「心のブロックを解除したい」という言葉はよく使われますが、実際にはブロックを無理に壊すことより……
「なぜそのブロックがあるのかを理解し、付き合い方」
について学ぼうと思いました。
例えば、
• 人前で話せない
• 人に頼れない
• 嫌われるのが怖い
• 本音が言えない
• 新しいことに挑戦できない
こうしたものは、単なる弱さではなく、過去の経験から自分を守るために作られた心の仕組みであることが少なくありません。
心のブロックを解除する3つのステップ
① ブロックの正体を知る
まずは、「私は何が怖いのだろう?」と自分に問いかけてみます。
例えば、
• 人前で話せない
↓
• 失敗したくない
↓
• 笑われたくない
↓
• 否定されたくない
というように、奥にある不安や恐れが見えてきます。
実は、怒りやイライラの奥に寂しさや不安があるのと同じです。
② ブロックと戦わない
多くの人は、「こんな自分ではダメだ」「もっと強くならなければ」とブロックをなくそうとします。
しかし、心は抵抗します。オープンダイアローグの考え方
にも通じますが、
「まだ怖いんだね」
「不安があるんだね」
と自分の気持ちをそのまま認めるほうが
変化は起きやすくなります。
③ 小さな一歩を試してみる
心のブロックは、考え方だけではなかなか変わりません。
例えば、
「人に頼れない」なら、いきなり大きなお願いではなく、
「ペンを取ってもらう」「簡単な相談をしてみる」
など、小さな経験を積み重ねてみます。
脳は経験によって「意外と大丈夫だった」と学習していきます。
その視点から見ると…
心のブロックは「取り除くべき壁」ではなく、
「その人が生き延びるために作った大切な防波堤」
ともいえます。
傾聴するときは…
「なぜそんなブロックがあるのですか?」と聞くより、
まず、「そのブロックは何を守ってきたのでしょうか?」
と考えてみます。
すると、相手にも自分にも優しくなれます。
心のブロックを解除するとは
「ブロックを消すこと」ではなく、
『不安や恐れがある自分と付き合いながら、
一歩ずつ行動できるようになること』
ともいえます。
私もずぐに「心をブロック」をしてしまいます。
自分を守るための非常に合理的な方法を選択して
いたんですね。
例えば、人と仲違いしたとき、
• 傷つきたくない
• 裏切られたくない
• 嫌な思いを引きずりたくない
• ストレスを抱え続けたくない
そうした思いから関係を断つことを選んできたのでしょう。
その方法には確かにメリットがあります。
• 嫌な相手に振り回されない
• 気持ちを早く切り替えられる
• 自分の心を守れる
一方で、「人間関係は必ずどこかでぶつかる」
という面があります。どんなに気の合う友人でも、
• 誤解
• 価値観の違い
• 期待のすれ違い
• 失望
は起こります。
そのたびに関係を終わらせていると、
長く続く関係は残りにくくなります。
ただ、ここで大切なのは、「関係を切ることが悪い」のではないということです。
明らかに相手が自分を傷つけ続ける関係なら、
距離を置くことは必要です。
問題は…
「傷ついたら切る」
「理解できなかったら切る」
「期待を裏切られたら切る」
というパターンが自動的に働いているかどうかです。
私は待つことが苦手なので、
「わからないまま、納得できないまま、それでも関係を切らずにいられること」がなかなか難しいと思っています。
でも、実はここが核心なのかもしれません。
付き合う力とは
付き合う力とは、「相手を好きになる力」ではなく、
「不満や失望や違和感を抱えながらも、すぐに白黒つけない力」
ともいえます。
例えば、
・今回は腹が立った。でもあの人の良いところも知っている
・今は距離を置きたい。でも絶縁まではしない
・納得できないけれど、もう少し様子を見てみよう
そんな"中間の場所"に留まる力です。
オープンダイアローグでは、
人は理解し合える存在というより、
「完全には理解し合えない存在」(前提)として考えます。
だから対話とは、相手を理解しきることではなく、
理解できない部分を残したまま関係を続ける試み
なんだと思うようになりました。
◆ただ、その二択の間に、「今は少し距離を置く」
「完全には許せないけれど関係は残しておく」
「まだ整理はつかないけれど、つながりは切らない」
という第三の選択肢が増えると、
人間関係は少しラクになるかもしれませんね。
信頼できる友人というのは、最初から信頼できる人ではなく、
お互いに失望したり、
誤解したり、
時には傷つけ合ったりしながらも、
関係が続いた結果として生まれるものと思いました。
もしかすると私の課題は…
「心のブロックを解除すること」ではなく、
傷ついたときに、
切るか続けるかの間にある、第三の選択肢を増やすこと
なのかもしれませんね。
「解決する力」と「付き合う力」を両輪に、
バランスよく活用していきたいと思いました![]()