”人を変えることはできない”と
私たちは頭ではわかっているのですが
。。。
実際には相手をなんとか変えたい行動を
取ってしまっているようです![]()
人間が生物である以上、
自己防衛本能が備わっています。
「この人は私を変えようとしている!」
と思うと…
必ず、防衛や抵抗が起こります![]()
「絶対に変わるものか!」という気持ちが、
意識的にしろ、無意識的にしろ生じます。
もちろん、人間は変わることはできます。
でも、それは…
自分に準備ができて、
自分から変わろうと思うときで、
他人が変えようとしたときではありません。
相手が怖じければ、
あるいは圧倒的な力関係があれば…
変わったようにふるまうことはありますね![]()
でも、それは本当の変化ではないため、
長続きもせず、
心の中に反抗心を残すだけです![]()
積極的に自ら努力する、
というステージには至らないです。
「正しさの綱引き」
どちらにとっても、自分が言っていることは、
「正しい」のです。
どちらの方が本当に正しいか、
というモードに入ってしまうと…
綱引きにますます力が入って、
変わるどころか、
より険悪な関係になってしまうのです。
心を平和にするためには、
どこかで自分の「正しさ」を手放す必要がある![]()
自分が間違っていると認める意味では
ありません。
誰にとっても、その人なりの正しさがある
「正しさ」のレベルで、
相手を変えようと努力するのを
やめることです![]()
自らが相手を変えようとしない聴き方をしていけば…
遠赤外線ストーブのように、
ポカポカと相手を変えていくのではないでしょうか![]()
Q 貂々さん:自分の考えと照らし合わせながら、
人の話を聴かないように心がけていたら、
疑問が出てきました![]()
①人の悩みを聴いて疲れないのは、
相手を変えようとしないから![]()
A 水島先生:はい、疲れる人たちは変えようとする
(解釈しようとする)
・相手を何とかしよう、役に立とうと聞くと疲れる
「相手を変えようとしない聴き方」は一つのテクニック
相手の現在、ココとズレないように
相手の現在を聴けるようになること![]()
②安全な状況に置かれると、
その人の力が出てくる![]()
人は自分で迷路を抜け出す力を持っています。
相手を変えようとしないと…
相手の力を引き出すための聴き方でもある![]()
Q 貂々さん:重い話を重く受け止めなくてもいいんですか?
A 水島先生:重い話だろうと、軽い話だろうと、
評価を下さないで聴くことが大事です。
◆話の中身はどれほど悲惨な内容を語っていたとしても…
「この人は誰にも言えなかったことを、
この場でこうして一生懸命話してくれているんだな」
と聴く![]()
③決めつけないでただ聴くだけ
評価を下さないで聴くことがなぜ大切か![]()
人間は自己防衛本能で、評価を下しながら、
自分の安全を図っていくのです。
評価を下すこと自体は、
人間として当然のことだと思います。
でも、あくまでも自分自身が、
主観的に下した評価だと思えれば…
「相手にとって違うかもしれない」と
思うことはできるのではないでしょうか。
「ありのままの相手と共にある」聴き方は、
相手に安全な空間を与えます。
相手は気づきを得、
自ら変わっていこうとします![]()
一方、評価を下しながら聴くと、
なぜか自然と「上から目線」になってしまいます![]()
それは、相手が
「助けが必要な、弱い人」になってしまって、
その相手が本来持っている力を、
引き出すこともできなくなってしまいます。
「なるほど」のポイント
人の話を聴いていると、
どんな内容の話でも必ず、
”なるほど!!”と思う瞬間がありますね![]()
◆「なるほど」のポイントまで、
とにかく話を聴いてみる![]()
・「うん、うん」と話を聴いているけど、
意見は言わない⇒
「そこに興味があるから、もっと話して」
みたいな感じで質問をしてみるのもいいですね![]()
人間って、本当に
今この瞬間に居ることがつくづく
難しいと思いました。
すぐに過去や未来の時制に
飛びやすいんですね。