まず最初に 草津白根山の本白根山の噴火で亡くなった陸上自衛隊の男性陸曹長のご冥福をお祈りします。突然の噴火で多くの人が怪我をしたとも聞いています。今後も注意が必要かと思います。
私も遠方に出ていたもので詳細を追いかけることができていなかったのですが、陸上自衛隊が噴火の現地付近で訓練中で、死傷者が出たという話がニュースなどで入ってきました。
陸上自衛隊は雪の中の戦闘もありますから、滑降技術はスキー場で、雪の中を歩く訓練は演習場でやります。たまたまそのときに噴火が起きてしまった。避けられない事故でした。
訓練中に突然噴火が起こり、噴石が飛んできて曹長が背中を強く打ち出血性ショックで死亡しました。とっさに近くにいた女性隊員をかばったと聞いています。
>命令による訓練中の事故ですから殉職となると思われます。この際問題になるのは、訓練命令(訓練計画)の瑕疵の有無です。瑕疵がある場合は発令者への責任追求がなされます。今回は噴火の予見が出来なかったことから瑕疵はないとされるでしょう
過去にも
>昭和33年5月に手榴弾投擲訓練における爆発事故により殉職された第4学生隊教官小翠1尉
本物の手榴弾投擲教育中に、被教育候補生が信管を引き抜き投げる際誤って手からこぼしてしまった。その手榴弾の爆発から候補生を守るため咄嗟にわが身をもって覆い、犠牲になられた。
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という例があり、殉職だと思います。不意の事故で、遺族の方のご遺族の方々のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします。十分な国からの誠意、配慮があればと思います。
>亡くなった自衛官は円陣を組んだりはしていないです。訓練中に突然の噴石が振ってきての事故。とっさに近くの女性隊員をかばったというのが事実です。少なくともなくなった方は円陣は組んでません。
事実と確認されない画像のほうがサムネに出ないように先に確認した事実を貼っておきますねー。
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さて、この事故で最初に5chに現場からの投稿とされる投稿がありました。
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/ski/1315744059/985
こちらです。
円座になってスキーヤーの親子を自衛官が守っていた時に噴石の事故があったと言う現場からの投稿らしいものです。かなり拡散され美談として広められているようです。
現場からの投稿と信じこんなことを聞いたとつぶやいた直後に、いろいろチェックしてくれる私の友人が
「49歳のなくなった自衛官のことをこの投稿では若い人といっている。」「本当に現場にいた人かどうか確証が現段階でとれてないから信じないほうがいい。」 ということで裏をとりました。
で、帰ってきた答えがこれでした。
亡くなった自衛官は訓練中に突然の噴石が降ってきた事故。とっさに近くの女性隊員をかばったというのが事実です。
その後に災害派遣要請がきて、自衛隊は救助にむかっていますから、その自衛官たちがたとえば「円陣を組んだ」かどうかはわかりません。しかし、お亡くなりになった自衛官の話ではありません。ただ、噴石が飛ぶ中の災害救助だと自衛官は盾をもち防弾チョッキを着ると聞きますから・・・・。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180124/k10011300081000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_011
実際は逃げる間もなく、ドカンと音がして周りが見えるようになったら人が倒れていたという状態だったようです。そのとっさに近くの女性隊員をかばったというのもかばおうとしてかばったのかどうかはわかりませんが、覆い被さる形で亡くなっていたことからかばったのだろうと推測されるということです。
とっさのことで意思が働いたかどうかなどはもちろんわかりませんが・・・
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なぜ、現場にいたスキー客親子という投稿主が現れないのかも不思議です。
5chから転載していたツイッターアカウントが消えたようです。この人は5chを信じて転載していただけなのでかわいそうですが・・・今のところこの5chに最初に投稿された話の本人は確認されていません。
かなり広域にこのスキー客をかばった美談が広められてしまったので、事実誤認してしまう人もたくさんいますので念のため説明しておきました。
やっぱり、裏をとるのは大切ですね。
--お知らせ--
政治的に行動できない自衛官を請願、署名などを通じて支援していく自衛官守る会からのお知らせです。憲法改正なども含め、自衛隊が迫りくる危機に対処できるためのルール改正、予算拡大、待遇改善などに賛同いただけるみなさんとの支援の輪を広げるための活動をつづけています。
自衛官の不遇な待遇問題などの公報やそういった問題を考えてくれる人を増やし、制度改正についての情報提供を中心に活動していますが、年に一回、衆参両院に国会請願を上げています。
今年も署名の締め切りは来年1月末日です。
ご賛同いただける方の署名をおまちしています。
〇請願用紙 直リンク
http://yakamochi.org/newsletter/20149mamorukai.pdf