世の中には平気でウソをつく人がいます。

「具合が悪いので、今日は家で休みます」と連絡してきた部下が、翌日、妙に日焼けして出社してきたなど……

 

忙しくで残業が続いて疲れ切っていたりしたら、こんなことをされると、とても腹が立つものですムキー

 

このときに感じる怒りは、脳的に見ると「言っていることと、やっていること、どっちが事実か理解できない」と思考が答えを求めて、脳内を堂々巡りしていることが原因で生じます。

 

< イライラさせられる人への接し方 >

①ウソをつかれたときは、「言」ではなく、「動」に注目する

不可抗力でない場合、後づけできる「言」は「動」に対する言い訳でしかないからです。

ウソをつく人の「言」はケーキでいえば、デコレーション部分でただのトッピングです。「動」こそがケーキの本体であるスポンジ、動かしがたい「実」の部分なのです。

 

「言」「動」が不一致な人の「言」は、単に「動」をデコレートするものにすぎません。相手の言っていることとやっていること、どちらが事実かが理解できれば、一気に脳がクールダウンして冷静になれますニコニコ

 

確証はないけれど、「なんとなくあの人にウソをつかれていたような気がする」というときは、まず、不信感を覚え始めたころにさかのぼって、相手の「動」だけの時系列を追って並べてみてください。

 

人の「言葉」に惑わされ怒りが出てきたら、その人の「行動」に着眼点を戻すといいですねグッ

 

②親しい相手こそ、「自分は自分、人は人」と区別する

私たちは「同じ経験を共有している人とは、同じ認識を持っている」と考えがちです。ところが、いざ話をしてみると、同じだと思っていた相手の認識が自分とは微妙にズレていたりするガーン

 

このとき、「まあ、そうだよね。人と自分は違うからOK」というふうに思えればいいのですが…脳構造の違いから事実認識が人によって異なることを知らない人の脳は、不安や疑問を感じて「対処できない!」となってしまいますショボーン

 

その結果、「そうじゃないでしょ!どうしてそんなわからないことを言うの。裏切られたガーン」となるわけです。

 

極端な言い方をすれば、こちらが勝手に相手に期待をしただけのことなのです。でも、なかなか私たちは相手への期待や信頼を手放すことはそう簡単にはできません。

 

なぜなら、生物として立てた予想が裏切られたこと、人間が集団生活を営む動物である以上、「群れの誰かを信頼したい」という思いは本能に根差したものだと考えられているからです。

 

安心して生きるためには、予測は当たってほしいと思うし、誰かを信じたいと思うのは自然なことです。だとすると、過去の記憶と相手の行動が異なったときに怒りを感じるのは、正常な反応ではあるのですガーン

 

だからこそ、親しい相手ほど、「自分は自分、他人は他人」と自他を分けて考えることが重要です。そうすることが、親しい人との関係を守る、最も確実な方法だということになりますお願い

 

③非常識な相手が目につくときは「予想が外れただけガーン

非常識な人というのもイライラさせられる存在ですよね。

私たちが「当たり前だ」と考えていることの中には、昔から「常識」と呼ばれているものから、近年「常識」とされるようになったもの、ほとんどマイルールのようなものまで混在している場合があります。

 

怒りをもたらした側と、怒りを感じる側のどちらが非常識なのかわからないことも少なくありませんショボーン

 

ただ、いずれの場合も「自分の過去の記憶から、相手はこう動いてくれると思っていたのに裏切られた」ということで苛立ちむかつきが生じます。予想が外れたことに対して、脳が「対応できない!」と悲鳴をあげているのです。

 

この場合、イライラを鎮める最も簡単な方法は、「自分は予想が外れたせいで困っているんだ」と自覚することです。「常識」に関しては「善悪」で量ろうとすると、どう考えても相手が悪いとしか思えない場合があります。

 

そうした場合、怒りに任せて感情的に相手を攻撃するのではなく、自分が「相手にどうしてほしいのか」を筋道立てて伝える必要があります。冷静にものごとを伝えるためには、まずは怒りを自覚して、心を落ち着かせることが先決なのですお願い

 

④嫌味や批判で他人を見下す人は怯えているだけ

人を辟易させる言葉ことばかり言う人もいます。他人を見下した発言をする人です。例えば、「そんなことも知らないの」「使えないな」「自分の言う通りにやればいいんだから」と、さも自分はまっとうで相手が間違っているような言い方をする人もいますよねショボーン

 

こういう人たちに共通するのは、自分が優位に立っていなければ落ち着かないということです。自分が上に立とうとすることが習慣化しているので、自分の優位性を保持しなければ頭が働かなくなっているのです。

 

そのため、自分の優位性を脅かす相手が登場すると、嫌味や批判めいたことを言って、相手の価値を下げようとします。相手を見下さなければ、落ち着いてものごとを考えられないからですショボーン

 

結局のところ、嫌味や批判も「怒り」メラメラの一種なのです。

怒っている人に感染しないためには、少なくとも1時間は近寄らないのが鉄則ですが、嫌味や批判を言う人には自覚はないことが多いものです。

 

そのたびに席を立つ……というのは現実的ではないので、嫌味や批判めいたことを言われた場合は、「そうですか」と聞き流すか、「この人は今、自分の優位性を脅かされているような気がして、怯えているんだな」と心の中で捉え直すといいですねOK

 

相手の嫌味や批判に反応すれば、相手にさらなる優越感を与えてしまします。「嫌味や批判には反応しない」という姿勢が最も効果的な防衛法ですお願い

 

⑤イライラさせられる人へのリストを作る

どんな相手に強いイライラを感じるかは、人によって異なります。強いイライラを感じる相手は、いうなれば「苦手な相手」です。

 

いずれにしても、「心の準備」がない状態で自分の苦手な相手に会うと、自分でもびっくりするほどイライラしてしまうことがあります。油断したせいで、脳がギョッとしてパニックに陥る度合いが増すからです。

 

そんな事態を招かないために、自分の心の中に「イライラさせられる人のリスト」を作って持っておくといいですね。リストにある相手と相手と会わなければいけないときは、その場でこなすべき「目的」を決め、それを果たすことだけに努めますグッ

 

その必要がなければ、相手と仲良くする必要もありませんOK

このとき、相手の地雷を踏んでも多少もめたとしても、想定内としてやり過ごすことができるかと思います。

 

「相手と仲良くしよう、しなければならない」とわざわざ無理に自分が思わなければ、意外に苛立ちむかつきも感じないで淡々と相手と対応できるのではないでしょうか。

 

★イライラさせられる人が身近にいて、ストレスを感じているけれども、なかなか物理的に離れることが難しい方へ

イライラさせられる人とどのように上手く付き合っていくか?

良かったら試してみてくださいお願い