日常の中でできるちょっとしたセルフケアで、
不安がスッと和らぐ方法をご紹介します![]()
今回、
「不安な自分を救う方法」
(不安専門カウンセラー 柳川 由美子氏著)から、
気分を落ち着けて余裕を取り戻せるケア方法
(心強いお守り)を教えられたいと思います。
セルフケアを実践していく前に知っておいてほしいこと
柳川先生からのメッセージをまとめました。
Q どうして不安になりやすいの![]()
A 私たち人間が生まれつきそういう生物だからです。
人間は「不安」に意識がいくように、遺伝子に組み込まれています。
不安の気配をいち早く感知し、
リスク管理することで生き延びた用心深い人々。
そんな人々の子孫が今の私たちです![]()
だから、不安に敏感なのはごく当たり前のことなんですね![]()
四六時中、安全を見守るけなげな「不安さん」
「危険だよ!このままだとマズイことになるよ!」と
教えてくれる大切なアラームです。
・「このままだと危険だから、用意しておこう」と
教えてくれるとても大切な存在です。
だから、不安を感じやすいのは当たり前で、正常なこと![]()
・多くの人が「不安な自分」「=ダメな自分」と思いがちですが…
不安な感情には重要な意味があるのだということを、
まずはしっかり知っておいてください![]()
「不安さん」の声に、耳を傾けると…
①まずは「あ~、今、不安アラームが鳴っているなあ」と気づくこと
②気づいたら、アラームのタイプごとに必要なケアをしてあげること
潜在意識は慣れ親しんだことが大好きで、
変わることを嫌がります![]()
なぜなら、変わったら、その先がどうなるかわからないからです![]()
「わからない」と不安なんです。
不安に敏感な私たちは、変わることを無意識に恐れます![]()
人間にとっては、
「不幸」よりも、「不安」のほうがはるかに強い感情です![]()
不安を避けるために、死にもの狂いで不幸にしがみつきます。
つまり、私たちの潜在意識は、
変化を選んで不安になるくらいなら…
「今が不幸でも、そのままでいること」を選ぶのです![]()
◆「変わることの不安」…
確かにカウンセリングをしていて、実感できます。
新たなチャレンジを提案しても、相談者は…
変化を恐れて、
今がどんなに苦しくても、今に留まろうとする、
無意識のブレーキをかけてしまうようですね![]()
そのまま、アクセルを踏み込もう![]()
ブレーキがかかったということは、
すでにエンジンが起動していること。
変化はすでに始まっています![]()
・「そんなことしたって変わらないよ」の声が
聞こえたときほど、実はチャンスです!
行動だけが、自分を今いる場所から、
他の場所へ運んでくれるからです![]()
同じことを続けていれば、
これまでと同じ結果しか出ませんが、
違うことを始めて、
継続すればやがて違う結果が出てきます![]()
◆必要なのは…
つま先にグッと力を入れて、
はじめの一歩を踏み出すこと
歩みを止めずに、歩き続けること![]()
すると、やがて新しい景色が見えてきます![]()
では、「心をそっと守ってくれるケア方法」を
この本を通じて、使えそうな方法がありましたら、
ぜひ、実践していただけると嬉しいです![]()
ワタシも不安が強い方なので、
日々の生活の中で取り入れてきたいと思います![]()
自信がなくて不安![]()
Q1 「私なんてダメだ」と思えて①……
A1 ・両手を胸の前でクロスさせて、二の腕を上下にさすります
・自分に対して思いやりやねぎらいの言葉
「大丈夫」「よくやってるよ」と声をかけてあげる![]()
Q2 「私なんてダメだ」と思えて②……
A2 ・自分に優しくするのが苦手なら、可愛いぬいぐるみに、
優しくしてみよう。
何かを抱きしめるとき、自分も抱きしめられている
気がします![]()
Q3 「私なんてダメだ」と思えて③……
A3 ・「ネガティブな自分も、まぁいいか」と、ただ受け入れる![]()
ネガティブな感情はスルーせず、
まずはしっかり受け取りましょう![]()
アラームを無視すると気づいてほしくて、
ますます大きくなるようになります![]()
「ダメな自分も
」と気楽に認めよう![]()
Q4 「自分のダメ出し」がやめられない
Q4 ・「私って自分にダメ出ししすぎかも?」と思ったら、
ダメだしが始まった時に、
語尾に「『私なんてダメだ』と思っていた」と過去形で終える![]()
でも、「今は違うかも?」と自動的に思えるようになります![]()
Q5 うまくやれない自分が好きになれない
Q5 ・「~ねばならない」と考えている自分に気づいたら、
「できたらいいね」と言い直す![]()
ハードルを下げて、
考え方に「ゆるみ」を持たせると、
自分を責める心の声が次第に消えていきます![]()
Q6 自分の欠点ばかりが目につく
Q7 ・では、どうすれば自分の欠点よりも、
美点に意識をフォーカスできるのでしょうか?
