先日、Y染色体ハプログループに関する記事を書きました。
ハプログループによって、人類移動がおおまかに分かります。
日本人については、太古から存在した縄文人と弥生時代に大陸から渡って来た弥生人というように大きく2種類に分類されています。
このこともハプログループで説明出来ます。
縄文人がハプログループのタイプCとタイプDであり、弥生人がタイプO(O1b2)ということになります。
Cはオセアニア先住民にも見られ、Dはチベットにも見られることから、太古の昔に縄文人の移動があったことが分かります。
弥生人、タイプO(O1b2)は、歴史的にも大陸から渡って来たことが記録として残っています。
現代の日本人は、縄文人(C、D)と弥生人(O)の混血が大部分を占めています。
今回ご紹介したいのは、縄文人の中でもハプログループタイプDのD1a2aに関してです。
ハプログループD1a2aは、日本列島で観察され、日本人の約32%~39%にみられ、沖縄や奄美大島では過半数を占めています。アイヌの80%以上もこれに属します。
実は、このD1a2aこそ、新型コロナ禍問題で頻繁に言われる日本人独特のコロナウイルスに抵抗力が高いファクターXなのです。
この2年間、日本でもコロナ感染者は増え、第5波までの感染の波がありました。
しかし、国内の感染者は、海外各国に比較して重症化する人、死亡する人の割合が極端に少なかったことが話題となりました。
この要因を、日本人が持つファクターXは何か?、とネット内では話題となっています。
話が突然飛びますが、鬼滅の刃の那谷蜘蛛山編では、鬼にとって普通の人の50人分も恩恵がある『稀血』という特別な血を持つ人が描かれていいます。
実は、この稀血こそ、D1a2aを持つ日本人の祖先である縄文人なのです。
D1a2aは、自己免疫力が高いため、コロナに感染しにくいし、感染しても軽症で終わります。
現在の日本人は、前述したように縄文人、弥生人の2種類がいて、混血も多くなっていますが、弥生人の血が濃い人、タイプO系の人は新しく誕生した間だけに、D1a2aの縄文人系の人に比較して免疫力が低いのです。
海外の特にヨーロッパ系の弥生人や突然変異型のアングロサクソン系がコロナにかかりやすく、重症化しやすいのは血の種類によるのです。
逆に、同じタイプDに属するD1a1であるチベット人もD1a2aの日本人と同じように免疫力が強いと考えられます。
しかしながら、mRNA型のワクチンを接種してしまうと、せっかく免疫力が高いD1a2aの人も免疫力を阻害される可能性があります。
これに関しては次回以降にご紹介したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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