私たちの思考と行動は無意識のうちに、「呪いの言葉」に縛られている。そのことに気づき、「呪いの言葉」の呪縛の外に出よう。思考の枠組みを縛ろうとする、そのような呪縛の外に出ようグッを教えてくれる本本に出会いました。

 

それは「呪いの言葉の解き方」(上西 充子著)

 

★呪いの言葉に縛られない

「呪いの言葉」は相手の思考の枠組みを縛り、相手を心理的な葛藤の中に押し込め、問題のある状況に閉じ込めておくために、悪意を持って発せられる言葉です。

 

だから、呪いの言葉を向けられたら、その言葉にからめとられないことが大切です。からめとられないためには、どうすればよいだろうか?大事なのは「相手の土俵に乗せられない」ことです。「相手の土俵に乗せられている」と気づいたら、そこから降りることです!

 

例えば、カスタマーセンターでは理不尽にクレームを言いつのる電話に対して、正当な要求といわれのない要求を見極めたうえで、正当な要求はきちんと受け止め、悪質なクレームについては、相手の土俵に乗せられないように、心理的に距離を置きながら対応するそうです。

 

「答えのない問い」は相手を出口のないところに追い込んで傷つけるために発せられる呪いの言葉といえます。

呪いの言葉が投げつけられたときの対処術は、「なぜ、あなたは『呪いの言葉』を私に投げるのか?」と問うこと

 

そして、「あなたは私を逃げないように、縛りつけておきたいのですね」と問い返すことだそうです。実際に自分を縛ってくる者に対してそう問い返すのは身の危険を伴うかもしれません。

 

けれども、心の中でそう問い返すことによって、呪いの言葉を投げつけられた者は、その言葉の呪縛から一時的にせよ、精神的に距離を置ける。呪いのことばの呪縛の外に出られ、柔軟に考え行動することができるようになります。

 

もちろん、気持ちの上で呪縛から距離を置くことができても、現実に自由の身になれるわけではありません。

けれども、まずは自分が相手の「呪いの言葉」の呪縛の中に押し込められ、出口のない息苦しさの中でもがいている、その状態を精神的に脱することが必要です。

 

この本本では呪いの言葉をあれこれ挙げて、鬱屈した思いの中にさらに押し込めるのではなく、鬱屈した思いに風を吹き込むことを目指しています。

 

相手を怯えさせ、萎縮させ、思考と行動を縛る「呪いの言葉」とは逆に、相手に力を与え、力を引き出し、主体的な言動を促す「灯火(ともしび)の言葉」キラキラに目を向けていく。

 

さらに、みずからの生き方を肯定する「湧き水の言葉」キラキラにも目を向けていきます。

 

私たちは、「呪いの言葉」に縛られずに生きていくことができる。「灯火の言葉」や「湧き水の言葉」を大切にしながら生きていくことができるようなる……とこの本を読んでエンパワメントされましたニコニコ

 

・呪いとはようするにものを縛ること

役割の呪いにとらわれていた。「妻」「夫」「母親」「父親」

偽りの称賛とやりがい搾取 「ありがとう。いつも助かるよ」

相手を認める言葉が相手を力づけ、動機づけるという効果を悪用する者もいるびっくり

 

私たちは言葉を通じてものを考え、状況を認識し、自分の気持ちを把握します。言葉によって、私たちの思考は、行動は縛られもするし、支えられもします。

 

「呪いの言葉」はいとも簡単に、私たちを縛ってしまう。その言葉の背後に私たちは「世間の目」を感じて、あるいは迎えたくない破局を想像して、怯えてしまいます。そういう効果をねらって、力を持つ者は言葉によって私たちを支配しようとします。

 

まずは第一歩、そういう「呪いの言葉」と認識していきましょう!

そう認識することによって、その呪縛から一時的に逃れ、対策を考えるだけの気持ちの余裕を持つことができます。

 

そのときに私たちを支えてくれるのは、誰かが自分の届けてくれた「灯火の言葉」であり、誰かがみずからに向けて発した言葉、自身の中から湧き出てきた「湧き水の言葉」ですねお願い