いったん欠けた部分が目につくと、
そこがどんどん気になります![]()
私たちの頭の中では、
意識して見つめたところが、存在感を増してきます。
「減点法」で、できないことを数えるのではなく、
「加点法」でできることを数えていくと、
少しずつ自信がついていきます![]()
◆自分の「OK」が出せると、
メンタルがラクになりますね![]()
いきなり自分にOKを出すのは難しいかもしれませんが、
自分へのダメ出しに気づいたら…
「自分を追い詰めてしまう自分を許します
」
「許しました
」と唱えてみましょう![]()
対人関係の不安![]()
Q1 挨拶を無視されて、気分が落ち込む
A1 ・心当たりがないのであれば、
相手が挨拶を返さない理由を
深読みするのはやめましょう。
なぜなら、相手の不機嫌の理由が、
自分にあるとは限らないからです。
人の不機嫌をわざわざ自分に紐づけしない![]()
普段から不安を感じやすい人には、
「自己関連付け」を
しやすい傾向がありますね。
Q2 「この人と話してもつまらない」と思われそう
A1 ・そんなときは魔法の言葉、
「ありがとう」「うれしい」「助かる」で
積極的に会話してみましょう![]()
これらはどれも「感謝」を表す言葉です。
人は感謝されるとうれしいものです。
感謝の言葉で相手を喜ばせよう![]()
Q3 苦手な相手と話すのが…
A3 ・心理的な「壁」が消えない![]()
・そんな状態が気になるときは…
自分と相手の胸に、
それぞれの
があるとイメージして、
自分の
と
相手の
が繋がっているところをイメージしてみます
Q4 イライラしている人がいて、萎縮してしまう①
A4 ・自分と相手の間に、透明の強化ガラスがあるとイメージする
⇒「自分はこのガラスに守られているから大丈夫、影響を受けない」
と心の中で唱える。
シールドで守られて、安全な自分を意識する![]()
相手の不機嫌はスルーして、穏やかにいつもの自分で
相手に話しかけてみましょう。
Q4 イライラしている人がいて、萎縮してしまう②
A4 ・「イライラしている人」=「困っている人」と考えてみよう
実際、イライラしている人というのは…
「どうして自分の思うようにならないんだ
」と
心が悲鳴を上げている状態です。
Q5 嫌われるのが怖くて、「NO]が言えない
A5 ・相手は断られても、「そっか、残念」と思う程度。
「好き」も「嫌い」もないんです。
「if then プランニング」(もし、こうなったら…)を活用
事前にやるべきことを決めておく![]()
◆「NO」が言えない人は、
事前に「こんなときは断る」と決めておくといいですね![]()
Q6 人の顔色をうかがって行動してしまう
A6 ・人間には期待された通りの結果を出したくなる
「ピグマリオン効果(教師期待効果)」と
呼ばれる心理傾向があるからです。
・目の前の人の態度に動揺している自分に気づいたら…
相手のピリピリ・イライラに注意を向けずに、
自分に意識を向けて、自分が楽しくなることしてください。
人の機嫌ではなく、自分の機嫌をとろう![]()
Q7 初めての場所、初めての人と会う
A7 ・グラウディングという瞑想法の一種で、
地に足をつけて生きられる状態をイメージします。
◆目を閉じて、深呼吸をして
大地に足をしっかりつけて、
自分の中にスッと貫く一本の「軸」が通るイメージを作ります。
グラウディングでブレない軸を作る![]()
ありのままの自分でいることが、
居心地のいい人間関係をつくり、
実力を発揮できるようになる、
一番の近道ですね![]()
長くなりましたので、今回はここまでにしておきます。
次回は「パニック状態」「モヤモヤした不安」
などのケア方法を教えられたいと思います![]()