将来に対する漠然とした不安
これは年齢・性別を問わず、
誰にでもあるのではないかと思います。
何に対して不安なのか?わからないけど…
とにかく不安で仕方がないということもありますよね
それは…
自分自身に自信が持てないときではないでしょうか
自分の「核」になるものがないために、
心の拠り所がない場合があります
そうした不安というのは、
ひとりで考えれば考えるほど、強くなってきます。
そのため、「外に目を向ける」「環境を変える」ことが、
辛さから抜け出す一つのきっかけになります
まずは、周りにいる友人と話をしてみてください。
おそらく、多かれ少なかれ同じ不安を抱えていると思います。
そして、信頼できる人生の先輩やカウンセラーなどに
相談してみるのもいいですね
不安が強いときというのは、
焦ってあれもこれもと、
色々なことに手を出したくなるものです
でも、そういうときこそ、
ひとつのことに打ち込む意識を持つことが大事だと思います。
辛いときには、「保留」してみる
白黒をはっきりさせようとはせずに、
「とりあえず、今は棚上げしておこう」と考えて、
結論を「保留」することが役に立ちます
◆「保留する」というのは、
「そんな不安や心配などなかったことにする」
ことではありません。
保留はあくまでも保留、
特に決めたり、実行したりしないで、留め置くなのです
◆大事なことは
不安や悩みをあるがままにしておいて、
その次のステップを考えることです
そうやって
マイナス思考にストップをかけることができたなら、
何でもいいのです。
より目の前にある行動に向けて、一歩踏み出してみましょう
保留しつつ、行動することを忘れずに、
できることから手をつける
例えば、「今日はいつもと調子が違うなあ」と感じたとします。
このように、最初に浮かんだ考えに、
「こんな雑念が浮かんでしまう自分はダメだ」と、
悲観的な意味づけをしてしまうと…
余計な考えも出て来て混乱し、
さらにこだわりを意識してしまいます
こういう場合に、
「保留する」とはどうすることなのでしょうか…
「今日は調子がおかしい」と思っても、その状態のまま留め置き、
それ以上考えないようにしてみることです
◆「調子がおかしい」と感じてもいいから、
そこに意味づけをしないようにすることです。
つまり、「調子がおかしい」自分はダメな人間だなどと…
ネガティブな評価・判断(意味づけ)をしないということです。
そうして、
次にやるべきことを
あえて淡々とやるように心がけます
◆「保留」というのは、「忘れる」こととは違います。
「忘れる」のが、考えを「消す」ことなのに対して、
「保留」は無理に消そうとせずに、意味づけもせずに、
そのまま「置いておく」ような意識です
◆気分転換という方法は
頭の中から一時的に消そうとする点で、「忘れる」ことに近いです。
やはり、「保留」とは違います。
「保留」は怒りや不安にも使えます
また、なかなか抜けないこだわりには…
医学的にも大きな効果があると言われています
◆「心気症」のリハビリのエッセンスで…
医学的にははっきりとした、もしくは大きな異常はないのに、
どうしても気になってしまう症状や、
慢性疲労、原因不明の痛みに苦しむ人の治療にも
応用されているそうです。
疲労や痛みがあって動けない人でも…
それを「保留」して、毎日毎日コツコツと動かす練習をしていれば、
症状があっても徐々に動けるようになるそうです
もちろん、問題そのものを解決できればベストですが…
すぐに解決法が浮かばないのなら、
◆今は解決しようと思わずに、
あるがままの状態にしておきましょうということです
「急がば回れ」と考えて、
迂回路から攻めるようにすると、
不思議とうまくいくことが多いものです
「保留」するときに大事なことは、
「繰り返しやってみること」です
「気がついたら、またそのことを考えていた」
なんていうときは…
◆その考えが浮かんでくるたびに、
ムキにならず、淡々と繰り返し、
「あるがまま」と意識することが大切です
「保留」は嫌いな人と接するときにも、効果があります
◆嫌いだという気持ちをそのままにしておくのです。
嫌いな人へのこだわりが抜けない人は、
その相手を好きになろうとするのではなく、
無関心になることをめざしてもいいですね
つまり、
相手に対する結論を保留して、
淡々と自分のやるべきことをするです
そういえば、ワタシには、
「結論を保留する」という意識や視点があまりなかったですね
「問題を解決できない」ことで落ち込んでいました。
「保留する力」と「問題を解決する力」を
バランス良く、身に着けて、
実行していくことが大切だと思いました