怒り回路をリセットするには、脳内にこれまでは存在しなかった、新たな「枝」を張る必要がありますキラキラ

そうすることで、怒りの原因となる「不安」や「対応できない!」という事態へ対処法を見出すことができるようになるからですグッ

 

怒りをコントロールできるようになるため、つまり自閉化しないようにするためには、慣れたことを繰り返して、すでにある枝を鍛えるのではなく、これまでとは異なる経験を積んで、脳内に新たな「枝」を作る必要があります。
 

< 怒り回路のリセット法 >

①尊敬する「怒らない人」のそばにいる

脳には「真似しやすい」という習性があり、怒りやすい人のそばにいると怒りやすくなります。一方で怒らない穏やかなひとのそばにいると怒らない人になるということでもあります。

 

尊敬する人というのは自分の理想の生き方を体現している人のことです。理想とする生き方のモデルを実際に目の当たりにすることで、脳に自分が理想とする「枝」を張り巡らせることができる可能性が高まりますニコニコ

 

自分が真似したい思考回路を持った人のそばにいる、このことを心がけてみてくださいお願い

 

②他者のリスペクトできる面を3つ見つける

どんな人にも「尊敬できる面」は備わっていることが多いものです。

人は自分と対等のレベルだと感じる相手に対しては怒りやすくなります。そうした相手には自分の基準を適用できるような気がするからです。

 

ところが、相手の中に尊敬できる面を見つけると、相手と自分は対等ではなくなります。相手が上のレベルになるので、自分の基準を用いて相手の言動を批判しなくなるのです。

 

尊敬できるポイントが1つだと「自分とはレベルが違う」とまでは思いづらいので、3つ程度みつけておくとよいでしょう。リスペクトできる箇所はどんなところでもよいと思います。

 

ゲームやマンガに詳しい、いい店をたくさん知っている、美味しいコーヒーが淹れられる……など、小さなことでよいのですグッ

 

普段から他人に自分より優れたところを3つ見つける習慣をつけておくと、怒りにくい脳を育てることができますお願い

 

③「命令」ではなく、「お願い」にしてみる

怒っている人が口にする暴言は「命令」であることが多いものです。

暴言は必然的に相手に自分の要求を突きつける「命令」の形とります。

 

この「命令」口調を「お願い」に変えるだけで、自然と頭の中に怒らない回路を作り上げていくことができますニコニコ

 

「お願い」にすると「私はそうしてもらえると嬉しいが、あなたの都合はどうですか」と相手の都合を配慮する響きが生まれます。すると自分の都合を押し付ける形にならないので、相手にとっても不快ではありません。

 

また、何より重要なことはお願いするほうに、「自分の都合と相手の都合は別である」という意識が徐々に身についていきますね。

ここを混同しないという脳の思考回路を手に入れることで、怒り回路をリセットすることが可能になりますお願い

 

④利き手とは逆を使い、脳の枝を伸ばす

脳内にこれまでと違う経路の「枝」を張り巡らせることが、ものごとを客観的に見つめ、怒りにくい脳を手に入れることにつながります。

 

怒りとは関係しない行動の中にも、怒り回路をリセットできる行為がたくさんあるのです。ある一定の動作をするときのみ、利き手と逆側の手を使うだけでも怒り回路はリセットされるそうですOK

 

実際に近年のある研究では、2週間利き手と逆の手を意識的に使うことで、怒りをコントロールしやすくなるという結果が出たそうです。

これは普段とは異なる経験をし、「不自由」な思いをしたことで新たな「枝」が脳内にできた結果と考えられます。

 

苦労をして新たな枝を増やし太くすることで、これまでとは違った脳の回路を手に入れ、同時に怒りにくさを手にいれることができるようになります。

 

自分にとって不自由なことを見つけ、それを続けてみる、そうすることで、脳はどんどん成長を続けますお願い

 

⑤新たな出会いを楽しむ

刺激を与え、脳を成長させてくれるのは、予想外の行動に出る「他者」と接触することです。新たに出会う人々に対応できる柔軟な脳を手に入れるということは、変化の激しい近年の社会で生き延びるための重要なスキルを手に入れるということでもあります。

 

見知らぬ、新しい人と出会い時間を共有することは、人によってはストレスに感じるかもしれません。でも、だからこそ、脳内に新しい「枝」を育てることが可能なのです。

 

脳にこれまでとは異なる不自由な経験をさせること、まだ見ぬ誰かに出会い続けること、これが「怒らない回路」を手に入れるための重要なコツですお願い