これまで食塩について、私自身が調べてきたことを書いてきましたが、天日塩の定義について誤りがあることに気がつきましたので、今回訂正させていただきます。
先日、東京の墨田区にある『塩とたばこの博物館』に行って来ました。
1978年に日本専売公社(現・日本たばこ産業株式会社)によって開設された世界の塩について展示されている博物館です。
博物館を見学して、これまで私が習得してきた塩の知識が整理出来ました。
そして、私が以前から書いてきた日本特有の入浜式塩田製法は、=天日塩のことである、と考えていたことが大きな誤りであることが分かり、衝撃を受けました。
実は、昔から日本には天日塩はない、と言って過言ではなかったのです。
博物館を見学し、博物館の専門家に質問した結果、そういう結論に達しました。
ちなみに、現在、日本でも2、3天日塩と称している塩があるようですが、それらは本当の意味での天日塩ではありません。
それでは、何故日本には天日塩がないのでしょうか?
それは、日本列島には乾季がなく、少なくと3カ月雨が降らないという時期がないので、きちんとした天日塩の結晶が出来にくいからだそうです。
天日での結晶化中に雨が降ると、いい天日塩にはならないそうなのです。
そこで、日本独自に開発されたのが入浜式塩田方式です。江戸時代以降のことになります。
江戸時代以前の日本での製塩方法は、単純に海水を煮詰める(これを「せんごう」と呼ぶ)平釜方式などが主流だったようです。
入浜式塩田方式は、瀬戸内海を中心とした干満の差が大きいな海岸に塩田を作り、その塩田に海水を取り込んで塩分を濃くしていきますが、天日だけでは十分結晶化しないため、結晶化前の塩分を濃くした海水を、さらに次の工程で塩釜に入れて煮詰めて結晶化させるものでした。
天日塩と大きく異なるのが、このせんごうと呼ばれる煮詰める工程が入る点です。
煮詰めて結晶化させた塩は、結晶にダメージを受けています。ダメージを受けた塩は体内に入って食塩水となっても、海水の状態には戻らず、体内で不十分な働きしか出来ないのです。
従いまして、入浜式塩田方式による塩は韓国の天日塩程良質なものではない、ということが分かりました。
韓国の天日塩を知って以降も、入浜式塩田方式=天日塩であると考えていましたが、これが大きな私の認識不足でした。
入浜式塩田方式≠天日塩 だったのです。
従いまして、日本には過去には良質な塩はないし、現在もそうなのです。残念なことです。
その入浜式塩田方式も国内各地にあった塩田は工業団地化され1970年代にはなくなっており、日本の塩の主流は工場でイオン交換膜を使って製塩するイオン交換膜方式となっています。
イオン交換膜方式は、最終工程で水分を真空蒸発缶で煮詰められます。
イオン交換膜方式や平釜方式等、現在の日本国内の製塩も、煮詰めて結晶化させるため、塩の結晶にダメージを与えます。
そしてどちらも最終工程では遠心分離機を使ってにがり成分を飛ばしています。
一方の韓国の天日塩は、煮詰めることはせず、にがりを枯らしという熟成期間を1年から10年行っています。
その結果が、ミネラル成分の含有量に表れています。
次の表は、「塩を変えれば体は良くなる!?」(上田秀夫著)に掲載されている各国の天日塩に含まれるミネラル成分の量の比較です。韓国産の天日塩が断トツでミネラル成分を含んでいますね。
国産の塩と韓国の天日塩では、残念ながら韓国の天日塩が圧倒的に良質なのです。韓国の天日塩は世界最高レベルの塩と言えるのです。
非加熱長期熟成天日塩
最近は、特殊な岩塩が高値で取引されているようですが、残ながら世界で最も重要の多い岩塩(約6割)は、地殻変動で海水が陸地で風化して出来たものですので、天日塩のように体内に入ってからすぐに溶けず、不純物がカスとして残ってしまいます。体内にとっては良質な塩ではないのです。
日本人がより健康的になるためには、免疫力の基礎を担う、良質な天日塩を摂ることです。そうすればコロナにも強くなるし、成人病にもかかりにくくなります。
日本人は、西洋文明の悪い部分を取り入れさせられて、だんだん不健康になりつつあります。
塩を変えてみればその違いが分かるようになります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
*******************
日本にはない天日塩はCALSEEDSHOPでお求めください!
非加熱長期熟成天日塩
![](https://shop11-makeshop.akamaized.net/shopimages/calseedshop/000000000078_nlcIY4s.jpg)
ヤフーショッピングにも出店しています。