執着には「良い執着」と「悪い執着」があります。

良い執着は脳の働きが次々に変化し、循環します。一方、悪い執着のほとんどは脳の働きがグルグルと同じところに偏り、滞り、結果的には停止します。

 

例えば、海外で働くという夢を実現するために英語の勉強に没頭するのは良い執着といえます。夢に向かってどんどん脳が働き続けやすくなりますよね。

 

一方で、過去の辛い出来事やイヤな人の発言を思い出して苦しむのは悪い執着といえるでしょう。

 

執着にとらわれて苦しい思いをしている場合は、思考停止に陥っているので、執着のコントールを行う必要があります。

つまり、「悪い執着を小さくするか」「良い執着に置き換えるか」した方がいいと思います。

 

①まずは執着には「良い執着」と「悪い執着」があることを知ること

②脳の働きを良くするには「良い執着を持とう」とする意識すること

 

★悪い執着とは他人の基準に影響され、それらを追い求めて執着するケースが少なくないです。

大切なのは、自分が他人の基準に引きずられているだけと気づくこです。他人の価値観に引きずられて悪い執着を持っているという気づきは、良い執着を選択し直す第一歩となります。

 

★自分で良い執着を選択する習慣が重要です。自分で自由に執着を選択すると、脳の自立性は高まっていき、脳は自立性があればあるほど成長していくしくみを持っているそうです。

 

< 良い執着を選ぶ方法 >

①悪い執着を持っていると認める

悪い執着をなくそうとするとき、無理に執着を否定するよりも、自分が悪い執着を持っている事実を素直に認めることが大事です。

 

例えば、親との確執を抱え、ずっとに悪い執着を持っているとき、親からの影響をすべて捨てようとするのは困難です。すべて脳に記憶されていてそれを消すことは不可能ですし、捨てる必要もありません。

 

「怒りぐせ」「過干渉」といった一部の影響を捨てればいいわけです。そのためには、自分が親に似てきているという事実をまず認める必要があるようですね。

たしかにワタシも、母親の過干渉が本当にイヤでたまらなく、今もその記憶に執着しているのに気づきました。

 

でも、脳内科医の加藤先生は親か譲り受けた影響のうち、「生活に支障のない部分」「むしろ役に立っている部分」を認めることで、親から受け継いだものにはありがたい要素もあると気づくことが重要だと言われています。

 

そのように考えていけば、感情が安定してブレなくなり悪い執着で苦しむことが減り、悪い執着だけを捨てられるようになるそうですキラキラ

 

②他人の視点で考える

他人の視点と対比して思考すれば、自分の執着を相対化できるわけです。

普段から親しく付き合うグループを変えてみるのも一つの方法かもしれません。

 

③人生のプロファイルを検証する

プラスでもマイナスでもなく、ありのままの自分を捉えることで自分が何に執着しているのか、いないのかを知ることができます。

 

プロファイルを検証するとはこれまでどんな人と出会い、どんな会話をしてどんな影響を受けたのかを詳細に振り返る作業をします。

これまでの経験を改めて丁寧に振り返り、「自分にとって良い影響を与えたこと」「悪い影響をもたらしたもの」に整理してみることにより、良い執着を選択する第一歩になります。

 

つまり、過去の事実は変えられませんが、過去を肯定できるような今をつくることはできます。過去の見方を変えるためにも、人生を在りのままに振り返ることは大切だと思いましたニコニコ

 

④脳が扱う情報を減らす

出家をして俗世間から離れても執着がなくなるわけではありません。出家の効用は「脳が受け取る情報をシンプルにできる」ということだそうです。

 

脳は受け取る情報が多すぎると混乱します。脳に取り組む情報を限定すれば、脳の負担は確実に軽減されます。

毎日の生活でも例えば、「朝起きて、ご飯を食べて、散歩して、寝るだけ」を第一に考えれば、それだけに集中でき、気がラクになります。うちのにゃん子ビーグルしっぽ猫あたまさんのようですねウインク

 

人間の脳は同時に二つのことは考えにくいので、一つに絞ればきちんと取り組むことができます。また、一つに絞ることで優先順位をつけられるようにもなりますね。

 

