外は大差なかったからだ。むしろ痛みというものは厄介で、自分が傷付けるものだから何処か客観的な目線でそれを見ることが出来るし、無意識にも意識的にも傷の加減が出来るのだから丁度いい塩梅というのも変だが――まあ、丁度よくはあった。自分を哀れみ宥めるのには。
ついでに世界規模で嘆いていたし、自称悲劇のヒロインだったし、今思えば私は幼すぎた。

今は随分と落ち着いたが私にも未だ、また切り刻みたいという衝動はある。
先程出た大切な人を守れなかった時だ。別れを告げられた時も、だ。

見守るなど大それたことは今の私には出来ないが、(しかし貴方には宇宙のヒーローがいるのだから大丈夫だと信じたい)
今も大切な貴方は私の何倍も難しい思想で、更に何倍も優しい空気を持ち、世界を見渡しているのだろうか。
もしも、という希望が通用するのならば私は貴方に笑いかけたい。