自衛隊が紛争に出撃する前に戦時補償制度の整備が間にあってほしいです。 | キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)

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自衛官が戦場で負傷をしたら保険はいくら下りるの?

https://nikkan-spa.jp/1433116

 

 

自衛隊の仕事は訓練や演習など危険を伴うものも多く、現場では時折事故が起こることがあります。
これまで自衛隊は災害派遣はあっても、防衛出動、治安出動がかかりそうな脅威がそれほどありませんでした。
だから、PKFで治安のよくない地域での活動を始めた段階で、紛争地帯では自衛隊の隊員が各自で掛けている保険での
保険金が下りないことに気づき、PKF活動に出かける隊員には、別に自腹で紛争地帯(PKF活動に限るもの)での事故にも保険金が下りる保険に入るように勧めていました。

それでも自腹なのです。


 


この体制であれば、実際の紛争に防衛出動がかかって出撃するときも、保険金支払いは見込めないというのに自衛隊員は出撃することになるのではと危惧し調べてみた結果、防衛出動時に支払われる保険は自衛隊には用意されていないとわかりました。



とくに功労がある人は死傷時に賞恤金というお金をもらうことはありますが、功労がない場合はもらえない制度です。
(このハードルを今後下げてくれればと思います。)

しかも体を使う仕事である自衛隊の仕事は、やめろとは言われないまでも、隊務はやれといわれますから、物理的に仕事ができず続けていくことは難しいと思います。
すると無職になります。防衛出動での任務で傷害をもって、無職になった場合に特別な生活保障はありません。一般の障害者年金や生活保護が最後の砦となります。


つまり自衛隊員が防衛出動で死傷した時には、自分の書けている保険からは保険金は下りず、その後の生活を守り障害を抱えて生きてくための保障はほとんどないということになるのです。
 

 

この問題は北朝鮮紛争の前に何かの予算をつくり、対処する制度をつくらないでは、自衛官も自衛官の家族も不安だとおもいます。これだけは紛争前に考えてもらいたいと思い、記事にしています。

 

なお制度についてもっと詳しい内容は今月の正論1月号に詳しく書いてありますので、そちらも併せて読んでください。

 

次の通常国会でどうにか考えてほしい大きな問題です。これは急がないといけないと思います。

 

 

 


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