先日、研修講師をしたとき、
「伝えたいことがうまく伝わっていない」と
感じました。
これまでずっと、
ワタシの「話し方」や「伝え方」、「説明の仕方」
を何度も改善してきたつもりでした
・・・
しかし、また…
自分ではわかるように説明したのに…
受講者からの質問に「ええ・・」と![]()
何回も説明しているんだけどなあと
+
…
ワタシの心の中には、
「わかって当然なのに…」という気持ちがあったのですね。。
相手の質問の意図を冷静に聞けなかったと、
後で気づきました![]()
反省![]()
![]()
相手のなんとなく芳しくない反応があると、
自分を否定的に見ているように感じてしまうようです。
ワタシのマインドにブロックが
かかってしまったと思いました![]()
このマインドブロックがワタシの心を
守ってもくれていました。
でも、自分の心を守ったにすぎませんね![]()
いったい相手にどのように
説明したらわかってもらえるのか?
と考えこんでしまいました![]()
そのとき、たまたま出会った本
が
「何回説明しても伝わらない」は
なぜ起こるのか?」(今井 むつみ氏著)でした。
・認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策
・間違っているのは、「言い方」ではなく「心の読み方」
人は何をどう聞き逃し、都合よく解釈し、
誤解し、忘れるのか。
これを知ることが「伝える」の出発点!
読めばコミュニケーションの悩みは軽くなり、
周囲との関係性がよりよく変わり始める……
が本帯に書かれていました![]()
「何回説明しても伝わらない」と悩む方
に何かしらの形でお役に立てれば…と
今まさしく、ワタシの悩みの分析に役立つと思い、
すぐに購入しました![]()
この本には…
相手に正しく理解してもらうことは、
相手の思い込みの塊と対峙していくこと
そして相手を正しく理解することは、
自分が持っている思い込みに気が付くこと
至極、もっともなことが書いてありました。。
◆「相手にわかってもらえる」を
実現する方法を考えよう!
人と人がわかり合うとは、
どういうことなのでしょうか?
「言っても伝わらない」「話してもわかり合えない」
を生み出す原因とは…
認知の枠組み「スキーマ」とは、
私たちが物事を理解する際に裏で働いている
基本的な知識や思考の枠組みであり、
それがときにフイルターとして働くことで、
コミュニケーションに支障を来してしまうこと![]()
偏見や先入観、歪んだデータ、
一方的な思い込みや誤謬を生み出す私たちの
認知の傾向を、「認知バイアス」と言います。
自分が持つ「神聖な価値観」とは、
「どのように行動するべきかの価値観」であり、
「物事を単純化するためのツール」ともいえます。
私たちは日常生活の中で、
頻繁に無自覚に行っています。
「相手の立場に立つ」ための「心の理論」
心の理論とは、
「ある状況に置かれた他者の行動を見て、
その考えを推測し、解釈する(推論する)」
という心の動きです。
意図を読む…
伝えられない言葉の背後にあるものー
相手の思いをくみ取り、
あるいは断片的な情報から事実関係を拾い上げ、
相手の話を自分の頭の中に再構築しながら
話を聞くことです。
・私たちは相手の話を聞く土台として、
「意図を読む」ということをしています。
意図を読むとはどういうことか
「相手のこうしようという考えや思惑、
狙いを組みとること」
視点はあくまでも、「相手」です。
「相手の立場で考えること」が、
意図を読むために必須といえます。
つまり、相手の意図を読むためには、
「相手がどういう視点で、どういうスキーマを
持って状況を捉え、状況に対してどういう感情を
持っているのかを推論すること」
が求められ、それには相手の感情が大きくかかわっている
といえます。
この「意図読み」の力は、
実は学力にも深く関係しているのです。
「何を聞きたくて出題しているのか」
をつかむことができれば、正解に辿りつく可能性があがり、
また解答スピードも速くなりますね。
この本は至極もっともなことを
思い出させてくれた本ですね。
結局、「伝えたいことがうまく伝わらない」原因は、
この「当たり前」の違いを越えることができなかったり、
認知の力がうまく働かなかったりすること
本書で提案する解決策は、
「言い方を工夫しよう」や「言い換えてみよう」
「わかってもらえるまで、何度も繰り返し説明しよう」
ではありませんでした。
人は何をどう聞き逃し、都合よく解釈し、
誤解し、忘れるか」を知ること![]()
そして、そうした特徴を持つ人間同士が、
それでも伝えあえるように考えることが、
「いいコミュニケーション」の実現に不可欠
だということでした。
ワタシは「相手の立場に立つ」「相手の視点」から
の説明はしていなかった
……反省です![]()