⑤脳に目的を与える

記憶には2つの種類があります。「新しい記憶を頭の中に入れるしくみ」と「頭の中に入っている記憶を思い出すしくみ」があります。

 

★私たちは何か夢や目標を持つことで、未来に執着できるようになるそうです。

例えば、「赤い車がほしい」と思っている人は、脳内で注意の選択が起こるので、街を歩いていても赤い車がたくさん目に入ってくるようになります。

これは脳に「赤い車を見ろ」というしくみを与えて、脳が適応している状態だそうです。

 

同じように夢や目標を持つと脳の中に「夢が叶うようにものを見ろ」というしくみが与えられ、脳はそれに適応しようとします。

「願ったことは叶う」と言われているのは脳のしくみから考えれば当然なんですねOK

 

ワタシもたしかに、願ったことがすぐに叶わなくても気づいたら叶っていたという経験があります。

 

人間が目的を持つと情報の選択が起こります。行動するときも同じように目的を達成するために、無数の情報の中から必要なものを選び出すしくみが働きます。

 

未来に向けて情報を積極的に選択することで、不要な執着は消えていきます。

執着は「消す」のではなく、必要がなくなった結果「消えていく」ということです。

 

未来の良い執着を選択する上では、自分の脳にどんな目標を与えるかがカギチョキとなるようなんですねニコニコ

 

⑥記憶を未来のために活用する

私たちは過去の出来事を思い出すとき、未来についてほとんど考えません。悪い執着を抱えて、「辛い」「苦しい」と悩んでいるときにも未来を考えずに過去を思い出すだけで終わってしまいますショボーン

 

過去に起きた出来事は変えようがないので、過去の記憶をただ思い出しても悩みを深めるだけです。そうですね、愚痴や苦情ばかり言ってもかえって気分が悪くなりますよね。

 

★重要なことは、過去の記憶をただ思い出すだけでなく、意識的に未来のために活用することなのですキラキラ

 

★過去を思い出したら、ポジティブな意味づけをしようグッ

過去を思い出すだけだと、思い出せば思い出すほどネガティブになります。思いだすたびに執着が強化されます。

 

過去のイヤな記憶をそのまま再現するのではなく、一部を取り出してポジティブな未来の執着につなげていきます。

過去の記憶の一部を活用すれば、悪い執着は消えます。

 

脳内科医の加藤先生曰く、たとえるなら臓器移植に近いかもしれない。過去のイヤな自分が命を失う代わりに、移植した心臓を使って、新たな自分を作り上げるようなものだそうです。

 

大谷選手に学ぶ「未来への執着」

未来の執着をつくるためには、取り組むべき対象をしっかり持つ必要があります。大谷選手はプレイヤーとして伸び盛りだからこそ、未来への大きな執着を持っています。

一方、現役を引退した選手、仕事をリタイア―した会社員…

急に生気を失い、つまらなそうに過ごすのは、過去の記憶をベースに未来をつくれなくなっている状態です。

 

「過去への執着」と「未来への執着」を分けるのは…

やりたいことがあるかどうかです。世の中には未来に何をしたらよいのかわからずに、過去の悪い執着を持ち続けて苦しむ人がいます。ワタシもでしたショボーン

 

未来への執着をつくるには、やりたいことを持つ必要があります。

執着のベクトルを未来に向け、「未来にやりたいこと」を考えていくことは過去に対する執着を捨てる一つの方法です。

未来に執着する人は過去の記憶について、「何が必要」で、「何が不要である」かを選択することができます。

 

まじかるクラウン自分が過去の必要な記憶を利用して、「自分がどんな状態になりたいのか」「何をしたいのか」を未来に向けてずっと考え続けていこうと思いましたお願い

 

現時点でワタシの心の軸は…ワタシの存在意義(Being)であり、ベース(position)

●毎日、笑顔で楽しく、感謝しながら丁寧に生きること

●人が幸せなることが、自分の幸せになると信じていること

 

できれば生涯、心理カウンセラーでありたいかなあ(Doing&Going)お願い