怒ってばかりいる人は脳の枝が伸びないそうです。脳内の神経細胞同士をつなぐ枝は、「できた!」となった瞬間から伸び始めるようです![]()
しかし、怒りは「対応できない!」という脳の悲鳴
です。怒りを怒りのまま、対応できないものとして放置しておくと、いつまでたっても「できた!」とならないので、脳の枝が伸びません![]()
怒りをコントロールできるようになることが、脳を成長させ私たちの才能を育むことにつながることになります![]()
世の中には知らず知らずのうちに、脳に「怒りグセ」が染みついてしまっている人がいます。
例えば、少し電車が遅れただけで駅員さんに食ってかかる人、行政・医療機関・教育機関などの公共サービスに対してやたらとつっかかる人、他人のブログやSNSに対して過剰に反応して批判コメントを送る人……。
このようにちょっとしたことですぐに文句を言ったりキレたりするような怒りやすい人は、脳に「怒りグセ」がついている可能性が高いのです。
「怒りグセ」が問題なのは「クセ」なので自覚しにくく、怒れる自分を改善するきっかけがつかみにくいということです。クセは自分では気づきにくく、他人から言われて初めて自覚することが多いものです![]()
自覚すれば改善することはできますが、そうでなければ改善するための訓練にいつまでたっても着手できません。
「怒りグセ」を抱えている人は、自分の対人処理能力に問題があることを薄々感じていても、よほど他人から頻繁に「怒りすぎだ」とでも指摘されない限り、自分の態度を見直すことができません。
そのため周囲の人との軋轢が絶えず、やがて集団の中で孤立していくことになります。とはいえ、「自覚」が持てるようになれば、「怒りグセ」がある人でも怒りをコントロールし、脳を成長させ、新たな才能を育むことができるようになるのです。
「怒り回路」は特定の言動や思考を繰り返し、その部分の「枝」が強化された結果、怒りを生みやすい回路が出来上がります。
また、脳の特性から他人の怒りを目にしているだけで、脳内に怒り回路がコピーされてしまう場合もあります。
次回は「怒り回路」が形成されやすい5つのパターンを見ていきたいと思います![]()