今回は、いよいよ人類の祖の誕生です。
人類の祖は、旧約聖書創世記にアダムとエバとして書かれています。記紀には人類の祖について触れられていません。
しかしながら、創世記だけで人類誕生の歴史を読み解くのは、記述内容が少なさすぎて神代との繋がりを理解出来ません。
そこで、創世記を分かり易く、詳細に説明してくれているジョン・ミルトンの『失楽園』を参考にしました。
失楽園を読むことで、私は日本神話と創世記の繋がりを、おおよそ理解することが出来ました。
まず、創世記でアダムとエバが最初に登場する場所、エデンの園の場所ですが、ここは地球ではないことを知ることが重要です。
ほとんどの創成期の解説が、エデンの園を地球であり、現在のアルメニア付近であろうと言われています。
実際には、エデンの園があった場所は、地球とほぼ同じ形・地形である天国なのです。
天国と地球は、鏡合わせの関係であり、天国が陽で、地球が陰と言って良いでしょう。天国は日本神話の天津神が住んでいる場所でもあります。
日本神話の天照大神と月読尊、素戔嗚尊の三貴士時代が終了し、天忍穂耳尊の時代に移行したのが、実は創世記のアダムとエバの時代と考えています。
創造主は、この時代になって初めて自身の肉体と同じような肉体を持つ存在を創られたのです。
それが、天国の世界で神人(尊、命)と呼ばれる存在で、アダムとエバであり、日本神話名では天忍穂耳尊、栲幡千千媛萬媛命(たくはたちぢひめよろづひめのみこと)が最初なのです。
地球の時間感覚で言えば約700万年前の時代ということになります。
参考までに書けば、この当時の地球は恐竜時代が終わり、新生代の真っただ中の中新生の時代で、人類はまだおらず、哺乳類、鳥類の楽園だった時代です。
天津神の世界である天国では、三貴士の時代から新たな時代へ移行し、さらなる宇宙の繁栄を目指すことになったのです。
そこで、アダムとエバという、神人の祖を誕生させ、神人を増やしていったのです。神人とは、神通力を持った人間というイメージです。
ところが、そこに堕天使となったサタンが、地獄から復活してやってきて、ヘビに化けてエバに善悪の知識の木の実を食べさせます。
そのエバは「これ(善悪の知識の木の実)は善いものだった」、と言ってアダムにも食べさせます。
その結果、創造主は、アダムとエバに罰を与え、アダムとエバは楽園であるエデンの園を追い出されることになります。
その追い出された先が、地球ということになるのです。
ただし、ここで気を付けなければならないことは、天国のアダムとエバと、追い出されて地球にやって来たアダムとエバは、同じ名前でも別の神人だったという点です。
天忍穂耳尊(アダム)というのは役職(ポスト)であり、竹内文書によれば7代いたことが伝えられています。
つまり、アダムも7代、エバも7代いたのです。
サタンに善悪の知識の木の実を食べさせられたエバは7代目です。
木の実を食べてしまったので、天の規則を破った、ということでアダム(天忍穂耳尊)の時代は天国で終了し、アダムは地球へ飛ばされます。
地球へ飛ばされることになったアダムとエバは、新たな神人に入れ代ります。
それが瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と木花開耶姫(このはなのさくやびめ)です。
(実際には、瓊瓊杵尊の直前にニギハヤヒの時代があったようですが、ここでは詳細は割愛します。)
瓊瓊杵尊の時代の始りは、約600万年前であり、この時代から地球が本格的に神人の時代へ変わって行き、後の人間に繋がります。瓊瓊杵尊も5代代襲しています。
現在の人間と姿形は同じですが、ある程度の神通力を使える点は異なります。
しかし、姿形が今の人間と同じようになり、地球で活動を開始したためにアダムとエバが人類の祖なのです。
人類の進化論は、アダムとエバの創造論を打ち消すために、邪神が猿人や原人という概念を作り出したのだと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。