ふだん、普通に生活をしているように見えても、心の奥に深刻な生きづらさをを抱えながら、それを隠してギリギリで生きている人が相当数いるのだろうと強く感じるようになりました。

 

「我慢して生きるほど人生は長くない」本(心療内科医 鈴木 裕介著)から学びたいと思います。この本は「NOを言える人になる」を改題し、加筆修正したものです。

 

この本題になって今は20万部を超えるベストセラーになっていると知って、驚いていますびっくり

いかに我慢しながら、無理して生きている人が多いか汗…ということでしょうかはてなマーク

 

キラキラ診察室の中だけでは解決できない、「生きづらいという苦しみ」

病気などにより、本来持っている「生きる力」が一時的に失われているケースが多いですが…

それとも毛色の違う、永続的に続くような深刻な「生きづらさ」を抱えているケースも少なくないそうですショボーン

 

例えば、

「先生、私は自分が生きる意味がわかりません」

「自分がこの世に生きてていいって、どうしても思えないんです」

 

他者評価からは想像できないほど、自己肯定感を持てずにいた。「存在レベルでの生きづらさ」を抱えているように思えた。

 

鈴木先生は…

「自分の物語」を生きられていない。自分ではない誰かのための人生を、誰かのための感情を生きさせられているようで、先の見えない苦しさにあえいでいるように…感じたそうです。

 

キラキラ社会が豊かになると、人は「生きる意味」を見失う

生命の危険がないことが当たり前になってくると、「生きること」それ自体の意味を見つけることが難しくなりますショボーン

 

現在は自らが生きるモチベーションを自分で見つけるしかない。

そこで必要になるのが、「自分の物語化」です。

 

赤薔薇自分の物語化とは、これまでの人生で連綿と起こってきた出来事に対して、自分なりの解釈をつけていくことです。

 

例えば、

大切な人と死別し、悲しみでやりきれなくなってしまったとしても、

「この喪失の経験から得たものを、誰かほかの人の役に立てよう」

と思うことができれば…

 

人は、また前に進むことができますグッ

起こった出来事に対して、主観的に自分が納得できるような意味づけをしていくことで……

 

挫折から前向きに立ち直ったり、成功体験を自信に変えたりすることができるわけです。

そうした「自分を編集するような作業」の中で、自分の生き方に物語性を見いだせれば、当面の生きる意味を得ることができ、生きやすくなります。

 

自分の物語に納得することは、自己を肯定することとほぼ同義です。

ありのままの自分の人生を「これでいい」と肯定できないと、

自分以外の誰かの価値観やルールを中心に生きざるをえませんショボーン

 

自分の物語を作ること、自己肯定感の問題の中核にあると思います。

 

キラキラ他人の「イケてる生きざま」が目に入る社会

現代社会で自分の物語を生きることは、かなり困難なことだと感じます。人間が取得できる情報量は増え、知性はどんどん向上していくため、自分をだますことがどんどん難しくなっているからですショボーン

 

他人の幸せそうな「物語」がSNSなどで流れてくるようになり、みんなが自分の人生の物語を疑う機会が増えました。

 

このような環境下で、他者の否定や自己批判に耐えうるストーリーを構築するためにはどうすればよいのでしょうかはてなマーク

 

例えば、

「人生をレースに見立て、それに勝ち続ける物語」はとても脆弱であろうと思います。

なぜなら、人は永遠で競争に勝ち続けることはできず、一生のうちに必ず弱者側に回る瞬間があるからですびっくり

 

「力が強い」「頭がいい」「お金持ちである」「容姿が美しい」「一流社員である」…

これらはすべて、競争の世界の中で明確に「価値がある」とされているものであり……

 

現代の社会ではこれらを望むことが良いとされ、これらをつかむことができれば、多くの人から称賛されます。

 

しかし、これらを手にすることを自分の物語に中心に据えると…

失ったときに身を寄せるものがなくなってしまいますガーン

 

赤薔薇競争的な価値観から適度に距離を置くことは…

自分の本来の物語をつくるうえで、とても重要だと思います。

 

そうした世間の価値観(評価基準)を必ずしも満たしていなくても、

「私はこう生きています」と自分の言葉で言えるようになれば、

少なくとも不幸な人生ではないだろうと思いますニコニコ

 

キラキラ「嘘のない物語」が人生を支える

自分の物語を編集するにあたって、もっとも警戒すべき現象の一つが

「だからわたしたダメなんだ」病(DWD病)です。

 

自分の物語は、これまでの人生で起こってきた出来事と、その解釈によって紡がれていきます。

 

どんな素晴らしい「出来事」があっても、その解釈がネガティブであれば価値がゼロになってしまいます。

 

自分の物語をだめにする悪魔は…

実は「解釈」のところに潜んでいます

 

赤薔薇自分の物語をつくるうえで、もっとも重要なことは、

自分の感情に素直になることです。

 

怒り、嫉妬、悲しみなど、誰かに話すことがはばかれるようなネガティブなものもありますが、

感じてはいけない感情はありませんお願い

 

感じたままの感情だけが、自分に起きた出来事に納得するための解釈をもたらしてくれます。

それは、もしかして「狂っている」とか「いびつだ」と言われるようなものかもしれませんガーン

 

でも、それを自分固有のかたちとして、自分自身が納得して受容できたとしたら…

赤薔薇誰にも比べられることのない「心強い物語」になります。

 

自分の物語を紡ぐことができるのは、自分の感情だけです。

他人の価値基準や誰かのための感情に基づいた物語は、本当の生きる力を与えてはくれません。

 

自分の弱さ、いびつさ、未熟でかっこ悪いところを認めて、それをも引き受けた「嘘のない物語」」は…

 

ありのままの自分を「それでもいいよ」と肯定し

永きに渡って人生を支えてくれる「しなやかな強さ」をもたらしてくれると思います。グッ

 

赤薔薇この本から、「他人の価値観やルール」「他人の感情」「他人に奪われる時間」を手放し、

 

「自分の価値観やルール」「自分の感情」「自分の時間」を発見し、

取り戻す方法を学ぶことができます。

 

それは、他人によって必要以上に我慢をさせられることなく、真に自分らしく生きていくための方法であるといえますねニコニコ

 

ほんと、「我慢して、無理して、他人の人生を生きていくほど、人生は長くないですよね」…と、つくづく感じましたお願い