波動が本来の状態に戻りつつあるので、太陽光が届きやすくなり、暑くなっているのです。
しかし、このまま波動が上がっていくと、どんどん気温が上がって生物が住めなくなるのでは危惧される方もいらっしゃるでしょうが、そうではありません。
現在は、波動が中途半端な状態ですから、特に邪気が蔓延している大都会では空気の流れが良くなく、波動の低い空気が暖められた状態で滞留しているので、高温状態が続きやすいのです。
全国でもっとも波動が高い北部九州では、関東と同じ猛暑日であっても、それほど居心地は悪くないです。空気が気持ちいいのです。
東京や大阪は、数年前よりも波動が上がっているのは間違いありませんが、北部九州に比べればまだまだ半分程度の波動だと思われます。だから、心地が悪いのです。
東京や大阪も、1、2年後には北部九州並の波動になります。その時は今のような猛暑日であっても、体感温度は今よりもずっと下がりますし、過ごしやすくなるはずです。
さて、今回は、これまで書いてきたことを大幅に軌道修正する必要が生じました。
それは、阿修羅についてです。
これまで、私は、阿修羅を、悪の権化、現在の世界を悪くしてきた元凶と伝えてきました。
このことは、仏教の概念である十界、六道輪廻において、現在では我々が、はっきりと認識することができない阿修羅界が存在していることがきっかけでした。
阿修羅界は、仏教において修羅道と呼ばれており、「修羅道は阿修羅の住まう世界である。修羅は終始戦い、争うとされる。苦しみや怒りが絶えないが地獄のような場所ではなく、苦しみは自らに帰結するところが大きい世界である。」と定義されています。
<WIKI:六道>
阿修羅とは、修羅道(阿修羅界)において、戦い、争い続ける魂の存在とされているのです。
私は、仏教の阿修羅界、修羅道をさらに一歩先に進めて、元来の阿修羅界は、太陽系に誕生した悪の権化、増上慢によって乗っ取られてしまい、阿修羅界に存在している魂は、六道輪廻から外れ、通常誕生する人間とは異なるコピー人間として誕生している、と考えてきました。阿修羅界のトップが、この世を悪くしている悪の権化、増上慢と考えていたのです。
ところが、そもそも仏教の修羅道という定義自体が、改竄されていたようなのです。
私がこのことに気づいたのは、先日、奈良の興福寺にある有名な国宝、阿修羅像を見学してからです。
(ウィキペディアから転載)
<WIKI:阿修羅像>
この像は、阿修羅王の若い頃のものと推測されますが、とても戦闘神阿修羅の王の顔とは思えないです。悪の権化、増上慢=阿修羅王とは、仏像から発する高波動からは全く感じられませんでした。それとは逆の善良な存在と感じられたのです。
阿修羅王は、もともと善神であったものが、後に天部から追われ戦闘神になったとされています。
<WIKI:戦闘神になった背景>
戦闘神になってからは、天部の神々の王インドラ(帝釈天)と闘い続け、常にインドラに負け続ける存在だった、とされています。
しかし、前述のように興福寺阿修羅像を見ると、とても戦闘神に落ちぶれた存在とは思えなかったのです。
そして、直後に天佑が降りました。
実は、仏教に伝わっている阿修羅とは、増上慢によって改竄され、日本には全く反対の形で伝わってしまったのです。
阿修羅の真実を解くには、インド神話を調べる必要があります。インド神話は、リグ・ヴェーダという古代インドの歴史書から伝わっています。書かれたのは、古いものでは今から3800年くらい前に遡ります。
<WIKI:リグ・ヴェーダ>
リグ・ヴェーダでは、アスラという、善神の集団が登場します。そして、アスラは、後に悪神に堕ちたとされています。このアスラが、日本に伝わった時に、阿修羅という漢字を充てられたのです。
初期の頃のインド神話(リグ・ヴェータ)の最高神はヴァルナという神です。
<WIKI:ヴァルナ>
ヴァルナは、善神の集団アーディティヤ神群とされています。アーディヤ神群には、ヴァルナの他、ミトラ(契約神)、アグニ(火神)、インドラ(雷神)、スーリヤ(太陽神)、ヴァーユ(風神)などが存在していたようです。
<WIKI:アーディティヤ神群>
このアーディティヤ神群の末裔が、後にアスラと呼ばれるようになったようです。
アーディティヤ神群は、ヴァルナが神々の王と呼ばれる頃の呼び名ですが、時代が下ってインドラに神々の王の地位が移る頃(後期リグ・ヴェーダ)には、善神はデーヴァ神族と呼ばれるようになります。
<WIKI:デーヴァ>
善神デーヴァ族に対抗する戦闘神が、いつの間にかアスラ族にされ、インドラVSアスラ王の戦いに変わってしまっているのです。
ところが、インドのリグ・ヴェーダと同時代の神話が書かれている、お隣のイランに伝わるアヴェスター(ゾロアスター教の聖典)では、ヴァルナはアフラ族(アスラ族のこと)であり、アフラ・マズダーという最高神になっているのです。
<WIKI:アヴェスター>
また、前述のインド神話のデーヴァは、イラン神話ではダエーワと呼ばれ、悪神とされています。その中にインドラの名前も見られます。
<WIKI:ダエーワ>
つまり、インド神話とイラン神話では、アスラ(アフラ)の取り扱いが全く逆になっているのです。さらに、イラン神話ではインドラが悪神にされているのです。
ということは、後の時代、インド神話、イラン神話のどちらかが改竄されていることになります。
ここから結論です。
アスラ族の神々は、地球及び太陽系を正当に治めていた善の神々だったのです。その神々の王がアスラ王であったのですが、日本では阿修羅王として伝わり、その王の一人が興福寺の阿修羅像になったのです。阿修羅王とは代々続く天の神々であり、戦闘神ではなかったのです。
また、アスラ王(阿修羅王)と戦い続けたインドラ(帝釈天)は、もとはアスラの神々の一柱だったのですが、ある時、増上慢によってすり替えられ、悪神として活躍したのです。
阿修羅王は、常にインドラに負け続けたと伝えられていますが、そうではありません。悪神となったインドラの方が、阿修羅王に負け続けたのです。
ところが、ある事件が起こり、アスラ族、阿修羅王の天下が一瞬にして崩壊してしまったのです。これについては次回以降書きます。
その事件以降、アスラ族(阿修羅族)の神々は封印され、現代まで繋がる歴史になってしまったのです。
興福寺阿修羅像は、その最後の阿修羅王の姿です。そして、仏教の阿修羅界は、本来の正当な善神の存在から、闘う集団と改竄されて現代に伝わているのです。
私は、これまで阿修羅とは悪の権化であるかのようにこのブログ上で扱ってきましたが、撤回いたします。今後は、阿修羅とは善神のことを呼びます。阿修羅王には大変申し訳なく思っています。
真に悪い存在のことは、増上慢又は熊襲と呼ぶことにします。歴史の奥は深いのです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。